探偵料金の相場とは?安く抑える3つの方法と依頼する際の注意点

「最近夫の様子がおかしい…」「息子が家を出たっきり、消息が分からなくなった」「どこかで、誰かに見られている気がする…」日常生活の中で、困りごとがあるとき頼りになる『探偵事務所』。しかし実際に依頼しようと考えると、「探偵の料金ってどのくらいするの?」「どんな事務所に依頼するのが正解なの?」「依頼する際に注意点はあるの?」など色々なことが気になりますよね。

この記事では、探偵事務所の具体的な料金や費用を抑える方法、探偵に依頼する際の注意点など、初めて探偵事務所に依頼する前に知っておきたいことを、分かりやすく解説していきます。

普段あまり利用する場所ではないからこそ、この記事で心のモヤモヤをすっきりさせ、ぜひ安心して探偵事務所の門をたたいてみてください。

この記事を読んでわかること
  • 探偵料金の相場とは?
  • 探偵の費用を安く済ませる3つの方法
  • 探偵に依頼する際の注意点

探偵料金の相場とは?

探偵料金の相場は、実はいくらですと言い切ることはできません。なぜなら、探偵の料金は下記項目の内容によって大きく変わるためです。

  • 調査内容
  • 調査日数
  • 調査人数
  • 調査難易度
  • 料金体系

しかし、依頼する前に「いったいどのくらいかかるのか?」について誰でも知りたいところです。そこで探偵に持ち込まれる調査の中でも、調査が多い4つの料金相場をまとめました。

浮気調査の料金の相場は?

探偵への依頼の中で最も多い、浮気調査の料金相場は10万~150万ほどとなっています。

金額の上下は、例えば事前に浮気しそうな日を特定できている場合は、その日に合わせて調査を行ってもらうことで、余分な経費をかけることなく費用を抑えて依頼することができます。

逆に大きく費用が掛かってしまうのは、「そもそも浮気しているのか確証がない」「浮気をしている日を割り出すことができない」など決定的に証拠を掴むまでに時間がかかる場合は、結果的に費用が高額になってしまいます。

人探しの料金の相場は?

人探し費用の相場は3万円~100万円と、浮気調査同様に大きな開きがあります。

これは人探しといっても様々なケースがあり、例えば何も告げずに転居した息子の行方を捜してほしいという依頼の場合は、「名前・以前の住所・勤め先・身体的特徴」などわかっていることが多く、勤め先などが変わっていない場合は、すぐに調査を終了することができます。

逆に「旅先であった恩人を探してほしい」や「10年前の恋人を探したい」といった依頼の場合は、名前や以前の住所、そもそも探したい人物がどんな顔をしているかもおぼろげなことが多く、こうした手掛かりが少ない場合は、調査も日数を要するため金額が高くなってしまいます。

以下の記事では、人探し費用の相場について詳しく解説しています。探偵事務所に人探しを依頼したいと考えている場合は、ぜひ合わせて読んでみてください。

参考:人探し費用の相場はいくら?具体的な料金体系と安く抑える4つのコツ

結婚調査・素行調査の料金相場は?

結婚前に相手の素行について調べたり、誰かの素性を調べる結婚調査や素行調査の費用は、一般的に5万円~40万円程度が相場です。

結婚調査の場合は、本人だけの調査で特に聞き込みなどを行うことなく務めている会社・最終学歴など簡単な調査の場合は、最低料金で調査が終わる可能性があります。

しかし、宗教の有無、DVの傾向、離婚歴、借金の有無といった、詳しいところまで調べたり、本人だけでなくその両親や兄弟といった家族まで調査対象にする場合は費用が高額になります。

盗聴器・盗撮器の発見の相場は?

