パートナーの浮気発覚は辛い状況ですが、離婚を回避し、夫婦関係を再構築する道を選ぶことも可能です。そのためには、浮気調査で正確な状況を把握することが非常に重要になります。
この記事では、離婚しないために浮気調査をする目的、そしてそのメリットとデメリットを詳しく解説します。さらに、浮気調査を成功させるためのポイントや、探偵が用いる専門技術、そして夫婦関係を修復し、再発に備えて経済力をつけるための具体的な方法も紹介します。
- 浮気調査の成功例と失敗例
- 浮気調査における探偵の専門スキル
- 浮気調査を成功させる探偵選びのコツ
浮気調査をしたことがある人の成功例
浮気調査をしたことがある人の成功例として以下が挙げられます。
- 探偵とこまめに連絡を取って状況を把握していた
- 早期に調査を開始した
探偵とこまめに連絡を取って状況を把握していた
調査依頼後も、依頼者が探偵と毎日のようにLINEや電話で情報共有を行い、些細な行動変化や予定変更を即時に伝えた事例では、尾行ルートを的確に絞り込めました。その結果、決定的なラブホテルへの出入り映像を迅速に取得し、配偶者は言い逃れを断念しました。
一方、連絡を怠った別例では、探偵が古いスケジュールを基に張り込み、空振りが続いて費用だけが膨らんでしまいました。密な連携が成功率とコスト抑制を左右するといえるでしょう。加えて、探偵報告書を確認したうえで写真の時系列や位置情報を補強し、裁判での提示方法まで探偵と依頼者とで共有したことも、成果につながっています。対して共有不足の例では、写真の日付が抜け、証拠能力を疑われ長期化しました。
早期に調査を開始した
発覚直後の段階で調査を開始したことで、相手が警戒心を持つ前に複数日の行動パターンを把握できたケースもあります。証拠収集が短期間で完了したため、調査費用は大幅に平均の七割程度に収まり、精神的負担も軽減しました。
対照的に半年以上迷った例では、証拠隠滅のために別名義スマホを用いられ、決定打を得るまで3ヶ月以上要しました。このことから、疑念が芽生えた時点で速やかに専門家へ相談する姿勢が成功の鍵と言えます。
早期対応は精神的ダメージを最小化し、関係修復に向けた話し合いへ素早く移れる利点もあります。逆に長期化した事案では、疑念が日常的な言い争いへ発展し、再構築の余地が狭まりました。初期段階で説明と謝罪の機会を設定できるかが明暗を分けます。
浮気調査をしたことある人が失敗したケース
浮気調査をしたものの失敗してしまうことがあります。具体的には以下のようなケースが失敗例として挙げられます。
- 調査結果が出るまで我慢できなかった
- 正規ではない探偵に依頼してしまった
調査結果が出るまで我慢できなかった
調査開始から数日で焦りを抑えきれず、夫を問い詰めた依頼者がいました。対象は警戒し、移動手段や連絡手段を一変させました。その結果、探偵の追跡は振り切られ、判読不能な夜間写真しか残りませんでした。依頼者は精神的にも疲弊し、追加費用を払っても決定的証拠まで届かずに調査が終了しています。
途中経過は口外せず、報告日まで待つ冷静さを保つことが重要です。また、自分でGPSを仕掛けようとして違法設置が発覚し、逆にプライバシー侵害で訴えられた例もあります。専門家への一任と、報告書受領後の冷静な交渉準備が成功への近道です。
正規ではない探偵に依頼してしまった
広告で半額保証や成功率100％など、過度な宣伝をする探偵に依頼したことで失敗するケースもあります。過度な宣伝をしている探偵の場合、正規な手続きを踏んでいない可能性があります。例えば調査員は法律知識が乏しく、違法な調査をして証拠を得られない恐れがあるでしょう。なかには途中で音信不通となり、前払金と個人情報だけが流出するケースもあるほどです。
料金が安いだけで選ぶと、慰謝料請求や離婚協議に使えない資料しか残らない危険があります。依頼前に届出番号と過去の判例採用実績を確認する姿勢が重要です。都道府県公安委員会の届出証明を確認し、面談時に調査方法や料金内訳を文書で受け取れば、トラブルを予防できます。
