妻が家出をすることには、さまざまな理由があります。夫婦喧嘩が原因かもしれませんし、普段の生活に対する不満が原因かもしれません。あなたは小さな問題だと思っていても、妻にとっては大きな不満やストレスになっていたケースもあるでしょう。
この記事では、妻が家出してしまう主な原因と心理、妻が帰ってこないときの対応方法について詳しく解説します。妻が帰ってきたときの迎え方についても紹介しますので、夫婦関係を修復するためにもぜひチェックしておきましょう。
- 妻が家出する原因
- 家出した妻の探し方や対処法
- 妻が戻ってきた際の対応方法
妻が家出する原因や心理
妻が家出する原因は、ひとつではありません。表面的な問題の裏に、もっと深い不満や悩みが隠されているケースもあります。ここでは、妻が家出する原因や心理を紹介しますので、心当たりがないか確認してみましょう。
家事や育児に不満がある
家事や育児への不満は、妻が家出してしまう原因のひとつです。家事や育児をうまく分担している家庭がある一方で、「家事や育児は女性の仕事」という考え方も根強く残っており、共働きであっても妻にばかり負担がのしかかっている家庭は少なくありません。
毎日続く洗濯や掃除、買い物やゴミ出しなどの家事や、休みなく続く育児は、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。夫が仕事で忙しいからと遠慮して、ひとりで頑張りすぎてしまう女性も多いでしょう。夫が家事や育児に非協力的であったり、手伝っても「やってあげた」という態度だったりすると、妻は孤独感や不満を募らせます。さらに不満が大きくなると「自分の頑張りは誰にも認められていない」「私は家政婦じゃない」と感じ、家を出てひとりになりたいと考えるケースもあるでしょう。
姑との関係に悩んでいる
夫婦の関係は良好でも、妻が姑との関係に悩んでいるケースも少なくありません。とくに姑と同居していたり、頻繁に会う機会があったりする場合、義理の親子関係のなかで気を遣う場面も多いでしょう。
姑から家事のやり方や育児の方針について口出しされたり、デリカシーのない言葉をかけられたりすると、妻は精神的に追い詰められてしまいます。夫が状況を理解してくれない、あるいは母親の味方ばかりしていると感じると、「私のことを考えてくれない」と失望してしまうでしょう。
姑との関係は、夫と妻の関係にも大きな影響を与えます。妻の苦労や不安を理解しないまま放置していると、夫婦としての信頼関係が崩れ、家出という行動につながる可能性もあります。
夫婦喧嘩をしている
夫婦喧嘩が家出のきっかけになるケースもよくあります。喧嘩の途中で感情的になって、「もう顔も見たくない」「しばらく離れていたい」という気持ちで家を出てしまうパターンです。
「どうせすぐ帰ってくるだろう」と思っていても、喧嘩の原因が根深い問題だったり、夫の態度に納得できなかったりすると、なかなか帰る気にならないケースもあるでしょう。冷静になろうと家を出たものの、時間が経つにつれて「このまま帰らなくてもいいかもしれない」と考える可能性もあります。
勢いで出て行っただけであっても、喧嘩の後に何も行動を起こさなかったり、連絡しなかったりしたために、妻が帰ってこないのかもしれません。妻は、自分がどのくらい大切に思われているのか、どのくらい心配されているのかを確かめたい可能性もあるため、適切な対応を取ることが重要です。
トラブルに巻き込まれている
妻が家出をしたのではなく、何らかのトラブルに巻き込まれている可能性も考慮しなければなりません。たとえば、借金や仕事上のトラブルで誰かに追われていたり、悪意のある人物に監禁されたりしているケースです。
とくに借金問題の場合、夫に知られたくないと考える妻が多く、ひとりで解決しようと焦った結果、家出のような形になってしまうケースがあります。普段から妻が何かを不安がっていたり、急にお金が必要になったりしている様子があった場合は、トラブルに巻き込まれている可能性を疑ってみるべきでしょう。
不倫している
残念ながら、他の男性との不倫が原因で妻が家出するケースも考えられます。不倫相手と一緒にいたいという気持ちが強くなり、夫や家庭を捨てて出て行ってしまうパターンです。
この場合、妻はあなたとの関係を断ち切りたいと考えている可能性が高く、連絡が取れなくなることも多いでしょう。不倫相手の家や秘密の場所に身を寄せている可能性もあります。新しいスマートフォンや見慣れない服など、妻の持ち物に不自然さを感じたり、最近の行動に不審な点があったりした場合は、不倫を疑ってみましょう。
うつ病などの病気がある
