スマホで使える浮気調査アプリ12選!手軽なアプリの裏に潜むリスクとは?

最近夫の帰りが遅い。妻のファッションが急に変わった。毎日の生活を送る中で、「もしかして浮気しているのでは…?」と感じたら、事実を確かめたくなりますよね。

今回はそんな時、自分で浮気調査をできる点から注目を集めている「浮気調査アプリ」について、どんなことを調べられるのか?どんなアプリがあるのか?そして浮気調査アプリを使う場合、どんなリスクがあるのか?を詳しく紹介していきます。

浮気は、家庭崩壊に繋がりかねない大事件です。しかし、安易に浮気調査アプリを使うと、場合によっては法に触れてしまったり逆に訴えられるなどのリスクもあります。

自分が不利にならないためにも、この記事を通して、アプリの機能面だけでなく、考えられるリスクについてしっかり把握しておきましょう。

浮気調査アプリとは?

実は「浮気調査アプリ」というものは存在しません。

子供やお年寄りの見守りのために、GPSで現在位置や過去の行動履歴が確認できるアプリや、盗難や紛失の際にスマホがどこにあるかを知らせるために、遠隔で写真を撮ったりデータを転送できるアプリが、浮気調査にも使えることから転用され、通称として「浮気調査アプリ」と呼ばれるようになりました。

浮気調査アプリでは何ができるの?

具体的に浮気調査で使われるアプリでは以下のことができます。

  • GPSを使って現在位置を把握する
  • GPS追跡で過去の位置情報を把握する
  • 電話帳を閲覧する
  • 通話履歴を確認する
  • LINEやSNSメッセージのログを確認する
  • カメラの起動で写真撮影、動画撮影を行う
  • 音声を録音する
  • スマホ内の画像や動画の閲覧ができる

もともと見守り機能が主となっているアプリでは、GPSによる追跡で現在位置や過去の位置情報が把握できたり、盗難や紛失を目的として作られたアプリでは、スマホ内の情報をPCなどの別デバイスで閲覧したりデータを転送できるようになっています。

1つのアプリで浮気調査に必要な全ての機能が備わっているアプリは少なく、どんな浮気調査アプリを選ぼうかと悩んでいる場合は、自分にはどんな機能が必要か?その機能にどれだけ投資できるか?といった考え方をする必要があります。

ただ浮気調査アプリを使う場合、ほとんどのアプリは相手のスマホに浮気調査アプリをインストールしなければなりません。

夫婦間であっても、他人のスマホに勝手にアプリを入れたり、ロックを解除しスマホを閲覧するのは、違法性のリスクがあることを知っておきましょう。

浮気調査でよく使われるアプリ12選

浮気調査アプリは大きく分けると、スマホ内の写真やSNSのログなどを確認できる「内部監視アプリ」、GPSを使って位置情報を調べる「位置情報アプリ」、iCloudやAirDroidといったバックアップ機能の転用やボイスレコーダー機能・カメラ機能といった一部機能の転用で浮気調査を行う「その他のアプリ」に分けられます。

ここからが機能ごとに代表的な浮気調査アプリを紹介していきます。

スマホの内部監視

ケルベロス【Android版のみ】

  • GPSで現在位置を表示
  • GPS追跡で過去の位置情報を取得
  • 電話帳の閲覧
  • 通話履歴の確認
  • SNSメッセージのログの閲覧
  • カメラの起動
  • 音声の録音
  • 画像や動画の閲覧
  • アイコン非表示【可能】

浮気調査アプリの代名詞といえるアプリです。

内部監視をするなら欠かせない、電話帳や通話履歴の確認、スマホ内の動画や写真、SNSのログ、カメラの起動や録音と浮気調査をするなら欲しい機能がほぼ揃っています。

また内部監視機能だけでなく、GPSにより現在の位置情報や過去の行動履歴も取得でき、浮気調査をしていることが相手にバレるリスクを下げるのに効果的な、アプリのアイコンを消す機能も備わっています。

