彼氏の浮気調査は探偵に依頼できる?調査方法や慰謝料について解説

彼氏の浮気調査は探偵に依頼できる?調査方法や慰謝料について解説

彼氏の浮気は心を深く傷つける原因になり、不安にさせるものです。人によっては真実を知りたいけれど、どう行動すれば良いか迷っている可能性があります。

浮気調査には、自分で行う方法と探偵に依頼する方法の2つがあります。それぞれメリットとデメリットがあり、自身の状況や目的に応じて最適な選択肢が変わります。

この記事では、彼氏の浮気調査を考えている女性に向けて、それぞれの調査方法の具体的な内容、婚姻関係がない場合の慰謝料請求の可能性、そして浮気が発覚した際の対応策まで詳しく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 彼氏の浮気調査を探偵に依頼できるか
  • 彼氏の浮気で慰謝料請求は可能か
  • 彼氏が浮気が発覚した際の対処法

彼氏の浮気を調査する方法

浮気調査には、自身で行う方法と探偵に依頼する方法の2つがあります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況や目的によって最適な選択肢は異なります。

自分で調査する

自分で調査する

彼氏の浮気を自分で調査するメリットが費用を抑えられるという点です。

自分で調査する場合、彼氏の行動パターンに変化がないかを注意深く観察することから始めましょう。帰宅時間が遅くなった、休日の過ごし方が変わった、スマホを肌身離さず持つようになった、服装や身だしなみに気を遣うようになった、などの変化は浮気の兆候かもしれません。これらの変化を具体的な日時とともにメモしておくことで、後の証拠固めにも役立ちます。

自力での調査は費用を抑えられるものの、精神的な負担が大きいという点がデメリットです。常に疑いの目を向け、証拠を探す行為は、精神的に非常に消耗します。また、決定的な証拠を掴むのは難しく、感情的になって彼氏を問い詰めてしまい、かえって彼氏に警戒心を与えて証拠隠滅を許してしまうリスクも伴います。

さらに、法的に有効な証拠を得ることは非常に困難であり、いざという時にその証拠が使えないという結果になることも少なくありません。

探偵に浮気調査を依頼する

探偵に依頼する最大のメリットは、法的にも有効な証拠を得られる可能性が高いことです。探偵は、尾行、張り込み、撮影、聞き込みといった専門的な技術を駆使し、浮気の事実を明確に証明する写真や動画、行動記録などを収集してくれます。これらの証拠は、慰謝料請求を考える際に有効です。

また、探偵に依頼することで、自身の精神的な負担が軽減されます。一人で抱え込む必要がなくなり、プロに任せることで、冷静に状況を判断できる心のゆとりが生まれます。探偵は感情的になることなく客観的に調査を進めるため、彼氏に調査の事実がバレるリスクも低く抑えられます。

探偵に依頼するデメリットとしては、費用がかかる点が挙げられます。調査内容や期間によって費用は大きく異なりますが、数十万円から百万円以上かかることも珍しくありません。探偵に依頼する費用を抑えるためには、可能な限り多くの情報を共有しましょう。

婚姻関係にない場合の慰謝料請求

婚姻関係にない場合の慰謝料請求

婚姻関係にないパートナーの浮気(不貞行為)が発覚した場合、法的な慰謝料請求について疑問を抱く方は少なくありません。結婚していれば慰謝料請求ができるという認識は一般的ですが、事実婚内縁関係、あるいは単なる交際関係の場合では、その取り扱いが大きく異なります。

婚姻関係にない場合は原則請求できない

民法(709条710条)において、不貞行為に基づく慰謝料請求が認められるのは、原則として法律上の婚姻関係にある夫婦間です。法律上の婚姻関係がない、婚約中、内縁関係、あるいは単なる恋人同士の交際関係における浮気の場合、原則として不貞行為による慰謝料請求は認められません。(※1)(※2