妻がうつ病などの精神的な病気を患っている場合、病気の症状による家出かもしれません。うつ病になると、物事に対して悲観的になったり、判断力が低下したりします。とにかく現在の苦しさから解放されたいという思いで、衝動的に家を出てしまう人もいるでしょう。
「自分は家族の重荷になっている」「いないほうが家族が幸せになる」といった考えから、勢いで家を飛び出してしまうケースもあります。この場合、家出はSOSのサインであると捉えるべきです。
妻が家出して帰ってこないときの対応
妻が家出して帰ってこないときは、まずは冷静になり、適切な対応を検討しましょう。落ち着いて手がかりを探したり、妻に連絡したりすることが大切です。以下、具体的な対応方法を紹介しますので参考にしてください。
妻に連絡する
まずは妻のスマートフォンに電話するか、メッセージを送りましょう。ただし、感情的にならず、落ち着いたトーンで連絡することが重要です。「今どこにいるの？」「すぐに帰ってきて」など、妻を追い詰めるような言葉は避けるべきでしょう。
「心配している」「何かあったなら話してほしい」といった妻を気遣う内容のメッセージが効果的です。連続してメッセージを送るのは避けるべきですが、妻からの返信がない場合でも定期的に連絡してみましょう。心配している気持ちが伝われば、返信があるかもしれません。
妻の両親に連絡する
本人と連絡が取れない場合は、妻の両親に連絡を取ってみましょう。妻が実家に帰っている可能性もあるからです。もし実家にいなくても、両親が妻の行き先や安否を知っているかもしれません。
ただし、妻に連絡するときと同様、感情的に話すのは避けましょう。気持ちを落ち着かせてから、妻が家出をした経緯や心配している気持ちを丁寧に伝えることが大切です。妻の両親は、あなたの対応を見て、妻との関係を修復する手助けをしてくれるかもしれません。
妻の持ち物を調べる
妻の持ち物を調べることで、行き先のヒントや家出の原因を把握できる可能性もあります。たとえば、財布が部屋に置かれている場合や、持ち出した現金が少ない場合は、短期間の家出かもしれません。逆に通帳や印鑑、着替えなどを持ち出している場合は、計画的な家出だったと考えられます。
また、スマートフォンやパソコンなどを調べてみることも重要です。インターネットの検索履歴やSNSに投稿された文章から、何らかの手がかりが見つかるケースもあります。そのほか、妻の日記やメモ、常備薬を持ち出しているかなど、細かい部分までチェックしてみましょう。
心当たりのある場所を探す
妻がなかなか帰ってこない場合は、自分でも心当たりのある場所を探してみましょう。家出する前に「行きたい」と言っていた場所や、普段からよく行く場所を探せば、妻が見つかるかもしれません。具体的には以下のような場所が挙げられます。
- 妻の実家
- 親しい友人の家
- 以前住んでいたエリア
- 近くのホテル
- よく行く喫茶店や図書館
妻の言動を思い出し、気になる場所を探してみましょう。また、GPS機能がオンになっていれば、スマートフォンの位置情報サービスを使って現在地を特定できる場合もあります。
警察に相談する
妻が家出して数日経っても連絡が取れない場合や、トラブルに巻き込まれている可能性が高いと感じた場合は、警察に相談しましょう。届け出を出せば、警察が捜索を開始してくれます。必要に応じて警察内で情報を共有したり、捜索範囲を広げたりしてくれるため、自分だけで探すよりも発見できる可能性が高まるでしょう。
届け出をする際は、妻の顔写真、身長や体重、家を出たときの服装、持ち物など、できるだけ詳しい情報を伝えることが大切です。家出から時間が経ってしまうと捜索が困難になるケースが多いため、できるだけ早めに相談しましょう。
探偵に依頼する
警察に相談しても見つからない場合や、妻の居場所を早急に特定したい場合は、探偵に依頼することも検討しましょう。探偵は、専門的な知識やノウハウを駆使して、妻の居場所を探してくれます。
探偵に依頼する大きなメリットは、警察が捜査の対象としないような内容でも、詳細に調査をしてくれることです。不倫や人間関係のトラブルなど、家出の原因まで突き止めてくれるケースも多いでしょう。また、離婚を前提とした話し合いをする際、有力な証拠を集めてくれる場合があります。ただし、料金や実績を比較したうえで、信頼できる探偵事務所を選ぶことが大切です。
家出した妻を探すときのポイント
家出した妻を探すときは、思い込みを捨て、冷静に行動しなければなりません。ここでは、妻を探すときのポイントを紹介しますので確認しておきましょう。
思い込みは捨てる
「どうせ実家にいるだろう」「いつものことだからすぐ帰ってくる」といった思い込みは捨てましょう。思い込みによって発見が遅れたり、トラブルが大きくなったりするかもしれません。「トラブルに巻き込まれている可能性もある」「知らない場所でひとりで困っているかもしれない」と、最悪の事態も想定して行動することが大切です。