盗聴器・盗撮器などの発見の費用は、2万円~8万円ほどで費用は調べる屋内の広さで決まるのが一般的です。

例えば、ひとり暮らし用の1LDKなどでしたら、最低料金である2万円~3万円程度、一戸建ての場合は3万円~8万円程度となります。また盗聴器については、探偵事務所だけでなく盗聴器などの発見専門の事務所などもあります。

盗聴器の発見だけが目的の場合は、こうした業者に依頼するのも手ですが、ストーカーなどの被害の可能性がある場合は、盗聴・盗撮機器発見の追加で別の調査を行ってもらえる探偵事務所に依頼したほうが、その後の動きがスムーズになります。


こうして探偵事務所の料金の相場を見ていくと、どの調査の場合でも相場に大きな開きがあるため、実際に自分の場合はどうなるかについては、依頼を検討している探偵事務所に直接問い合わせることが一番の近道です。

探偵に依頼する前に、料金体系について押さえておこう!

探偵事務所に寄せられる中でも、多い依頼の相場を知ったところで、次は探偵に依頼する際の料金体系についてもしっかり知っておきましょう。

料金体系について何も知らないと、効果的でない調査でお金が余分にかかってしまったり、思わぬ追加料金がかかるなどデメリットも多いものです。探偵事務所によっては、複数の料金体系をとっていたり、1つの方法に絞るなど事務所ごとに異なる部分も多いため、各料金体系にはどんなメリットがあるのか?どんな点に不安があるのかをしっかり確認しておきましょう。

基本料金&成功報酬型

  • メリット・・・依頼が失敗した場合は、基本料金(着手金)のみの支払いで済む。ポピュラーな料金体系のため、多くの探偵事務所で導入されている。
  • デメリット・・・依頼が失敗しても、基本料金(着手金)は返金されない。

探偵事務所の料金体系の中でも、ポピュラーな料金体系の一つです。

着手金(基本料金)の支払いさえ行えば、もし依頼が失敗した場合は余分な支払いを行う必要がないため、安心して依頼を任せることができます。

人探しの場合なら調査難易度が高い案件や、浮気調査の場合はそもそも浮気しているかどうかわからないなど、調査完了までに時間を要しそうな場合に検討したいプランです。

完全成功報酬型

  • メリット・・・依頼に失敗した場合、調査料金の支払いがない
  • デメリット・・・「成功」の定義が、事務所側と依頼者側ですれ違うことが多く、トラブルにつながりやすい。成功報酬が高額になりやすく、また誰でも依頼できるわけではない。

依頼が成功した時のみに報酬が発生する料金体系です。

依頼が成功するかがわからないとき、魅力的に感じる形態ではありますが、実際には成功についての定義が、依頼者と事務所の間で食い違っていたり、成功報酬が高額になったり、そもそも依頼する前に審査があったりと、初めて利用する場合は注意する点が多く、トラブルに繋がりやすい料金体系でもあります。

金額や「成功した場合のみ」という言葉に惑わされることなく、しっかり納得した場合のみの利用にとどめましょう。

時間料金型

  • メリット・・・早期に解決できれば、低額で調査ができる。料金体系が他のプランよりわかりやすい。
  • デメリット・・・調査が難航すれば、調査時間が伸び続けるので料金が高額になる可能性がある。

1時間1万円など、時間によっていくらか決まっている料金体系です。一般的に調査を行う場合は、探偵1人につき1時間1万円というのが一般的なため、例えば「2人体制で1日5時間で2日間」依頼した場合は、以下のようになります。

2人×5時間×2日=20万円

短時間で終わる調査の場合は、時間単価はわかりやすく調査費用も安価で済みますが、調査時間が伸びれば伸びるほど、青天井で費用がかかってしまうため、浮気調査の場合は浮気する日が明確にわかっているなど、調査時間が少なくて済む場合に利用を検討したいプランです。

パック料金型

  • メリット・・・時間型よりも1時間当たりの料金が割安になりやすい。プランがいくつか決まっているため、選ぶことが楽。
  • デメリット・・・早期に解決しても、余った料金は返金されないため、調査によっては割高になる。

「20時間40万」「40時間70万円」など、定額のパックになっている料金体系です。時間料金型よりも、調査時間が長くなるほど割引率が高くなるのが一般的なため、調査時間が長くなりそうな場合は時間料金型よりもこちらの方がお得になることが多くなります。

