結婚詐欺の手口を解説!詐欺を見抜くポイントも紹介

結婚詐欺の手口を解説!詐欺を見抜くポイントも紹介

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結婚の約束を交わしているにも関わらず、家に招いてくれない、家族を紹介してくれないといった場合は注意が必要です。言葉巧みに相手を騙して金銭を奪う結婚詐欺師の可能性があります。

結婚詐欺師は、高学歴・高収入・容姿端麗など、相手の理想のスペックの人物を装い、ターゲットに接近します。被害に遭わないためにも、事前に手口や特徴を把握しておきましょう。

この記事では結婚詐欺師の手口や狙われる人の特徴、詐欺を見抜くポイントを解説します。

この記事を読んでわかること
  • 男女別・結婚詐欺師に狙われやすい人の特徴
  • 結婚詐欺の特徴と手口
  • 結婚詐欺を見抜く方法

結婚詐欺の4つの手口

結婚詐欺の手口は男性詐欺師、女性詐欺師で異なる傾向にあります。ここでは男性詐欺師、女性詐欺師の手口について解説します。

男性詐欺師の手口

男性詐欺師の手口

男性詐欺師の手口は主に次のとおりです。

  • 事業に失敗したと嘘をつく
  • 家族の手術費用が必要と嘘をつく

事業に失敗したと嘘をつく

男性の結婚詐欺師がよく用いるのが事業に失敗したという話です。例えば「海外との取引先が倒産した」「大口顧客からの入金が止まった」などと訴え、被害者に「あと○○万円あれば再起できる」と援助を求めてきます。被害者は今支援すれば将来につながると思い込まされ、また結婚目前という意識から将来のパートナーを助けたいという気持ちになってしまい、多額の金銭を渡してしまうのです。 

家族の手術費用が必要と嘘をつく

男性の結婚詐欺師が用いる典型的な手口のひとつが、「家族が重病や大怪我を負った」と偽り、治療費や手術費として緊急にお金を求めるパターンです。男性詐欺師は「母親が心臓病で手術が必要」「弟が事故で大怪我をした」といった嘘をつき、時間的な余裕のなさを強調します。すると被害者は「早くお金を工面しなければ相手の家族が大変なことになる」と焦り、自分の貯金を取り崩したり、借金をしてでも金銭的援助をしてしまうケースがあります。

女性詐欺師の手口

女性詐欺師の手口として以下が挙げられます。

  • 家族もしくは自分が難病を患っている
  • 家庭が貧しかった

家族もしくは自分が難病を患っている

女性の結婚詐欺師は「難病治療中で高額な医療費が必要」あるいは「家族が病気で大金を要する」といった事情を語ることが多いです。男性側は「守ってあげたい」「苦労してきた彼女を支えてあげたい」という気持ちを抱きやすいため、この嘘は非常に効果的です。実際には何ら病気の証拠もなく、病院の領収書や診断書を偽造するケースもあります。

家庭が貧しかった

女性詐欺師が用いるもう一つの典型的なパターンは「幼少期から貧しくて苦労してきた」「家族に生活費を送らなければならない」という話です。男性の多くは、「自分が助けてあげれば彼女は幸せになれる」と信じ、金銭的援助を続けることに抵抗感を抱きません。

詐欺師の女性は、実際にはブランド品を買い漁ったり、複数の男性からお金を集めて贅沢な暮らしをしている可能性があるため、少しでも不審に思ったら早めに対策をとりましょう。「彼女を信じたい」という気持ちで放置していると、大きな被害が出る恐れがあります。