しかし、事実婚または内縁関係と認められる場合は、例外的に慰謝料請求が認められるケースも存在します。

具体的には以下のようなケースです。

  • 同居や生計の一致
  • 精神的・経済的協力関係
  • 社会的な夫婦としての認識

裁判所がこれらの事実を総合的に判断し、実質的に婚姻関係に準ずる共同生活が営まれていると判断すれば、慰謝料請求が認められる可能性があります。

仮に、事実婚や内縁関係として慰謝料請求が認められる可能性があったとしても、請求できる金額は一般的に法律婚の場合よりも低くなるのが一般的です。

探偵の浮気調査も実費になってしまう

婚姻関係にないパートナーの浮気を調査するために探偵に依頼した場合、調査費用は、原則として依頼者の実費となってしまいます。法律上の婚姻関係がある夫婦であれば、不貞行為が認められ、慰謝料請求が成功した場合に、その慰謝料の一部として探偵調査費用を相手方に請求できる可能性があります。

しかし、婚姻関係にない場合、前述の通り不貞行為自体に対する慰謝料請求が原則として認められません。そのため、慰謝料請求が成功しない限り、探偵に支払った調査費用を相手方に負担させることは難しくなるでしょう。

彼氏の浮気を自力で調査する方法

彼氏の浮気を自力で調査する方法は次のとおりです。

  • 会っていないときに何をしていたか質問する
  • 服装・趣味の変化を質問する
  • 浮気の話題を出してみる

自力で彼氏の浮気を調査する場合、相手にバレないように注意しましょう。

会っていないときに何をしていたか質問する

会っていないときに何をしていたか質問する

彼氏の浮気を疑う多くの女性が試みる方法のひとつが、会っていない時間帯に彼氏が何をしていたのかをそれとなく尋ねることです。ただし、単刀直入に「昨日、何してたの?」と聞くと、彼氏に不審がられる可能性があります。あくまで自然な会話の流れで、相手に違和感を与えないように質問するのがポイントです。

質問に対して、彼氏がしどろもどろになったり、話の辻褄が合わなかったりすれば、何か隠している可能性が高まります。

彼氏が話した内容を注意深く聞き、具体性に欠ける点がないか、以前聞いた話と矛盾しないかなどをチェックしましょう。例えば、「友達と飲んでた」という答えでも、店の名前や具体的なメンバー、飲んだ場所などを詳しく聞くと、嘘であれば言葉に詰まるでしょう。

服装・趣味の変化を質問する

彼氏の服装や趣味にこれまでになかった変化が見られる場合、それは浮気のサインである可能性があります。新しい恋愛関係が始まると、相手の好みに合わせたり、相手の影響を受けたりして、外見や興味の対象が変わることが少なくありません。

例えば、これまでカジュアルな服装が多かった彼氏が、急にきれいめなファッションになったり、特定のブランドの服を身につけるようになったりした場合、褒めながら質問してみましょう。もしそれが浮気相手の好みに合わせたものであれば、彼氏は一瞬言葉に詰まったり、ごまかしたりするかもしれません。

また、これまで興味を示さなかった分野の趣味に、急にのめり込み始めた場合も同様です。

なお、これらの質問の目的は、彼氏を問い詰めることではなく、あくまで情報収集です。質問に対する彼氏の反応や、話した内容と自身が知っている情報とのあいだの矛盾点に注目しましょう。

浮気の話題を出してみる

浮気の話題を彼氏との会話で出してみるのも、浮気の有無を確認する方法です。直接的でリスクも高い方法ですが、彼氏の反応を見ることで、浮気の有無について重要な手がかりを得られる可能性があります。ただし、この方法は彼氏に警戒心を与えやすく、一歩間違えれば関係がこじれる原因にもなるため、細心の注意が必要です。

例えば、テレビドラマやニュースで浮気に関する話題が出た際に、あくまで一般的な話題として切り出し、彼氏の反応を注意深く観察しましょう。次のような行動が見られる場合、浮気の可能性があります。

  • 動揺する:目をそらす、言葉に詰まる、急に無口になる、不自然に話題を変えようとするなど
  • 開き直る:投げやりな、あるいは開き直ったような態度を見せる

また、彼氏の友人関係や職場での浮気話を例に出して、彼氏に意見を求める形で話を持ちかけるのもひとつの手です。彼氏がその話題に乗ってきたり、浮気について語り始めたりするなかで、彼氏自身の浮気観や、もしかしたら具体的なヒントが隠されているかもしれません。