冷静に行動する
妻が帰ってこないと焦るのは当然ですが、冷静な行動を心がけましょう。焦りや怒りに任せて行動すると、自分自身が事故に遭ったりトラブルに巻き込まれたりするケースもあります。妻との冷静な話し合いにつなげるためにも、まずは気持ちを落ち着かせてから捜索を開始しましょう。
手がかりから行き先や原因を探る
妻が残していった持ち物や家出する直前の様子など、わずかな手がかりから行き先や原因を探ることも重要です。たとえば、旅行のパンフレットが置いてあった場合、ずっと行きたいと思っていた場所にいるかもしれません。
また、特定の友人との連絡履歴がある場合は、その友人の家に身を寄せている可能性があります。SNSやブログの投稿内容にヒントが隠されている可能性もあるため、しっかりとチェックしてみましょう。
妻が家出する期間はどのくらい？
妻が家出する期間は、原因や心理状態によって異なります。以下3つのケースを紹介しますので、どのタイプに該当するか確認してみてください。
1日未満のケース
夫婦喧嘩などの勢いで家を飛び出したものの、すぐに冷静になり、その日のうちに帰ってくるケースです。「頭を冷やしたい」「ひとりになりたい」という一時的な感情による家出が多く、心配する必要はあまりありません。ただし、妻が帰ってきたら、喧嘩の原因についてしっかりと話し合うことが大切です。
数日のケース
数日にわたって家出をするケースもあります。この場合は、実家や友人の家に身を寄せている可能性もあるでしょう。「このまま夫と一緒にいていいのか」「どうすればこの状況を乗り越えられるのか」と、じっくりと考えているケースもあります。この期間は、妻を追い詰めるような行動は避け、そっと見守ることが大切です。
1週間以上のケース
1週間以上も帰ってこない場合は、不倫や離婚を前提とした家出、うつ病などの病気による家出の可能性が高まります。自分だけで探すのが難しいケースも多いため、警察や探偵に相談することが重要です。また、家出の期間が長引くほど、夫婦関係の修復が難しくなるため早めに対応しましょう。
家出した妻が帰ってきたときの迎え方
家出した妻が帰ってきたら、優しく受け入れ、しっかりと話を聞くことが重要です。お互いの気持ちが落ち着いたら、今後のことを話し合いましょう。以下、妻が帰ってきたときの迎え方について解説します。
優しく受け入れる
妻が家出から帰ってきたら、まずは「無事でよかった」「心配したよ」と優しく迎え入れましょう。「なぜ勝手に出て行ったの？」「まったく返信しないのはひどい」などの責めるような言葉は、妻を追い詰めたり、怒りを増幅させたりしてしまいます。
妻は、家出したことに対して罪悪感や後ろめたさを感じているかもしれません。まずは、妻の存在や無事を無条件で受け入れることが大切です。
妻の話をしっかりと聞く
家出した経緯や原因について、妻の話をしっかりと聞く姿勢を見せましょう。自分の意見や反論は後回しにして、まずは妻の気持ちに寄り添って耳を傾けることが大切です。「つらい状態だったんだね」などと共感し、妻の気持ちを理解しようと努めましょう。
家事や育児の分担を見直す
もし、家事や育児に対する不満が家出の原因だった場合は、分担の見直しを提案しましょう。今まで家事や育児を妻に任せきっていた場合は、積極的に手伝うことが重要です。言葉だけで終わらないよう、具体的な分担計画を検討しましょう。
妻の自由時間を確保する
妻は「自分の時間がない」と感じているかもしれません。妻がゆっくりできる時間や好きなことに集中できる時間を確保できるよう、できる限り協力しましょう。夫婦で家事や育児を分担し、お互いに自由な時間をつくることで、安定した夫婦生活を実現できます。
夫婦で過ごす時間をつくる
それぞれの自由時間だけではなく、夫婦で過ごす時間も重要です。家事や仕事に追われ、夫婦でゆっくり話す時間が減っているケースも多いでしょう。一緒に出かけたり、思い出の場所を訪れたりして、夫婦としての絆を再確認することが大切です。
妻が家出から帰ってこないときは早急に対応しよう！
今回は、妻が家出する原因や帰ってこないときの対応方法を紹介しました。家事分担に対する不満や姑との関係が原因で、長期間の家出を計画する人もいます。しばらくして帰ってくるケースもありますが、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性もあるため注意が必要です。
まずは冷静になって本人や妻の両親に連絡し、自分でも心当たりのある場所を探してみましょう。自分で捜索しても居場所を把握できない場合は、警察や探偵に相談することも重要です。妻の身の安全を確保するためにも、早急に対応しましょう。