ただ時間料金型では、調査が早く終わればそれ以上費用は掛かりませんが、パック料金の場合はもし調査が早く終わった場合でも、費用の返金はないのが一般的なので、時間料金型を選ぶか、パック料金を選ぶかは調査の難易度によって異なります。


料金体系について事前に知っておくと、自分にはどの料金体系が合うのか?また探偵事務所側におすすめの料金型を提示されたときに、他の料金型と違いどうお得なのか?などを理解することができスムーズに自分に合った依頼をすることに繋がります。

探偵の料金を安く抑える3つの方法

探偵料金の相場や、料金体系がわかったところで、次は高額になりやすい探偵費用をできるだけ抑える方法をみていきましょう。

自分でやれることはやる

探偵事務所での調査料金を抑えるためには、どんな依頼でもできる部分については自分で行うことが大切です。例えば、

  • 浮気調査なら、浮気しそうな日を割り出す
  • 人探しなら、自分が行った調査の詳細や、現在持っている情報をわかりやすく書き出しておく
  • 素行調査なら、自分が知っている情報をまとめて、調査してほしいことを具体的に書き出しておく

など、なんでも探偵事務所に任せてしまうと、その分料金がかかってしまいます。このため自分で調べられること、提示できる情報がある場合は、すべて探偵事務所と共有し、余分な調査を行わないことが料金を安価にするために重要です。

複数の探偵事務所に見積もりを取る

費用を安く抑えるだけでなく、満足する調査結果を得るためにも、複数の探偵事務所で見積もりを行いましょう。

探偵事務所によって、取り入れている料金体系や調査方法は異なるため、一度相談を行い、探偵事務所の雰囲気や具体的な金額を複数社で比べることで金額や調査内容についての納得感が上がります。

大手の方がよい、個人経営の方が安い、ということは一概には言えないため、必ず自分が納得するヒアリングや提案を行ってくれる事務所を探しましょう。

最終支払金額を必ず確認しておく

探偵事務所に無料相談を行い、料金の見積もりを出してもらったら、必ず「最終支払金額」について確認しておきましょう。

「探偵業法」では以下のように、

第八条 探偵業者は、依頼者と探偵業務を行う契約を締結しようとするときは、あらかじめ、当該依頼者に対し、次に掲げる事項について書面を交付して説明しなければならない。(中略)

七 探偵業務の対価その他の当該探偵業務の依頼者が支払わなければならない金銭の概算額及び支払時期

(引用:「探偵業の業務の適正化に関する法律」法令検索より)

最終的に依頼者がいくら支払いを行うのかを、きちんと説明し明記することを義務付けているため、この部分をしっかり確認しておくと、後から「追加料金がこれだけかかるなんて知らなかった」「成功報酬について理解していなかった」といった料金についてのトラブルを避けることができます。

もし書面でどこにそうしたことが、書いてあるかわからない場合は、相談員に直接聞き、その際にもしうやむやにされたり、きちんとした説明がない場合は、そもそもその探偵事務所に依頼するかを再度検討する必要があります。


探偵事務所の料金の多くを占めるのは人件費です。そのためできるだけ料金を抑えて、満足できる結果を得るには、余分な調査を行わないことや、自分の悩みに遭った過不足ない料金プランを選ぶことが大切です。

探偵に依頼する際の注意点

探偵に依頼する際の注意点

探偵についての料金の相場や、料金体系・費用を抑える方法を知ったところで、最後は探偵に依頼する際の注意点を知っていきましょう。

探偵に依頼する際は、あなた自身の人生の一大事の場合が多く、なかなか冷静に判断することが難しいものです。だからこそ、事前に注意点をしっかり読み頭に入れておくことで、後悔しない調査依頼を行いましょう。