なお、彼氏に「自分を疑っている」という印象を与えてしまう可能性はあるため、質問のタイミングや言い回しには十分配慮し、彼氏の反応を冷静に分析することが重要です。

彼氏の浮気が発覚した場合の対応

自力での調査や探偵による浮気調査によって彼氏の浮気が発覚した場合、以下のような対応を検討しましょう。

  • 関係の再構築を試みる
  • 別れを切り出す

関係の再構築を試みる

彼氏の浮気が発覚した時、すぐに別れるという結論に至る前に、関係の再構築を試みる選択肢もあります。この道を選ぶことは、非常に困難で精神的なエネルギーを要しますが、お互いに努力し、乗り越えることができれば、以前よりも強い絆で結ばれる可能性もゼロではありません。

関係再構築の第一歩は、まず冷静な話し合いをすることです。感情的にならず、なぜ浮気に至ったのか、彼氏が何を考えているのかをじっくり聞きましょう。そして自身が感じている痛みや悲しみ、裏切られた気持ちを正直に伝えることが大切です。

この時、彼氏が心から反省し、二度と浮気をしないと約束し、そのための具体的な行動を示す意思があるかどうかが重要になります。言葉だけでなく、態度や行動で反省の意が示されなければ、関係修復は難しいでしょう。

なぜ浮気したのかを冷静に分析する

浮気の原因は彼氏だけの問題とは限りません。二人の関係性の中に何か課題があった可能性も考えられます。例えば、コミュニケーション不足、すれ違い、愛情表現の欠如など、お互いに改善すべき点がないか話し合いましょう。原因を共有し、二人で解決策を探る姿勢がなければ、また同じことを繰り返してしまうかもしれません。

再発防止策は具体的にする

再構築の過程では、再発防止策を具体的に取り決めることも重要です。例えば、「怪しいと感じたらすぐに話し合う」「定期的に二人の時間を作る」など、具体的なルールを決めておくことで、将来的な不安を軽減できるでしょう。ただし、ルールで縛りすぎると息苦しくなる可能性もあるため、お互いが納得できる範囲での取り決めが望ましいです。

別れを切り出す

別れを切り出す

彼氏の浮気が発覚した時、別れを切り出すという選択は、自身の心の平穏と未来のために非常に重要な決断となることがあります。裏切り行為は深く心を傷つけ、一度壊れた信頼は簡単には元に戻りづらいでしょう。関係の再構築が難しいと感じる場合や、彼氏に反省の色が見られない場合、これ以上傷つくことを避けたいと考える場合は、別れを選ぶことが賢明な選択になり得ます。

別れを切り出す際も、感情的になりすぎず、冷静に、そして毅然とした態度で臨むことが大切です。まず、彼氏の浮気の事実を突きつけ、自身がその行為によって深く傷ついていること、そしてそれが原因で関係を続けられないことを明確に伝えましょう。この時、感情的に彼氏を罵倒したり、過去の様々な不満をぶつけたりすることは避け、あくまで浮気という一点に焦点を当てて話を進めることがポイントです。

別れる意思が固いことを伝える

彼氏が引き止めようとしたり、反省の言葉を述べたりするケースもあります。そのため、意思をはっきりと示す必要があります。曖昧な態度を取ると、彼氏に「まだチャンスがある」と思わせてしまい、別れ話が長引いたり、再度浮気を繰り返される原因になったりする可能性があります。

彼氏の浮気が疑われるなら浮気調査も検討しよう

彼氏の浮気に疑念を抱いたとき、自分で調査する方法と探偵に依頼する方法があります。自力での調査は費用を抑えられますが、精神的な負担が大きく、法的に有効な証拠を得るのは困難です。冷静に質問を投げかけたり、服装や趣味の変化に注目したり、浮気の話題を出したりして、彼氏の反応から情報を引き出す際は、相手に悟られないよう慎重に行う必要があります。

一方、探偵への依頼は費用がかかるものの、法的に有効な決定的な証拠を安全に得られ、あなたの精神的負担も軽減されます。もし浮気が発覚したら、関係の再構築を試みるか、別れを切り出すかを冷静に判断してください。