結婚詐欺師が狙う人の特徴

結婚詐欺師が狙う人の特徴も男性と女性とで異なります。ここでは男性、女性それぞれの特徴について解説します。

男性の特徴

結婚詐欺師が狙う人の特徴

女性結婚詐欺師に狙われやすい男性の特徴は主に次のとおりです。

  • お金に困っている女性をサポートしたいお人よし
  • 40代後半で結婚適齢期を過ぎている

お金に困っている女性をサポートしたいお人よし

男性が結婚詐欺に遭うパターンでは、男性側が「苦境にある女性を助けてあげたい」という思いを持っていることが多いです。とくに、今まで仕事に打ち込んでいて十分に貯蓄があるタイプが狙われやすいとされています。女性詐欺師はこうした男性の優しさを利用し、金銭的援助を受け取ったうえで姿を消すのです。 

40代後半で結婚適齢期を過ぎている

長らく独身で過ごしてきた男性が突然素敵な女性と出会い、「結婚に一歩踏み出したい」という気持ちを強く抱くタイミングも、結婚詐欺師から狙われがちです。40代後半や50代になり「もうそろそろ結婚しないと」という焦りを感じている男性ほど、美人で優しい女性から誘いがあると一気に心を許してしまうケースがあります。この弱みに付け込み、詐欺師は金銭を騙し取ろうとするのです。

SNS型ロマンス詐欺の被害者は50代が最多

SNSを通じて恋愛感情や親近感を抱かせながら、金銭をだまし取る詐欺がSNS型ロマンス詐欺です。警察庁『令和6年1月~3月におけるSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について』によれば、2024年1月から3月までの被害者の年齢は男性の場合、50代が最多の26.8%、次いで40代が19.5%でした。一方、女性の場合、40代が最多の34.0%、次いで50代が22.7%となっています。男性、女性ともに40~50代がロマンス詐欺の被害に遭いやすいといえるでしょう。(※1

女性の特徴

女性の特徴

男性詐欺師から狙われやすい女性の特徴は主に次のとおりです。

  • お金を持っていてステータスが高い
  • 結婚願望が強い

お金を持っていてステータスが高い

女性が結婚詐欺に遭う場合は、一定以上の収入や資産を持っている、もしくは高学歴や高ステータスなど、男性が狙う価値があると判断する条件を備えていることが少なくありません。男性詐欺師は「将来は起業して成功する」「海外にもビジネスパートナーがいる」などと大物ぶりを演出し、女性から多額の融資や支援金を得ようとするのです。 

結婚願望が強い

結婚詐欺師は、早く結婚したいと強く思っている女性をターゲットにすることが多いです。素敵な男性と巡り合えないまま年齢を重ねた、周囲が結婚して焦っているなど、結婚に対して切実な思いを抱える女性ほど、「ようやく理想の相手と出会えた」と思い込みやすく、詐欺師の甘い言葉に騙されやすい傾向が指摘されています。

結婚詐欺師の3つの特徴

結婚詐欺師の特徴として以下が挙げられます。

  • 理想的なスペック
  • 人を褒める
  • 知り合いや家族を紹介しない

理想的なスペック

理想的なスペック

結婚詐欺師はターゲットの理想に合った人物像を演じるのが非常に上手です。高学歴、高収入、容姿端麗など「こんなに完璧な人がいるのか」と疑いたくなるほど理想的なスペックを偽装し、ターゲットの憧れを一気に高めさせるのです。

警察庁の発表によれば、SNS型ロマンス詐欺の被疑者が詐称していた職業は投資家が最多、次いで会社員、会社役員となっています。(※1

本来なら「こんなに都合よくすべてを兼ね備えた人は怪しいのでは?」と思うところですが、詐欺師はその違和感を上回るほどの巧みな話術や振る舞いでターゲットを惑わせます。

人を褒める

結婚詐欺師は人を褒めることにも長けています。たとえば「あなたは本当に優しい」「こんなに素敵な人に出会えて嬉しい」など、言葉巧みに相手を持ち上げるのです。ターゲットは自己肯定感が高まるとともに、「この人は私を理解してくれる大切な存在だ」と信頼してしまいます。詐欺師はこうして短期間で親密度を高め、金銭に関する話題を切り出しやすい環境を作り上げるのです。

