トラック運転手は浮気しやすい?不倫のサインと未然に防ぐ対処法

食品や日用品を運んだり、私たちが住むための建築資材を運搬したり、生活するうえで欠かすことのできない「モノの流れ」を担うトラック運転手。

しかしそんなトラック運転手に対して「浮気しやすい、不倫に走りやすい」という噂が囁かれています。

そこでこの記事では、トラック運転手に浮気や不倫が多いというのは本当なのか?浮気や不倫が多いといわれる原因とは?またトラック運転手のパートナーの浮気を未然に防ぐ、具体的な対処法を紹介していきます。

私たちの生活を支える身近な職業だからこそ、風説に流されることなく1つ1つ事実を確認していきましょう。

トラック運転手は浮気や不倫が多いって本当?

そもそもトラック運転手に、浮気や不倫が多いというのは本当なのでしょうか?

職業別離婚者数の推移は、5年ごとに行われる「人口動態統計職業・産業別調査(参照:厚生労働省より)」に、記録されデータとして蓄積されています。

しかしこの記録では、管理的職業従事者、事務従事者など、職業は14区分にしか分かれておらず、具体的にどんな職業で、どんな理由で離婚に至ったか?という離婚事由についてのデータは存在しません。

つまり「トラック運転手には浮気が多い、不倫しやすい」というデータ的事実はなく、私たちが耳にする噂には根拠が存在しないのです。

それではなぜ、トラック運転手に浮気や不倫が多いといったイメージが持たれてしまうのでしょうか?

トラック運転手に浮気や不倫が多いといわれる3つの原因

確かなデータがないにも関わらず、「トラック運転手には浮気や不倫が多い」といわれるのはなぜなのでしょうか?

実は浮気や不倫が多いといわれているのは、トラック運転手に限らず「公務員は浮気しやすい」「銀行員には不倫が多い」、習い事関連なら「テニスコーチは浮気しやすい」「ジムでは不倫が多い」など、様々な職業や習い事で、同様の噂が囁かれています。

つまり「浮気しやすい・不倫に走りやすい」といった噂は、特定の職業や環境で発生しているのです。

そこでトラック運転手にそんな噂が囁かれる具体的な原因を、時間的要因・金銭的要因・職業的要因の3つに分けて考えていきます。

またトラック運転手と同様に「浮気しやすい、不倫が多い」といわれる職業の記事を合わせて読んでいくと、こういった噂が流れる共通点を知ることができます。

時間的要因:不規則な就業時間

トラック運転手に浮気が多い、不倫しやすいと言われてしまう一番の原因は、不規則な就業時間にあります。

一般的な会社員なら、9時に出勤して5時に帰る。残業があっても遅くとも10時頃までには帰宅する、といった生活のルーティーンが形成されています。

しかしトラック運転手の場合、遠方への輸送なら車中泊などを経て荷物を運搬したり、繁忙期なら通常の業務時間を大幅に超え、勤務時間や勤務日が不規則になるということも少なくありません。

こういった就業体制が一定しない仕事だからこそ、「今日は遠方への荷運びだから、帰りが明後日の夜になる」「今は繁忙期だから、帰りがいつになるかわからない」といわれても不自然ではありません。

このように浮気するなら欠かせない、時間的な隙が生まれやすい仕事環境が浮気しやすいといわれる一因となっています。

金銭的要因:自分の働き方で増やせる給与体制

浮気や不倫が多いと考えられてしまう、もう一つの原因はトラック運転手は給与が高いといったイメージです。

トラック運転手の平均年収は令和元年度の「賃金構造基本統計調査(参照:厚生労働省)」によると、

  • 大型貨物(男性)・・・456万円
  • 大型貨物(女性)・・・372万円
  • 普通・小型(男性)・・・419万円
  • 普通・小型(女性)・・・351万円

と、給料の実態だけを見れば決して高くはありません。

しかし運送業は実績給・業績給を採用している所が多く、実際にどれだけ働いたか?どれだけの荷物を運んだか?といった部分で、支払われる給与は大きく変化します。

つまり平均年収だけ見ればそれほど高くはないものの、年齢が若くても稼ぎたい人なら、働き方によっては大きく稼ぐことが可能な職場環境なのです。

こうした本人の意思次第で給料を増やすことが可能な点から、「自由になるお金が多い」や「若い同世代より給料が高い」といったイメージをもたれることになり、結果的に浮気に使えるお金を得やすいと考えられてしまうのです。