相談は無料なところが多いため、長く悩む前に相談してみる

悩んでいることがある場合は、探偵事務所に依頼するか思い悩むことなく、まずは気軽に相談してみましょう。

多くの探偵事務所では、依頼の前に無料相談を行っており、「探偵事務所の料金が気になる」「自分の悩みが解決できるのか知りたい」など、現在の状況を詳しく説明することで、プロから今後の方針などについて適切なアドバイスを受けることができます。

最初に紹介したように、いくら探偵の料金を調べたとしても、実際にどのくらいの金額がかかるのか?どんな調査を行うのか?は、あなた自身の状況で全く異なるため、まずは気軽に一度相談に乗ってもらい、依頼するかはそのあとに決める。と割り切っておいた方が、悩みの解決には早道になります。

必ず「探偵業届出証明書」が提示されている事務所へ

探偵事務所などに依頼する際に、HPなどで必ず「探偵業届出証明書」が記載されているかを確認しておきましょう。

「探偵業届出証明書」とは探偵業を営む際、営業日の前日までに所在地の管轄する警察署を通して、公安委員会に提出することが義務付けられている届け出です。(引用:警察庁HPより)

日本では探偵になるためには、特にライセンスなどは必要ありませんが、探偵事務所として営業を行う場合は必ず上記の証明書が必要になります。

このため無許可で営業している、違法な探偵事務所に依頼してしまわないためにも、必ず事前に相談しようと考えている事務所がこうした届出を行っているかを確認しておきましょう。

安すぎる探偵事務所は注意が必要

探偵への調査費用は、高額になりがちですが、安価すぎる事務所については注意が必要です。

探偵の基本的な単価は、探偵一人につき1時間1万円が相場です。このため例えば、相場の半額以下で調査を行う事務所については、調査員がプロではなくアルバイト中心であったり、プラン内で調査を終えることなく、延長要求をされるなどトラブルに繋がりやすくなります。

安価なことが悪いわけではありませんが、満足した調査結果を得るためにも、安さだけに飛びつくのではなく探偵料金の相場を知り「なぜこの金額で、調査が行えるんだろう?」と考える事が必要です。

重要事項説明をしっかり聞く

料金でも少し取り上げたように、契約前に必ず説明しなければいけない「重要事項説明」について、納得してから契約を結びましょう。重要事項説明では、様々なことが説明されますが、以下のことは必ずチェックしておきましょう。

  • 調査内容(調査期間・調査方法)
  • 料金体系
  • 最大限の総額(支払い総額)
  • 契約解除時の違約金

この中でも特に、「最大限の総額」については調査終了時に思ったより調査費が高額になったなどのトラブルも起こりやすいので、必ずチェックし、問題ないことを確認してから契約に移りましょう。

悪質な探偵事務所の中には、こうした重要事項説明をぼかして契約し、その後高額な費用を請求する事務所もあります。不要なトラブルに巻き込まれないためにも、この点は必ず確認しておきましょう。


探偵に何かを依頼しようと考えている時、多くの人は「相手が浮気しているかもしれない」「大切な人が見つからない」「うちに盗聴器があるかもしれない」など不安な気持ちを抱いており、いつもより冷静な判断がしにくい状況に陥りがちです。

だからこそ、探偵に依頼する際には料金について疑問に思うところや、調査方法についてわからない点などは、必ずしっかりと確認し納得したうえで調査をお願いしましょう。

もし探偵事務所側が、こうした質問に対して真摯な回答をしない場合は、一度その探偵事務所に任せるかを考え直して、納得できるまでしっかりと確認を行ってください。

まとめ

探偵事務所は普段の生活を送っていれば、あまり利用する機会のない場所です。だからこそ、いざ利用したい困りごとがあると、「どのくらい費用がかかるのだろうか?」「どんな事務所がいいのだろうか?」「どうすれば安く抑えられるのだろうか?」と、たくさんの疑問が浮かんできます。

こうした不安は「知らない」からこそ、湧き上がってくるものなので、ぜひこの記事を通して探偵の料金についての疑問を減らし、依頼する際の不安を払拭してください。

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