7日間の無料期間があり、その後は端末1台につき年間5ユーロ(約650円)と有料版でも1000円以下で使うことができるため、パートナーがAndroidの場合は一番に検討したいアプリです。

ただLINEについては確認できないため、もしLINEが主な連絡手段になっていそうな場合は別の手を考えてみましょう。

mSpy(エムスパイ)【両端末対応】

  • GPSで現在位置を表示
  • GPS追跡で過去の位置情報を取得
  • 電話帳の閲覧
  • 通話履歴の確認
  • SNSメッセージのログの閲覧
  • カメラの起動
  • 音声の録音
  • 画像や動画の閲覧
  • インストールしたアプリの監視
  • Webの閲覧履歴の監視
  • SNSアプリの監視(LINE・Facebook・スカイプなど)
  • アイコンの非表示【可能】

無料期間がなく有料のみとなりますが、ケルベロスよりもさらに機能性が高い浮気調査アプリです。

インストールすると、入れたスマホのほぼすべてを監視することができる強力なアプリではありますが、iPhoneの場合はジェイルブレイク(脱獄化)、Androidの場合はルート化が必要となるため、この影響でスマホの動作がおかしくなるなどのリスクをはらんだアプリでもあります。

有料の月額プランは、基本プラン$29.99(約3,100円)ではGPSの追跡や通話履歴などしか確認できず、浮気相手の連絡手段として多いSNSアプリの監視は月額$69.99(約7,230円)となり、費用面でも導入のハードルが高くなっています。

スマホの動作がおかしくなると、修理や原因究明のためにパートナーが行動を起こしやすくなるため、バレるリスクや費用面を慎重に考え導入を行いましょう。

位置情報の確認

Prey Anti Theft(プレイアンチセフト)【両端末対応】

Prey Anti Theft: Find My Phone & Mobile Security

Prey Anti Theft: Find My Phone & Mobile Security
開発元:Prey, Inc.
無料
posted withアプリーチ
  • GPSで現在位置を表示
  • 特定のエリアに出入りした際に通知
  • カメラ機能を遠隔操作して画像と現在位置のレポートを制作
  • サウンドアラームを遠隔で鳴らせる
  • 任意のメッセージを表示させることができる
  • 遠隔でロックできる
  • アイコンの非表示 【不可】

位置情報を使ってパートナーの浮気調査ができるアプリです。

現在の位置情報や、設定した特定の場所に入るとアラームで出入りを教えてくれる機能を使い、パートナーの行動に怪しい点がないかを確認するのに使用できます。

無料版と有料版があり、毎月$5(約518円)のPersonal版では上記の機能に加えて、遠隔データの取得や消去、データの保護、メールによる追跡レポートが可能になっています。

さらに上の毎月$15(約1,550円)のHome版では、10端末まで監視ができますが、浮気調査で端末が増えることは考えにくく、有料版の機能は浮気調査にそこまで重要ではないため、無料版利用で問題ありません。

元々紛失や盗難のために海外で作られたアプリのため、英語表記のみとなっており、慣れないと使いづらさを感じてしまうかもしれません。PCの画面で確認する場合は、GoogleChromeで翻訳機能を使うと、少し不自然な翻訳にはなりますが意味は理解することができます。

以前のバージョンでは、浮気調査の際に役立つアプリのカモフラージュ機能が搭載されていましたが、最新バージョンではこの機能がなくなったためバレるリスクが高まってしまいました。

life360【両端末対応】

Life360-子供の見守り

Life360-子供の見守り
開発元:Life360
無料
posted withアプリーチ
  • GPSで現在位置を表示
  • 特定のエリアに出入りした際に通知(ただし無料版は2エリアまで)
  • 緊急通知に発信できる
  • 行動履歴の把握(無料版は2日間・有料版は30日間)
  • バッテリー残量の監視
  • 盗難・紛失などスマホの追跡・監視ができる
  • アイコンの非表示 【不可】