まずは見積書と報告書のサンプルを比較し、適切な調査を実施する探偵であるかを熟考しｓたうえで契約しましょう。
浮気調査で探偵が用いる技術
浮気調査は個人でできるものの、探偵に依頼した方が十分な証拠を得られる可能性が高まります。
信頼性の高い探偵の浮気調査が有効な理由は、以下のような技術を用いるためです。
- 尾行
- 張り込み
- 撮影
- 聞き込み
尾行
尾行は徒歩や車で対象を追跡し、立ち寄り先や接触相手を特定する基本手法です。プロの探偵は2名以上のチーム体制で視線を分散させ、地下鉄の乗り換えや繁華街の人混みでも自然に交代します。GPSを装着せず合法内で追跡する一方、先回り役が高倍率カメラを構え、証拠撮影と行動ログを同時進行で蓄積します。連携を円滑に保つため、無線ではなく暗号化チャットを使用し、対象に気付かれないまま長時間の追跡が可能です。
張り込み
張り込みは対象が出入りする拠点を中心に半径数百メートルを想定し、車内を拠点に昼夜交代で待機します。周辺環境に溶け込むため、カーテン仕様のワンボックス車や工事車両風のバンを使用し、照度差に応じて赤外線や低照度センサーを切り替えます。飲食やトイレ休憩は複数拠点で分散し、音や臭いが漏れない工夫で長期監視を成立させます。観察した同行者の服装や車種も逐次メモ化し、後続調査の手がかりにします。
撮影
撮影は証拠能力を確保する最重要工程です。最新のミラーレス一眼に超望遠レンズを組み合わせ、三脚ではなくジンバルを活用して手ブレを排除します。ホテル前の暗所ではF1.2クラスの単焦点レンズで光量を確保し、ISO感度はノイズが許容範囲内に収まる上限へ設定。撮影後は写り込みを防ぐため即時にメタデータを保管し、リサイズやフィルター加工は行わずオリジナルのまま証拠保全用クラウドへアップロードします。連続シャッターで時間軸の流れを示し、入室から退室までの一貫性を強調します。
聞き込み
聞き込みはデリケートな技術であり、対象の評判を損ねず情報を得るバランスが肝心です。探偵は近隣のカフェやコンビニで常連客を装い、自然な会話で勤務シフトや来店時間帯を聞き出します。法令順守のため氏名や連絡先を聞かず、あくまで第三者の目撃情報としてポイントを整理。聞き込みで得た断片的な証言は、尾行や張り込みの記録と照合し、時系列を重ね合わせることで真偽を検証します。
住民の協力度合いによっては菓子折りや簡単な清掃協力など感謝の姿勢を示し、持続的な情報源として信頼関係を築きます。
浮気調査を成功させるポイント
浮気調査を成功させるためには、以下のようなポイントを押さえておきましょう。
- 自分で証拠を集めておく
- 正規の探偵に依頼する
- 浮気調査を相手に気づかれないようにする
- 浮気調査が得意な探偵に依頼する
自分で証拠を集めておく
証拠力を高めるには日常の違和感をメモや写真で残し、レシートや交通系IC履歴も保管します。帰宅時間の推移や休日の外出頻度を時系列で整理すれば、探偵が行動パターンを推定しやすくなります。GPSアプリの無断装着は違法リスクが高いため避け、合法的に取得できる公的記録やSNS公開情報に絞る姿勢が賢明です。
なお、自分で先回りして相手を問い詰めると警戒心を煽り、調査難度が跳ね上がってしまいます。そのため、感情を抑え記録だけを静かに積み重ねる姿勢が成功への近道です。
正規の探偵に依頼する
探偵業は各都道府県公安委員会への届出が義務付けられ、届出番号がWebサイトやオフィスに明示されます。番号不明の格安業者は、調査報告が訴訟で無効になる恐れがあるため危険です。契約前に面談を設定し、調査範囲や料金、追加費用条件を文書で受領すれば後のトラブルを防げます。さらに経験豊富な探偵であれば、報告書の体裁や証拠として認められやすい写真を熟知しており、慰謝料請求や離婚交渉で有利に働きます。
正規の探偵であるかどうかの判断にあたっては、具体的に以下の2つを確認しておきましょう。
- 標識の掲示を確認する