知り合いや家族を紹介しない

結婚詐欺師は自分の仲間や家族をターゲットに一切会わせないようにする特徴があります。「忙しいから」「今はタイミングが悪い」などの言い訳で、家族や友人の存在を曖昧にし、ターゲットからの紹介依頼を先延ばしにします。これは、もし家族や知人と会わせると、自分の嘘が露見するリスクが高まるからです。もし交際相手が頑なに周囲との接触を拒む場合、結婚詐欺の可能性を疑うべきでしょう。

結婚詐欺師を見抜く5つのポイント

交際相手が結婚詐欺師かもと思ったら、次のような点に着目してみましょう。

  • すぐに交際や結婚を申し込んでくる
  • 知り合いと会わせてくれない
  • 行動が不自然
  • 資産を聞いてくる
  • プライベートを明かさない

上記のような点が見受けられた場合、交際相手が結婚詐欺師の可能性があります。

すぐに交際や結婚を申し込んでくる

すぐに交際や結婚を申し込んでくる

結婚詐欺師はターゲットとの関係を一気に進展させる傾向があります。出会って間もないのに「結婚を前提に付き合おう」「運命を感じるから早く挨拶したい」などと急いで話を進めるのは、相手に警戒心を抱かせないうちに金銭の問題を持ち出したいからです。恋愛感情が高まると判断力が鈍りやすくなるため、なぜこんなに早いペースで結婚の話を進めたがるのかという疑問を持つことが大切です。

知り合いと会わせてくれない

先述のとおり、結婚詐欺師は自分の周囲にターゲットを近づけたがりません。同様にターゲットの家族や友人に積極的に会いに来ないことも多いです。普通の交際であれば、何らかのタイミングで相手の知人や家族との交流があるものですが、詐欺師は嘘がバレるのを恐れ、こうした場面を徹底的に避けます。「家族に会ってほしい」と言っても遠回しに断るなど、曖昧な態度が続く場合は要注意です。

行動が不自然

詐欺師は複数のターゲットを同時に騙している可能性が高く、それぞれに対して別の経歴やストーリーを語っていることもしばしばです。したがって、デートの約束を頻繁にドタキャンする、連絡が突如途絶える、海外出張と称して数日間音信不通になるなど、不自然な行動や矛盾点が起きやすいのです。こうした点を問い詰めても「仕事が忙しかった」「家族の不測の事態が起きた」などの言い訳でごまかされがちですが、これが続くようであれば疑いを深めるべきです。

資産を聞いてくる

結婚詐欺の目的は最終的に金銭を騙し取ることですから、詐欺師はターゲットの資産状況や収入、貯金額などを探ろうとします。交際して間もないのにやたらと「貯金はいくらあるの?」「年収はどれくらい?」と聞かれたり、「保険金や不動産などの資産は持っているの?」と興味を示したりする場合は要注意です。普通の恋愛であれば、そこまで深く金銭面を詮索しないのが一般的なので、このような質問が頻繁に出る段階で疑いを持つ必要があります。

プライベートを明かさない

結婚詐欺師は自分のプライベート情報を極力伏せる傾向があります。住んでいる場所、家族構成、仕事の実態など、一切がベールに包まれたままだとしたら、それは詐欺のサインかもしれません。合理的な理由がなく、いつまでも自宅に招いてもらえない、家族や同僚を紹介してくれないなどの状態が続く場合は、真剣に相手の言動を再検証する必要があるでしょう。

結婚詐欺師の可能性がある場合の対応

交際相手が結婚詐欺師の可能性がある場合、次のような対応を取ってみましょう。

  • 連絡をせずに距離を置く
  • 探偵に調査を依頼する

連絡をせずに距離を置く

連絡をせずに距離を置く

交際相手が結婚詐欺師であれば、連絡をせずに距離を置くことが大切です。交際相手と距離を取る際は次のようなステップを踏みましょう。

  • 連絡手段を制限する
  • 相手が求めてくる金銭や情報を渡さない
  • 相手を問い詰めすぎない

連絡手段を制限する

詐欺師はターゲットへの監視やコントロールを強めるために、頻繁に連絡を取ろうとする傾向があります。そこで、自分から連絡をしないように心がけ、相手からの連絡にも即答しない形で、徐々に距離を保っていきます。また、緊急性のない場合は、電話やメッセージへの返信を遅らせる、もしくは簡潔な内容にとどめるなどして、詐欺師に「今までのように操作はできないかもしれない」と感じさせることも手段の一つです。