互いの位置情報を共有する目的で作られたアプリです。

子どもの見守りのために作られたアプリのため、「家族で防犯や紛失に備えて入れておこう!」「防災のためにこんなアプリがあるよ」など、自発的にインストールしてもらう口実を作りやすいアプリです。

無料版と有料版があり無料版では行動履歴は2日間しか確認できませんが、月額$4.99(約549円)のPremium版では行動履歴は30日間まで遡れ通知設定も無制限となります。

ただパートナーの位置情報を探り怪しい行動がないか確認するだけの場合は、無料版でも十分な精度があるため有料版にする場合は無料のトライアルから始めるといいでしょう。

日本語にも対応しており、操作性が高く位置情報も非常に正確のため、行動履歴の把握だけが目的なら非常に優秀なアプリです。

Track View【両端末対応】

TrackView - 電話、セキュリティカメラを検索

TrackView – 電話、セキュリティカメラを検索
開発元:Cybrook Inc.
無料
posted withアプリーチ
  • GPSで現在位置を表示
  • 遠隔操作でカメラを起動し写真や動画の撮影
  • 遠隔操作でアラームを鳴らす
  • アイコンの非表示 【有料版のみ可】

浮気調査として利用する場合は、有料版の導入が推奨の位置情報アプリです。

相手の位置情報を把握することができ、遠隔操作でパートナーのスマホで写真や動画をとることができます。ただ無料版では写真や動画の起動を遠隔で行うと相手にポップアップ通知が届いてしまうため、浮気調査として使う場合は有料版の登録が必須です。

「動体検知」と「音の検知」が導入されていて、音や動きがあった時には自動で録画をスタートする機能が、他アプリと比べたメリットとなります。もともとペットや赤ちゃんの見守りのために生まれたアプリですが、自宅などでの怪しい動きがあった場合の撮影用として使用できます。

IOS13以降では位置情報のトラッキング情報をデバイスにお知らせしてしまう機能が搭載されたため、位置情報アプリとしてよりも「動体検知」や「音の検知」をいかした録画機器としての利用を検討しましょう。

Zenly(ゼンリー)【両端末対応】

※2023年2月3日にZenlyはサービス終了しました。

  • GPSで現在位置を表示
  • 共有する相手のバッテリー残量を確認できる
  • 過去に行った場所の確認ができる
  • アイコンの非表示 【不可】

Zenly(ゼンリー)は、同じアプリをインストールしている家族や友達と、位置情報を共有するためにフランスで開発されたアプリです。

10代から指示を集めているアプリで、友人同士で待ち合わせや遊びに誘うタイミングを計る目的で入れている人が多く、浮気調査アプリとして意識させずにインストールしてもらいやすくなっています。

ただ浮気調査として使えるのはGPSで現在位置を把握するか、過去の行動履歴を確認できるくらいなので、浮気調査として導入するなら機能は限定的になります。

アプリ内広告もなく、すべての機能が無料で使えるため、金銭的な部分では魅力的なアプリですが、元々は友人同士のコミュニケーションを目的としたアプリのため、現在位置を知られたくない時には「あいまい」や「フリーズ」といった機能を使って、自分の現在位置を知らせない設定ができる点が浮気調査としては難点となります。

iシェアリング【両端末対応】

iシェアリング - GPS 追跡アプリ ともだちを探す

iシェアリング – GPS 追跡アプリ ともだちを探す
開発元:ISHARINGSOFT, INC.
無料
posted withアプリーチ
  • GPSで現在位置を表示
  • GPS追跡で過去の位置情報を取得
  • アイコンの非表示 【不可】

家族で位置情報を共有するアプリです。

最初の設定画面で、無料トライアルを含めたサブスクリプション加入が必須となるため、完全無料で使いたい場合はサブスクリプションの解除を忘れずに行ってください。

無料トライアル後1ヶ月間は880円、その後もPremiumServiceを利用する場合は翌月からは月額1600円、年間払いにすると7600円が必要となります。

浮気調査として使えるのは、現在の位置情報を把握する部分と、有料となっている30日間の行動履歴を確認するくらいのため、あえてこちらのアプリを使う必要性は低いといえます。