- 行政処分の履歴を確認する
- 過去の口コミを確認する
標識の掲示を確認する
探偵業を営むには、公安委員会への届出が義務付けられています。正規の探偵社であれば、事務所の分かりやすい場所に「探偵業届出証明書」の標識を掲示しています。これは、探偵業の業務の適正化に関する法律（探偵業法）によって定められている義務です。（※1）
標識には、届出番号、届出年月日、氏名または名称、主たる事務所の所在地などが記載されています。依頼を検討している探偵社がこの標識を適切に掲示しているか、またその記載内容に不審な点がないかを必ず確認しましょう。標識の掲示がない、あるいは見つけにくい場所に隠されているような場合は、正規の業者ではない可能性が高いです。
行政処分の履歴を確認する
探偵業法に違反する行為があった場合、探偵社は公安委員会から行政処分を受けることがあります。具体的には、業務停止命令や指示処分などです。信頼できる探偵社を選ぶためには、依頼を検討している探偵社が過去に行政処分を受けていないかを確認することが重要です。
行政処分の情報は、各都道府県の公安委員会のウェブサイトから取得可能です。また、一部の探偵業協会なども情報を提供している場合があります。ウェブサイトで情報を検索したり、直接問い合わせて確認したりすることで、その探偵社の信頼性を判断する材料になります。過去に行政処分を受けている探偵社は、適正な業務を行っていない可能性があるため、依頼は慎重に検討すべきでしょう。
過去の口コミを確認する
探偵の信頼性やサービス内容を判断するうえで、実際にその探偵社を利用した人たちの過去の口コミや評判を確認することも有効な手段です。インターネット上のレビューサイト、SNS、ブログ、あるいは知人からの情報など、さまざまな情報源を活用して情報を収集しましょう。
具体的には以下のような点を確認しましょう。
- 良い口コミと悪い口コミのバランス：良い口コミばかりだと情報操作の可能性がある
- 具体的な内容：抽象的な口コミは参考にしにくい
- 費用に関する情報：費用が明確だったか、追加費用が発生したかなどを確認する
浮気調査を相手に気づかれないようにする
調査対象に気配を悟られないためには、自分側の言動管理が不可欠です。「最近何しているの？」などの軽い質問でも警戒心は上昇します。連絡頻度や生活リズムを急に変えず、いつも通りの態度で接する姿勢が重要です。
また、探偵から届く途中経過を家族の前で確認せず、パスコード付き端末で閲覧する配慮も必要です。調査当日に友人へ相談した内容が相手へ伝わり失敗する恐れもあるため、情報共有の範囲は最小限に留めることを徹底しましょう。
浮気調査が得意な探偵に依頼する
浮気案件を専門的に扱う探偵は、ホテル街や社内不倫の動線など独自データベースを持ち、短期間で証拠を押さえるノウハウがあります。過去の成功事例数や裁判で採用された報告書数を開示する事務所は信頼性が高いでしょう。
聞き込みや撮影機材のアップデート頻度を確認することで、暗所撮影に強い機器を備えるチームかどうかを確認することも大切です。また、依頼者のメンタルサポートを重視し、面談後のフォローアップを定例化している探偵は、調査中の不安を軽減しつつ最終的な和解方針まで提案できます。
過去の事例を参考に浮気調査を成功させよう
浮気調査の成功は、単に証拠を得るだけでなく、その後の夫婦関係や自身の将来に大きく影響します。成功事例からは、探偵との密な連携と早期の調査開始が鍵であることが分かります。些細な情報共有が決定的な証拠確保につながり、迅速な行動が費用の抑制や精神的負担の軽減に直結します。
一方で、失敗事例からは、焦りによる問い詰めや正規ではない探偵への依頼が致命的になることが示されています。調査中は冷静さを保ち、探偵の指示に従うこと、そして何よりも信頼できる正規の探偵社を選ぶことが極めて重要です。標識の確認、行政処分の履歴照会、口コミの確認を通じて、探偵の質を見極めましょう。過去の事例から学び、賢く浮気調査を進めましょう。
