世界の浮気率は国や文化、経済状況によって大きく異なります。複数の国際調査を総合すると、アジアではタイ、ヨーロッパではデンマークやイタリア、フランスなどが上位に入り、自由な恋愛観や社交的な国民性が背景にあります。一方、日本では近年SNSやマッチングアプリの普及により、異性と接触する機会が増加傾向にあります。
浮気率は調査によって差がありますが、世界の傾向と比較することで、自国の状況や背景をより深く理解できるでしょう。この記事では、世界の浮気率と日本の浮気率について解説します。
- 世界の浮気率ランキングTOP10
- 日本の浮気率
- 各国の浮気率に差が出る理由
世界の浮気率ランキングTOP10

浮気率のデータは、各国での調査方法や浮気の定義に差があるため、あくまで参考値です。それでも複数の調査を総合すると、世界的に浮気率が高い国はアジア、ヨーロッパを中心に存在します。海外の調査によると、浮気率が最も高いのはタイという結果が出ています。(※1)
順位 | 国名 | 浮気率(参考値) | 主な特徴 |
---|---|---|---|
1位 | タイ | 51% | 恋愛観が自由、夜の娯楽産業が盛ん |
2位 | デンマーク | 46% | 個人の自由を重視、結婚制度に縛られない傾向 |
3位 | イタリア | 45% | 社交的・情熱的な恋愛文化 |
4位 | ドイツ | 45% | 恋愛における自由と尊重を重視 |
5位 | フランス | 43% | 恋愛大国、感情的つながりを重視 |
6位 | ノルウェー | 41% | 男女平等意識が強く自由な恋愛観 |
7位 | ベルギー | 40% | 多文化社会で出会いの機会が豊富 |
8位 | スペイン | 39% | 陽気で社交的、都市部で浮気率が高め |
9位 | イギリス | 36% | 職場やオンラインでの出会いが多い |
10位 | フィンランド | 36% | 個人主義が強く新鮮さを求める傾向 |
順位は一般的に知られる統計の一例であり、すべての人に当てはまるわけではありません。
1位:タイ
タイは、複数の国際調査で浮気率トップに挙げられることが多い国です。調査によれば、既婚者の半数近くが何らかの浮気経験を持つとされています。その背景には、仏教的な寛容性と、夜のエンターテインメント産業が盛んな社会的風土があります。
タイでは「ミアノーイ(第二の妻)」という言葉が存在するように、一夫一婦制の規範が日本ほど厳格ではありません。経済的に余裕のある男性が複数の女性と関係を持つことや、経済的な格差から生じる関係も珍しくありません。
また、SNSの普及により、見知らぬ人との出会いの機会が飛躍的に増加していることも浮気率を押し上げる要因となっています。
2位:デンマーク
デンマークは、欧州の中でも恋愛や性に関して非常に自由な価値観を持つ国として知られています。恋愛関係において形式よりも個人の幸福や自由を重視する傾向が強く、結婚制度にとらわれない事実婚(サンボー)も広く受け入れられています。このような自由な文化が、浮気という行為に対する社会的な非難を弱め、浮気率を高く見せている一因と考えられます。
また、税金が高く、充実した社会保障制度が整っているため、離婚や別居による経済的リスクが低いことも背景にあります。
3位:イタリア
イタリアは情熱的な恋愛観で知られ、浮気率も高めです。一部の調査では、既婚者の約45%が浮気経験ありと回答しています。ロマンチックな文化や、人と人との距離が近い社交性の高さが、恋愛機会の多さにつながっています。宗教的にはカトリック色が強い国ですが、個人の恋愛行動は必ずしも宗教規範に縛られません。
特に男性の間では、浮気が「男らしさ」や「プレイボーイ」として美化される風潮が一部に存在します。家族や友情を重視する一方で、恋愛はそれらとは別のものとして考える傾向が見られます。都市部では社交の場が豊富で、職場や友人関係からの恋愛発展も珍しくありません。
4位:ドイツ