その他のアプリ

iCloud【iPhone版のみ】

  • 「探す」の機能を使う(GPSで現在位置の確認、GPS追跡で過去の位置情報を取得)
  • ファイル共有機能を使う(画像・動画・SNS・LINEのトーク履歴の確認)
  • アイコンの非表示 【不可】(ただしiPhoneの場合は初期設定でインストール済み)

iCloudとは、iPhoneの中にある情報をAppleが運営するクラウドストレージに保存し、紛失・盗難・故障の際に大切なデータを失わないために作られた機能です。

最新のОSでは、紛失したiPhoneを探すための機能である「iPhoneを探す」と「友達を探す」の機能が「探す」で統一され、人やデバイスAppleWatchなどのAppleの製品の正確な位置情報を知ることもできるようになりました。

またファイル共有機能を使えば、メール・SNS・写真・動画・LINEのトーク履歴などiPhone内部のほぼすべての内容を見ることができるため、浮気をしているか疑わしい場合、どこかに浮気の痕跡を見つけることができるかもしれません。

ただこの機能を使うためには、まずパートナーが自分のiPhoneをiCloudに同期する設定にしている必要があり、さらにファイル共有を行うにはパートナーのIDとパスワードが必須となるため、浮気調査アプリとして優れている反面、導入には高いハードルを越える必要があります。

AirDroid【両端末対応、ただしiPhoneの場合は機能制限あり】

AirDroid: リモートアクセス/ファイル転送

AirDroid: リモートアクセス/ファイル転送
開発元:Sand Studio
無料
posted withアプリーチ
  • スマホのリモート操作
  • SNSのデスクトップ通知
  • カメラの起動
  • Web上でのデバイスの管理
  • 画像や動画の閲覧と転送
  • LINEの監視
  • アイコン非表示 【不可】

データのバックアップのために開発されたアプリです。

iPhone版、Android版両端末対応しており、無料版と月額$2.99(約329円)の有料版があります。無料版でもファイル転送やGPS追跡など基本的なことはできますが、ローカル環境で転送できる接続容量が200MBから無制限になったり、リモートカメラ機能が使用できるようになるため、必要性を感じる場合は有料版を検討しましょう。

アプリリリース当初はAndroid版のみでしたが、現在はiPhoneでも使うことができるようになりました。ただ実際にiPhoneで使ってみると、使える機能は写真や動画の閲覧のみで、日本語対応しておらず使いずらい面が多いため、iPhoneユーザーの場合はこちらよりもiCloudを使う方が現実的です。

Androidの場合は、スマホ内のデータはほとんどPCから閲覧できるようになるため内部監視アプリとして使うこともできます。

AtHome Camera【両端末対応】

AtHome Camera -遠隔監視

AtHome Camera -遠隔監視
開発元:Circlely Networks Incorporated
無料
posted withアプリーチ
  • 遠隔操作で室内や車の監視
  • アイコンの非表示 【不可】

パートナーのスマホにアプリを仕込むのではなく、機種変更時にいらなくなったスマホを使って室内や車内の監視に使えるアプリです。

もともと留守中のペットや、子供の様子を見るアプリのため「人体検知機能」や「顔認識撮技術」が導入されています。撮影するほうに「AtHome Video」を導入し、監視するほうに「AtHome Camera」をインストールします。

有料版にすると画質をHighにできたり、アプリ内広告を削除できますが、一通りの機能は無料で使うことができます。浮気調査で使う場合は、自宅や共有の車の中にスマホを置いておき、怪しい会話などを録音・撮影に役立てることができます。