相手が求めてくる金銭や情報を渡さない

詐欺師は金銭や資産情報を得ることを目的に近づいてくるケースが多いです。もし相手から「実家の治療費が必要」「事業が失敗して返済しないといけない」「投資のチャンスだから一緒にやろう」などと持ちかけられた場合、応じないようにしましょう。すでにいくらかの金銭を渡してしまった場合は、追加で支払いを求められても断固拒否することが大切です。

相手を問い詰めすぎない

詐欺師かもしれないと疑ったとしても、あからさまに「あなたは詐欺師でしょ?」と問い詰めるのは逆効果です。相手が警戒して証拠を隠滅したり、逆上して暴言を吐くなど新たなトラブルを招く可能性があります。まだ確固たる証拠がない段階では、あえて無理に攻めず、距離をとりながら慎重に事実関係を調べるべきです。

探偵に調査を依頼する

交際相手が結婚詐欺師の可能性がある場合、探偵に調査を依頼しましょう。探偵に調査を依頼することで交際相手が本当に結婚詐欺師かどうかを判断可能です。探偵に依頼することで次のようなメリットにつながります。

  • 相手の身辺調査や経歴を確認できる
  • 証拠を収集してくれる
  • 安全に真相を確かめられる

相手の身辺調査や経歴を確認できる

探偵であれば、合法的な手段を用いて相手の身分証明や経歴、仕事の実態などを確認できます。例えば、相手が話している職場や住居情報が事実かどうか、家族が本当に存在するのか、過去に同様の被害を出していないかなどを調査できるのです。調査の結果、相手の主張との矛盾が明確になれば、詐欺の可能性が一気に高まります。

証拠を収集してくれる

結婚詐欺として相手を告発したり、損害賠償を請求したりするには、何よりも具体的な証拠が必要です。探偵が尾行・張り込み・聞き込みなどを通じて得た報告書や写真、映像などは、裁判や警察への相談時に有力な裏付けになります。とくに、相手が複数の異性を同時に騙している事実が判明すれば、詐欺行為を立証しやすくなるでしょう。

安全に真相を確かめられる

自分で相手の家を突き止めたり、仕事先を確認したりしようとすると、相手に気付かれたり、逆上されるリスクがあります。

結婚詐欺師は犯罪グループとして活動しているケースがあり、このような組織に調査を気付かれると身の危険に関わります。さらに交際相手の動向を調べようとした結果、ストーカー行為など法律に違反する恐れがあります。

一方、探偵に任せれば、プロの手で不審な点を洗い出し、違法行為にならない範囲で証拠を確保できるため、依頼者の安全性とプライバシーを守りつつ真相解明が可能です。

結婚詐欺師の手口を把握して詐欺の被害を防止しよう

交際相手が結婚詐欺師である場合、男性詐欺師は事業に失敗した、女性詐欺師は家族もしくは自分が難病を患っているといった口実で金銭を要求してきます。結婚詐欺師の特徴として理想的なスペックである、人を褒めるなどが挙げられます。

交際相手が結婚詐欺師かもしれないと思った場合、距離を取ることが大切です。加えて探偵に調査を依頼しましょう。結婚詐欺師の素性を自力で調査しようとするとトラブルに巻き込まれかねません。一方、探偵であればトラブルに巻き込まれるリスクを抑えられるうえに、スムーズに証拠収集が可能です。交際相手が結婚詐欺師かもしれないと思ったら、すぐに探偵に相談しましょう。