「もしかしてモラハラ夫?」そう思ったとき、相談をおすすめする本当の理由

モラハラかもと思ったら

モラハラ(モラルハラスメント)という言葉を耳にしたことはありますか?

モラハラとは言葉や態度で精神的なダメージを加えることで、近年、配偶者からモラハラを受けている被害者が増えています。

モラハラは肉体的な暴力であるDVとは異なり、外傷が残らないため、周りの人から気づかれにくいです。

この記事では「もしかしてモラハラかも?」と悩んでいるあなたに向けて、モラハラ被害を認識するために必要なことをお話します。

モラハラ被害者は被害を認識しにくいって本当?

モラハラはDVのように肉体的な暴力でないため、被害を受けていても「モラハラを受けている」と認識しにくいと言われています。

とくにモラハラ加害者は、外面が良かったり、言葉に説得力があったりする人が多く、被害者に対して「自分が正しい」という態度で接するので、被害を受けていても「自分のために強く言っているだけ…」「私が悪いんだ」と錯覚してしまうのです。

他にもモラハラの代表的な例には以下のようなものがあります。

  • 何日も無視をする
  • 物音などで威圧する
  • 言葉で否定する(お前はダメだ・誰のお陰で生活しているんだ等)
  • 家族や友人を否定する
  • 不機嫌な態度をとる

また、モラハラ被害を受けやすい人は、罪悪感を抱きやすい性格であることが多く、加害者は被害者の性格を踏まえた上で、態度や言動でコントロールしているのです。

罪悪感を抱きやすい性格の人が、パートナーから「お前は無能だ!」と罵られ、言葉や態度で否定され続けると、どう思うでしょう…?

きっと、「そんなことを言うあなたもおかしい!」と思う前に、「自分が悪いんだ」と勘違いしてしまいますよね…。

このロジックこそ、モラハラ被害者が被害者であることを認識できない理由なのです。

もしかしてモラハラかも?と思ったときの対処法

では、「モラハラかもしれない…」と思ったとき、どう対処すればいいのでしょうか?

正直なところ、モラハラの被害を受けているかもしれないと不安に思ったとき、あなたの心は大きなダメージを受けている可能性があります。

離婚を決断するにも、夫婦関係を改善するにも、まずはご自身がどんな状況にあるのか客観視するために以下のことから行いましょう。

モラハラかもと思った言動を記録する

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あなたが感じている違和感が、モラハラ被害であることを認識するためにも、まず「何を言われたのか?」「何をされたのか?」を記録してみましょう。

モラハラ加害者は被害者をコントロールするため、被害者を傷つけたあと、態度を豹変させて優しく接することがあります。

この二面性から、被害者も「本当は優しい人なんだし…」とモラハラ被害を軽視してしまうのです。

日記やレコーダーでいつ、どこで、どんなときに、何を言われたのか記録しておくと、振り返ったとき自分がされたことを客観的に判断できます。

記録した内容を元に第三者へ相談する

また、モラハラ被害を認識するためには第三者への相談も重要です。

いきなり相談となると、上手に伝えられないという方もいらっしゃるでしょう。上述で紹介した【記録】を元に相談することで、自分がされたことを的確に第三者へ伝えることができます。

身近な友人や親戚には話しにくいのであれば、行政が設置するDV相談機関・女性の相談機関やカウンセラーに相談してみましょう。

モラハラはあなたの心をゆっくり蝕む暴力

「もしかしてモラハラ被害を受けているのかもしれない…」と悩んでいるとき、いろんな情報を見聞きして、自分はまだマシだし、モラハラではないのかも?と思っていませんか?

たしかにモラハラは肉体的な暴力がないので、大げさだと言われてしまうこともあるでしょう。

しかし、一番大切なのはあなた自身が本当に傷ついていないかどうかです。

モラハラは、ゆっくり、ゆっくり、心を蝕んでいく暴力です。気づいたときには、現状に疑問を抱くことすらできなかったという方もいらっしゃいます。

あなたの心が蝕まれてしまう前に、モラハラ被害から逃げるための第一歩として、まずは被害を受けていることを認識しましょう。