Suica Reader(スイカリーダー)【Android版のみ】

Suica Reader

Suica Reader
開発元:yanzm
無料
posted withアプリーチ
  • 乗車履歴の確認
  • ICカードの残高

交通系ICカードの乗車履歴が確認できるアプリです

パートナーが公共交通機関を使って通勤している場合や、車を所有しておらずよく公共交通機関を利用している場合は、過去の移動履歴を知ることで怪しい行動を把握するのに役立ちます。

やり方はとても簡単で、パートナーが使っているSuicaにアプリを立ち上げた状態でタッチし読み込ませれば、26週以内の直近20件までの履歴を確認することができます。

毎日Suicaを利用している人であれば、20件という履歴は数日しか確認できないため、浮気調査としては欠点が多いアプリですが、相手のスマホにアプリをインストールする必要性がなく、浮気調査していることがバレにくいアプリでもあります。

浮気調査アプリの使用上の注意点

一見するととても魅力的な調査方法に思える「浮気調査アプリ」ですが、安易に導入する前に、以下の注意事項を必ず読みリスクを理解したうえで活用するかを判断しましょう。

注意点①:使い方によっては違法性がある

浮気調査アプリを利用する前に、絶対に知っておきたいのが、浮気調査アプリは使い方によっては違法性がある点です。

例えば、パートナーに内緒で勝手にスマホを開いたり、アプリをインストールすることは「不正指令電磁的記録供用罪」や「不正アクセス禁止法違反罪」といった法に触れる恐れがあります。

不正指令電磁的記録供用罪

「不正指令電磁的記録供用罪」とは、本人の同意なしにパソコンやスマホにウィルスを感染させ、意図しない動作をさせることを禁止する法律です。罰則は3年以下の懲役、または50万円以下の罰金が課せられます。

もともとは、ウィルスなどを勝手に感染させることを取り締まる法律でしたが、本人の許可なく浮気調査アプリをインストールし、本人の意思とは別に位置情報を送ったり、データを転送するのも、この法令違反が適用される場合があります。

不正アクセス禁止法

もう一つ「不正アクセス禁止法」は、不正な手段を使って取得したIDやパスワードを使って、他人が勝手にアクセスすることを禁じた法律で、LINEのトーク履歴の取得やSNSの勝手なログインなどが、この法律に抵触する可能性があります。罰則は3年以下の懲役、または100万円以下の罰金となっています。

実際に2015年には、夫が妻の浮気を調べるために浮気調査アプリを使ってスマホを遠隔操作したことで、夫が逮捕される事件や、平成24年9月13日の判決で元恋人のスマホに、キー入力の履歴を転送できるアプリを入れたことで「不正指令電磁的記録供用罪」が認められた判決も出ています。


参考
事件番号: 平成26特(わ)927引用:裁判所より

このように、浮気調査を自分で行いたいからや、簡単に導入できそうだから、というだけで浮気調査アプリを使うには大きなリスクを伴うことを確認しておきましょう。

注意点②:浮気の決定的な証拠になりにくい

もう一つ知っておきたいのは、浮気調査アプリで入手した情報は、浮気の決定的な証拠になりにくいという点です。

実際に裁判で有効とされる浮気の証拠とは、

  • ホテルから出てくるところの写真や動画
  • 探偵事務所からの調査報告書

といった肉体関係があったことが分かるものです。このためアプリで入手した位置情報や親密な様子の連絡などでは、浮気の決定的な証拠として弱いと判断される可能性があります。

それだけでなく、パートナーに内緒で浮気調査アプリを使った場合、違法に入手した証拠となり、違法行為によって集められた証拠は裁判で証拠とは認められない可能性もあるのです。

注意点③:アプリによっては裏をかかれることがある

3つ目に知っておきたいのが、浮気調査アプリで裏をかかれてしまうこともある点です。

浮気調査アプリの多くは、内臓のGPS機能を使って現在の位置情報を把握していますが、プライバシー設定で位置情報を無効にしておけば、GPS機能は使えないため位置情報系の浮気調査アプリは意味を成しません。