職業的要因:トラック運転手を選ぶ人の傾向

最後にトラック運転手という職業を選ぶ人の傾向も、浮気をしやすい・不倫に走りやすいといったイメージに繋がっています。

トラック運転手という仕事は、一般的な会社勤めに比べれば自由度が高く、人間関係のストレスが少ない仕事です。

例えば昼食をとる時間は、会社に勤めているなら12時や交代制など、きちんとルールが決まっていることがほとんどです。しかしトラック運転手の場合は、そもそも「いつ休憩をとるか?」「どこで休憩するか?」といった細かな決め事は、多くの会社でドライバー本人に委ねられています。

また一般的に会社に出社する就業形態ならば、毎日長時間同僚や上司と顔を合わせるからこそ、人間関係に気を遣う部分が多くなりがちです。しかしドライバーの場合は、主な業務である運転は一人で行うため、煩わしい人間関係に悩まされる時間は最小限ですみます。

こういった他の仕事ではなかなか望めない、「自由度」「人間関係のストレスのなさ」を選んで仕事に就く人が多いからこそ、結果的に「枠にとらわれない人」「自由を求めている人」が集まりやすく、恋愛観についても同様に捉えられてしまうのです。

トラック運転手ならではの浮気の3つのサインとは?

トラック運転手は自由な時間が比較的多いこと、働き方によっては金銭的余裕が生まれやすいことが分かったところで、トラック運転手ならではの浮気や不倫のサインにはどんなものがあるのでしょうか?

以下はトラック運転手ならではの3つの浮気の兆候です。

  1. 休日出勤・時間外出勤が急に増えた
  2. 帰宅時にシャワーを浴びた形跡や、汗のにおいがない
  3. 持っていく着替えの枚数が増えた、おしゃれになった

トラック運転手の仕事は、物量で仕事量が大きく変わるため、休日出勤や残業などの予測が比較的しづらい仕事です。

そのためパートナーが休日出勤になった、残業することになった、といっても一概にそれを浮気と断ずることはできません。ただ1年を通してパートナーの仕事を注意深く見ると「この時期は休日出勤が増えやすい」「この時期は残業が比較的少ない」といった傾向を把握することは可能な場合が多く、不自然な時期に休日出勤や残業が急に増えたと感じる場合は注意が必要です。

また、運送業は多くの場合重い荷物を降ろしたり、狭い車内で同じ態勢を強いられるので、非常に汗をかきやすい仕事です。

このため帰宅した時に汗のにおいがしない、持っていく着替えの枚数が増えるなど、「清潔感」について意識の変化がみられる場合は、なぜこんな変化があったのかを見極めてみましょう。

ちょっと待って!トラック運転手の浮気を疑う前に知っておきたい運送業の常識

トラック運転手は時間的、金銭的、そして職業的理由で、浮気や不倫につながる原因が多いとわかったところで、トラック運転手のパートナーの浮気を疑う前に知っておきたい運送業の実情を把握していきましょう。

タコメーターの導入で減少した自由時間

現在多くの運送会社で「タコメーター」の導入により、ドライバー自身の行動の自由度は減少しました。

タコメーターとは、エンジンの回転数を計測し、時間と組み合わせることで、ドライバーの動きを正確に計測する機械です。例えば、

  • 休憩の時間は適切だったか?
  • 出していたスピードは適正だったか?
  • どの時間に、どこを、どのように走っていたか?

といった何時何分ごろ、トラックはどのような動きをしていたか?というのが正確に記録されるようになり、昔のように指定された時間に指定された場所に着くことだけが目的ではなく、安全で適切な運転をしていたかについても指導が入るようになったのです。

ドライバーという仕事は、現在も一般的な仕事に比べれば、自由度が高く感じられますが、実際にはそれほど自由な行動は許されていないという知識は持っておきましょう。

長距離ドライバーは全体の約半数ほど

トラック運転手というと、大型で遠方から遠方へ長い道のりを運転するというイメージが強いかもしれませんが、平成27年に発行されたトラック輸送状況の実態調査(参照:国土交通省)によると、大型以上の運転手は全体の約6割、残りの4割は中距離・短距離配送となり、浮気の原因といわれる宿泊を伴う勤務体系には該当しません。