ドイツは、安定志向の国民性でありながら、恋愛や性的自由に寛容な側面も持っています。統計では約45%の既婚者が浮気経験を持つとされ、特に都市部で高い傾向があります。ドイツでは恋愛において「相互の自由と尊重」が重視され、関係が冷めた場合に新しい出会いを求めることへの抵抗感が比較的低いといわれます。離婚率も欧州平均以上で、関係の解消が社会的に受け入れられていることも背景です。
また、ワークライフバランスを重視する文化が根付いており、仕事後のプライベートな時間を大切にする人が多いです。このため、パートナー以外との交流の機会も増えやすく、それが浮気につながるケースも少なくありません。
5位:フランス
フランスは「恋愛大国」と呼ばれるほど恋愛に積極的な文化を持っています。浮気率も40%を超えており、恋愛における情熱と自由が混在しています。フランス人の多くは、恋愛関係において感情的なつながりを重視し、結婚後も魅力的であることを求めます。この価値観が、既婚者でも恋愛感情を新たに持つ行動につながることがあります。
一方で、パートナー間の信頼や駆け引きも重要視される国です。過去には、歴代大統領の浮気スキャンダルが国民に比較的寛容に受け入れられるなど、浮気に対する社会的な許容度が高い一面も見られます。
6位:ノルウェー
ノルウェーは、性の自由度が高く、浮気率も比較的高めの国です。自然と調和した穏やかなライフスタイルを持ちながらも、恋愛における自主性や自由を尊重する傾向があります。男女平等意識が強く、女性も経済的に自立しているため、パートナーシップの形が柔軟です。
こうした文化は、浮気という行為に対する罪悪感を薄める一因になることがあります。また、北欧特有の閉鎖的な環境や長い冬が、人間関係の親密さを高める一方で、パートナーとの関係にマンネリを感じた際に、刺激を求める行動につながることもあるようです。
7位:ベルギー
ベルギーは、欧州の中でも恋愛に対してオープンな文化を持つ国です。多言語・多文化社会であり、社交の機会が多い環境が人間関係を広げやすくしています。また、都市部では夜の娯楽や交流の場が充実しており、パートナー以外との接点を持つ機会が豊富です。
さらに、ベルギーの社会では、個人の自由が尊重される風土があり、それが恋愛や性生活における行動にも影響を与えています。隣接するフランスやドイツの恋愛文化も影響していると考えられます。
8位:スペイン

スペインは、情熱的な恋愛観と家族重視の文化が共存する国です。浮気率も30%を超えており、特に都市部で高い傾向があります。陽気で社交的な国民性が、新しい人間関係を築くきっかけを多く生みます。一方で、家族との絆も重視されるため、浮気が発覚した場合の社会的制裁は少なくありません。しかし、個人の自由な恋愛観も根強く、特に仕事や友人関係からの浮気は珍しくないようです。
スペインの男性は、女性を口説くことに積極的で、それが恋愛機会の増加につながっています。また、スペインでは夜遅くまで友人や同僚と過ごすことが日常的であり、社交の場が豊富にあるため、パートナー以外との接点が生まれやすい環境にあります。
9位:イギリス
イギリスは、恋愛や結婚において保守的な側面を持ちながらも、浮気率も高いという統計が出ています。職場やオンラインを通じた出会いが増え、浮気の機会が拡大しています。特に都市部では、夜の社交場やイベントが豊富で、恋愛関係の変化も起こりやすい環境があります。
一方で、保守的な社会規範も根強く残っており、浮気に対しては社会的な非難も少なくありません。このため、浮気が発覚した場合、社会的地位を失うリスクもあります。しかし、インターネットの普及により、不倫関係が以前よりも簡単に築けるようになったことが、浮気率を押し上げている一因と考えられます。
10位:フィンランド
フィンランドは、個人主義と自由を重んじる国です。静かで落ち着いた生活スタイルを好む一方、恋愛関係においては新鮮さや刺激を求める傾向があります。長い冬や閉鎖的な環境が人間関係の変化を促す要因になるともいわれます。また、サウナ文化が盛んで、サウナを介した男女間の交流も一因にあるのかもしれません。
フィンランドは男女平等意識が非常に高く、女性も経済的に自立しているため、恋愛関係においても対等な関係を築くことが一般的です。しかし、それがかえってパートナーとの関係に緊張感をもたらし、浮気につながるケースもあるようです。
日本の浮気率はどれくらい?

近年は、SNSやマッチングアプリといったデジタルツールの普及により、パートナー以外と接触する機会が増えやすくなっています。さらに、在宅勤務やリモートワークの拡大によって生活リズムが変化し、夫婦間のコミュニケーション不足や関係性の希薄化が浮気のきっかけとなる場合もあります。こうした社会的背景は、年代や居住地域、職業によっても影響の度合いが異なります。
ここでは、日本国内の調査データや傾向をもとに、より詳細に現状を解説します。
浮気率は約20%
相模ゴム工業株式会社の調査によれば、肉体関係がある相手がいると答えたケースでは、既婚者男性15.8%、既婚女性10.6%でした。(※2)
浮気の定義は人によって異なり、メールやSNSでの親密なやり取りも「浮気」に入る場合があります。このような「精神的な関係」も浮気に含めた場合は、浮気率はさらに跳ね上がるでしょう。
さらに、年齢が若いほど浮気の可能性は高く、ライフスタイルや交友関係の広さが影響しています。こうした背景から、浮気率は単なる数字ではなく、その調査条件や社会状況を踏まえて解釈することが重要です。
男女で差がある
一般的に男性の方が浮気率は高い傾向があるとされますが、近年は女性の浮気率も上昇傾向にあります。背景には女性の経済的自立、職場での異性との接点増加、SNSやマッチングアプリの利用拡大があります。男性の場合、衝動的な行動や機会主義的な浮気が多いとされる
一方、女性は感情的なつながりを重視しやすい傾向があると報告されています。また、年代によって傾向が異なり、20〜30代女性の浮気率が特に高まっているという調査もあります。これは恋愛観の多様化や、結婚後も自己実現や新しい刺激を求める価値観が広がっていることが要因です。男女差を理解することは、統計データを正しく読み解くうえでも欠かせません。
国によってなぜ浮気率に差が出るのか
国別の浮気率を比較すると、アジアやヨーロッパの一部では高く、他の地域では低い傾向が見られます。この差は文化的価値観、経済発展度、社会制度、そしてライフスタイルの違いに由来します。
例えば、恋愛や性に関して自由度が高い国は浮気率も高い傾向がありますし、経済的に安定している国では人間関係の形が多様化しやすくなるでしょう。一方、宗教的規範や伝統が強く守られている国では浮気が少ない傾向にあります。
文化の違い