それだけでなく、浮気調査アプリがあるのと同様にGPS情報を偽装するアプリも存在するため、使うアプリによっては浮気の事実を掴むのではなく、アリバイ作りに利用されてしまう可能性もあります。

注意点④:悪質なアプリに注意

iPhone版でもAndroid版でも、インストールする際は悪質なアプリに注意しましょう。

例えば、iPhoneの初期設定でインストールされている「友達を探す」に類似したアプリや、Googleの提供する位置情報アプリに似せたアプリなど、気を付けなければ見間違ってしまう悪質なアプリがたくさんあります。

こういったアプリでは数日間は無料で使え、特に通知なくサブスクリプションとして月額や年額の支払いを迫られるといったケースが多く、意図していなかった支払いで調査対象に浮気調査をしていることが知られるリスクも増してしまいます。

注意点⑤:信頼関係が崩れてしまう危険性がある

最後にもし、浮気しているかもしれないという確証がない状態で、真実を知りたくて浮気調査アプリを使用しようか悩んでいる場合は、浮気調査アプリを使ったことで二人の信頼関係がどうなるかを今一度考えてください。

スマホというのは、その人の個人情報が詰まったいわゆるブラックボックスです。このため、もし浮気調査アプリを入れて、相手に疑わしいことがないとわかっても、アプリをインストールしていることがバレた場合は、相手との信頼関係を大きく損ないかねません。

どんなに気を許した夫婦でも、後ろ暗いところは何もなくとも、誰でも見られたくないことはあるものです。だからこそ、安易に答え欲しさに導入するのは控えておきましょう。

違法になりにくい、浮気調査アプリの使い方とは?

①お互いの了承を得て使用しよう

どうしても浮気調査アプリを使って自分で調査したいと感じる場合は、パートナーに無許可で調べるのではなく、同意を得てインストールしてもらう方法がないかを考えてみましょう。

例えば今回紹介した「life360」や「iシェアリング」は、アプリ本来の目的である子どもの見守りや被災した際の家族の安否確認を、アプリ自体が前面に押し出しているため「家族で何かあった時のために入れておきたい」「防災のために協力してほしい」といった形でなら、スムーズに話を勧められるかもしれません。

またiPhoneならiCloud、AndroidならAirDroidは、故障や紛失の時に役立つアプリであり非常に有名なアプリのため「データの保護のためにお互いにいれておこう」と話をすすめれば、不自然さを減らすことができます。

お互いに了承を得たうえで、位置情報を共有したり、家族共用のPCでデータを保存したり、確認できる環境を作っておくことは浮気防止にもつながるため、気になることがある場合は「どう話せば協力してくれるか?」を検討してみましょう。

②自宅や自家用車の録音や撮影

相手のスマホに無断でアプリをインストールするのではなく、自分の古いスマホをカメラ代わりに使う方法があります。

今回紹介した「AtHome Camera」は、動体検知機能があるため、自宅や自家用車といった、夫婦で共用の場所に設置する場合は、法的にはグレーゾーンとなり違法性を問われる可能性は低くなります。

ただ設置する場所が、別居中の相手の家や不倫相手の家の場合は、「プライバシー侵害」「住居侵入罪」などが適用される可能性があるため設置場所には注意が必要となります。

まとめ

浮気調査アプリは一見すると、取り入れやすく、すぐに浮気の証拠を集められるのではないかといった期待感がありますが、実際には集めた証拠は裁判や慰謝料請求などには使いづらく、法律違反や損害賠償といった大きなリスクをはらんでいます。

このためもし自分で浮気調査を行いたいと思う場合は、違法性のリスクがない方法を試すか、一人で抱え込まずに探偵事務所などのプロに相談するといったリスクの低い方法を選んでください。

浮気しているかもしれないと感じたら、誰でも真実を確かめたくなるのは当然の心理です。ただ離婚といった人生が変わる大きな選択をするからこそ、あなた自身が不利になることを避けるために、怒りや勢いで行動に移すのではなく冷静な判断をしてください。