つまり一概にトラック運転手といっても、通常の会社員と同様に朝に出勤してルート配送を行っている人や、私たちの一番身近な宅急便などの仕事を担っている場合も多いのです。

このようにパートナーや恋人がトラック運転手だから、浮気や不倫が心配と考えるのではなく、「なぜトラック運転手には浮気が多いといわれてしまうのか?」といった原因をしっかり把握し、運送業の実情を知っておけば、実は自分のパートナーにその理由は当てはまらなかったといった結論にいたる場合も多く、不安になる機会を減らすきっかけになるかもしれません。

トラック運転手のパートナーの浮気や不倫を未然に防ぐ方法とは?

仕事上どうしても泊りがけになってしまう、自由になる時間やお金があるため浮気や不倫の不安がぬぐえない…。大切な人だからこそ、関係が壊れてしまう前にできる対処法はないのでしょうか?

以下はトラック運転手の浮気を未然に防ぐために、今から実践できる方法を記載していきます。幸せな家庭を守るために、自分にできることを、できる範囲で試してみてください。

頻繁に連絡をとる習慣をつくろう

寝る前の数分、朝起きてからの少しの時間など、毎日パートナーと意識的に連絡を取る習慣をつけましょう。

話す内容は「お疲れ様、疲れてない?大丈夫?」「今日はね、○○ちゃんがこんなことができたんだよ」など、日常の些細なことや日々の労いの言葉で構いません。

大型や遠方のトラック運転手の場合、道路状況が良い夜中の運転が主になっている場合も多く、その結果生活のすれ違いが起こり、何日もお互いの声も聞いていないといった家庭も少なくありません。

浮気の原因でよく上がる「寂しかったから」といった感情を、お互いに持たないためにも、毎日ほんの小さなことでもいいので、お互いがお互いに対して思いやりの気持ちを持っているということを、明確に示していきましょう。

お金の管理方法を話し合おう

夫婦でお金の管理方法を話し合ってみましょう。

浮気するのが心配だから、不倫につながる可能性を潰したいから、と正直な気持ちを言ってしまうと衝突の原因となってしまうため、「子供たちの将来のために貯金を頑張りたいから」「みんなが笑って暮らせる、マイホームを建てたいから」など、家族で前向きに取り組める目標を決めるのが効果的です。

浮気や不倫をするには、相手へ食事をおごったり、宿泊費を捻出したりと出費が伴うことが多く、パートナーに大きな金銭的余裕を与えないことが、結果的に浮気や不倫の芽を摘むことになります。

節約の意識を高めることは、浮気や不倫をさせないだけでなく家族の夢を叶えることにも繋がるので、ぜひ積極的に話し合いの場を設け、夢のある将来設計を2人で描いてみてください。

一緒にいる時間を作ってみよう

パートナーがトラック運転手で、何日も家を空けることがあったり、活動時間がずれてしまうと、すれ違いが起こるのは当然です。そんな時は、意識してパートナーの時間に自分たちの生活の時間を合わせ、一緒に過ごす時間を持ってみてください。

例えば子供たちが休日になる金曜日の夜は、少し寝るのを遅くしてパパが帰ってくるのをみんなで待つだけでも、いつも明かりの消えた部屋に帰宅するのとは違った感動を、パートナーに与えることができるかもしれません。

毎日は難しくても、家族で寄り添える日はないか?一緒に過ごせる方法はどんなものがあるのか?などをぜひ今一度考えてみてください。

トラック運転手のパートナーと上手にやっていくためには

パートナーが長距離ドライバーだから、帰ってこない日に何をしているのか不安…。共働きで生活のリズムが合わないから、すれ違ってしまっている。

トラック運転手という仕事をパートナーが選んでいるからこそ、他の仕事では生まれない不安や心配を抱えているかもしれません。

ただそんな不安に押しつぶされそうになっているなら、この記事に記載した対処法を試したり、時には自分の気持ちを正直にパートナーに伝えてみてください。

私たちの日々の生活は、電気・ガス・水道と同じようにトラック運転手という職に就く人たちが、様々な物を運んでくれることで成り立っています。

だからこそ、相手の仕事に対して敬意を持ちつつ、これからも家族でいるためにできる対処をし、お互いが笑顔でいられる未来を守っていってください。