文化は浮気率に大きな影響を与えます。恋愛や性的自由を尊重する文化では、既婚者や交際中であっても新しい恋愛関係を築くことに寛容な傾向があります。
例えばフランスやイタリアでは、情熱的な恋愛観と自由な価値観が共存しており、浮気率が高めに出ることがあります。一方、宗教的戒律や家族制度が強い国では、浮気は厳しく非難され、社会的制裁を受けるため、表面上の浮気率は低くなります。
ただし、統計上低い国でも、浮気が全くないわけではなく、調査に対して正直に答えない文化的傾向が数値を押し下げている場合もあります。
経済状況とライフスタイル
経済発展やライフスタイルの変化も浮気率に影響します。経済的に豊かな国では、旅行や娯楽、外食など社交の機会が増え、異性との接触が多くなります。また、都市化が進んだ地域では、人口密度が高く、多様な価値観を持つ人々と出会いやすいため、浮気の機会も増加します。
一方、経済的に不安定な国では日常生活の優先度が高く、浮気にかける時間や資源が限られるため、浮気率が低くなる傾向があります。また、女性の社会進出が進んでいる国では、男女問わず異性との接点が増えるため、統計上の浮気率が上昇することがあります。
浮気率はあくまで統計結果
浮気率はあくまで調査の結果であり、日本を含めて国全体の人々が同じ行動を取っていることを意味しません。調査方法や浮気の定義によって数値は大きく変動します。
例えば、肉体関係のみを浮気と定義する調査では数値が低くなり、精神的なつながりやキス・デートなども含める場合は高くなります。さらに、回答者が社会的評価や宗教的制約を意識して正直に答えないケースもあり、必ずしも実態を正確に反映しているとは限りません。そのため、浮気率は傾向を理解するための参考情報として活用することが大切です。
浮気された場合の対応

パートナーの浮気が疑われる場合、まず感情的にならず冷静に状況を把握することが重要です。疑いがある段階で直接問い詰めると、相手が警戒して証拠を隠す可能性があります。まずは日記や領収書、交通系ICカードの利用履歴、SNS投稿など、後で証拠として使える情報を静かに集めましょう。
証拠が揃った段階で、信頼できる友人や家族、あるいは弁護士に相談し、法的対応や今後の選択肢を検討します。法律上、離婚や慰謝料請求を行う場合には、明確な証拠が不可欠です。
探偵に相談するのも有効
浮気の事実を確定するためには、客観的かつ法的に有効な証拠が必要です。探偵事務所は、尾行や張り込み、撮影などの調査手法を用いて、裁判でも使用可能な証拠を収集できます。また、自分で証拠を集める場合に比べて、相手に気づかれるリスクを大幅に減らせます。
調査報告書は、離婚や慰謝料請求の際に強い証拠となり、交渉を有利に進められる可能性が高まります。費用はかかりますが、感情的な対立を避け、スムーズに解決へ導くための有効な手段といえるでしょう。
浮気率は目安!パートナーの浮気に気づいたら探偵に相談を
浮気率は日本を含め、世界各国で変わります。しかし、あくまで統計上の目安であり、すべての人に当てはまるものではありません。
万が一、パートナーの行動や態度に不自然さを感じたら、早めに事実確認を行うことが大切です。感情的に問い詰めるよりも、冷静に証拠を集め、信頼できる専門家に相談しましょう。探偵事務所では、裁判でも通用する調査報告書や写真・映像を取得でき、離婚や慰謝料請求など法的手続きを有利に進められます。自分一人で抱え込まず、客観的な視点と確実な証拠で問題解決を図ることが、最終的な安心につながるでしょう。