職場内で起きる精神的な嫌がらせ『モラハラ』に悩まされている方が増えています。
「でも、仕事だから仕方ない」「私だけが我慢すればいい」と、モラハラ被害を抱えたまま、モヤモヤとした毎日を送っていませんか?
この記事では、職場で起きたモラハラを具体的に対処する方法と、モラハラを立証する『証拠』を集める方法について解説します。
目次
職場のモラハラはどういう手順で対処していくの?
「モラハラで訴えたり、相談したりするのは大げさなんじゃ…?」と思っていませんか?
しかし、モラハラの程度によっては、名誉毀損や脅迫などの犯罪に該当するものもあります。
また、刑事告訴するほどのモラハラでなくとも、企業は社員の職場環境を整えていく必要があるので、モラハラ改善を相談することも可能です。
では、職場のモラハラはどういう機関に相談すればいいのか?どんな手順で対処すれば良いのか?それぞれ説明していきましょう。
職場のモラハラを相談する窓口は?
職場のモラハラを相談する窓口として一般的なのが、以下3つです。
- 企業・社内に設置されている相談窓口(無料)
- 労働局の相談コーナー(無料)
- 労働問題に強い弁護士(有料)
弁護士以外の相談窓口は、無料で利用できるので「そもそもモラハラに該当するかわからない」という段階でも、まずは一度話を聞いてもらい被害を認識してください。
モラハラ被害の証拠は必要!証拠の集め方は?
相談する段階では、モラハラの証拠は必要はありません。
しかし、モラハラ加害者に対して適切な処置をお願いする場合は、モラハラを受けていることを証明できる物が必要です。
モラハラかどうかを判断する基準は、業務上の合理があるかどうか。
それを第三者に判断してもらうためには、あなたが具体的にどんな被害を受けているのかわかるものが必要となります。
モラハラ被害の証拠にはどんなものが使えるの?
職場で起きるモラハラ被害の証拠として、有効とされるものが以下の通りです。
証拠1.モラハラ被害の記録(メモや日記)
いつ、どこで、誰からモラハラ被害を受けたのかわかるよう、メモや日記で記録しておきましょう。
この記録があれば『モラハラを証明する』以外にも、第三者へ相談する際、相談内容がわかりやすく伝えられるようになります。
証拠2.音声や動画
また、電話や実際の会話の中で、どんな暴言を吐かれているのか?どんな態度を取られているのかがわかるよう、音声や動画も証拠として有効です。
最近ではスマートフォンでも音声を録音できますし、小型カメラなども安価で手に入れられます。
証拠3.メールやLINEの内容
メールやLINEで被害を受けているのであれば、その内容も残しておきましょう。しかし相手に消去されてしまう可能性もあるので、スクリーンショットで保存するなどの対策も行ってください。
証拠4.医師の診断書
モラハラによって精神的、肉体的に支障が出た場合は、医師の診断書を作成してもらいましょう。
たとえば、ストレスによって胃炎や不眠症を発生したなど。あなたがモラハラによってどんな苦痛を受けたのかわかりやすくなります。
証拠が集められないときは…?
「なかなか有効になる証拠が集められない!」そんなときに検討したいのが探偵事務所です。
探偵事務所は人探しや浮気調査のイメージが強いですが、いやがらせ調査などにも相談が可能です。
DVやモラハラによる離婚の準備として、調査を依頼されることもあるので、職場のモラハラにおいても役立つ知識をもっている事務所も少なくありません。
証拠とともに相談して、動いてくれなかった場合は…?
いちばん気軽にモラハラを相談できる窓口は、社内の相談窓口となりますが、企業によっては証拠を提出したり被害報告をしても、現状が変わらない場合があります。
このケースの場合は以下のような対策へ切り替えることを検討しましょう。
- 企業にモラハラ差止要求を内容証明郵便で送る
- 労働局・労働基準監視署へ申し立てる
- 労働裁判
- 弁護士へ依頼する
もちろんあなたが退職するという選択もありますが、モラハラがあった事実を認めてもらえれば『会社都合の退社』となるので、失業保険や再就職においても有利になりますよね。
まとめ
過去の事例にも、職場のモラハラで慰謝料請求ができたというケースがありますが、それくらい現代の日本ではモラハラ被害が深刻化しています。
モラハラ被害から逃れるために、まず必要になるのが、ひとりで悩みを抱えないことです。
あなたが被害を受けていることを周知して、相談できる仲間をもつことこそ、職場のモラハラを対処する第一段階でしょう。
今回紹介したポイントをもとに、あなたの職場関係がより良くなるよう、対策を練ってみてくださいね。