娘さん／息子さんが、ある日突然「結婚したい人がいる」と報告。初めてお相手に会うときの何とも言えない気持ちは、親なら誰もが抱く心境だといえるでしょう。
しかも、相手の印象がすこぶる悪かったり、悪くないけれど「何か嫌な感じがする」と思えてしまったときの不安といったら…。
特に近年は、マッチングアプリやマッチングサイトで知り合うケースも多く、親世代からすると「どこの誰とも分からない相手と恋愛なんて」と、不審さでいっぱいに。
そこで、相手自身やその実家に関する調査依頼を頂きますが、結果は、不審を裏付けるものであったり、逆に印象をくつがえす好人物だと解ったりと、さまざまです。
以下、ご両親が娘さんの婚約者を調べた事例を紹介しますが、今回の結果は…。
背景・調査目的
60代半ばのご依頼者夫妻は、もうすぐ30歳になる長女・Ｍさんから同年代の「婚約者（Ｙ氏）」ができたと知らされた。
長身のイケメンで、有名大学を卒業して起業、輸入家具会社を経営し、月に1000万円を稼ぐこともある。
優しく思いやりがあり、いつも自分を大事にしてくれる。
バツイチ独身で子供がいることも正直に話してくれた誠実な人だ、という。
デート先でのインスタを見る限り、確かに身なりは小ぎれいだが、ご依頼者夫妻は、２人がマッチングアプリで知り合ったことや、あまりに良すぎる経歴であることにかえって不審さを覚えた。
さらにＭさんから、「彼のタワーマンションに行ったことはない」「家具の買い付けで海外によく行くから、急に音信不通になることもある」と聞いて、ますます不信感を募らせ調査に至った。
調査結果
ご依頼者夫妻からの情報を基に、2 人が 1 泊で小旅行をするという週末に尾行調査を実施。
朝、Ｍさんが一人暮らしをするマンションにＹ氏が外車で迎えに訪れ、目的地に着くまでの間、道の駅や飲食店などに立ち寄りつつドライブ。
到着後も観光スポットなどを巡り歩いたのち、ホテルにチェックインした。
翌朝、チェックアウト後から 2 人の尾行を続け、Ｍさんを自宅に送った後のＹ氏を尾行したところ現住所が判明した。
郊外の住宅街の一角に建つ、二世帯住宅だった。
その後の調査によって、Ｙ氏が妻子持ちであり、妻の母親とも同居していることや、毎朝決まった時間に車で某企業に通勤していることが判明。
主任職のため給料は良いと推測できるが、「月 1000 万円を稼ぐ個人事業主」ではなく、某企業は輸入家具とは縁のない業種であるため、「買い付けに海外へ」赴くことはあり得ない。
しかし、Ｙ氏が「出張」と家族に告げてよく外泊していると判り、行動調査をしたところ、Ｍさんとは別の女性のマンションに連泊する様子が確認された。
近隣住民は 2 人を、「数年前から住んでいる夫婦」と認識しているという。
さらに別の日には、また違う女性と泊りでラブホテルを利用する姿が確認された。
以上の経緯から、Ｙ氏が複数の女性と交際していることは明白であり、「買い付け」や「出張」は女性と長時間過ごすための嘘と結論される。
そのうえ、家庭の維持および複数の女性との交際にかける金の出どころには、疑問が残ると言わざるを得ない。
調査に関するご相談は何度でも無料です
