夫の帰宅時間が遅い場合や休日の外出が多い場合、ほかの女性と食事をしている可能性があります。しかし、夫を問い詰めたとしても嘘をつく可能性があるでしょう。そもそも夫がほかの女性と食事している場合、不倫として扱われるのでしょうか。
この記事では夫がほかの女性と食事している場合、不倫になるのかどうか、夫が嘘をついて女性と会う理由などを解説します。
- 夫が嘘をついて他の女性と食事する理由
- 不倫をしているのに嘘をつく夫の特徴
- 夫の嘘を見抜く方法
夫が嘘をついてほかの女性と食事をする理由
夫が嘘をついてまでほかの女性と食事をするのは、次のような理由が考えられます。
- 関係を疑われたくない
- バレた際に揉めるのを避けたい
- 不倫関係にある
なかには、食事をした女性が不倫関係でない相手でも嘘をつく場合があります。あらぬ疑いをかけられたくないという理由のほか、食事をした女性に対してなんらかの思いを抱いている可能性もあります。
関係を疑われたくない
不倫関係にない女性と食事をしていたとしても、パートナーに疑われることを恐れて嘘をつく夫もいます。先述のように、女性に対してなにかしらの思いを抱いている場合、勘づかれることを避けようと嘘をつきます。
当然、不倫関係にある女性と食事をしているケースであっても、関係を疑われることを避けて嘘をつくでしょう。
バレた際に揉めるのを避けたい
関係を疑われたくないケースと似たような理由として、食事がバレた際に揉めるのを避けたくて嘘をつく夫もいます。
浮気の線引きは人によって異なります。なかには、たとえ不倫関係ではなくても異性と食事に行くのを認めない人もいます。パートナーがそのようなタイプの場合、バレた際に揉めてしまうでしょう。このようなトラブルを避けるために嘘をつく夫もいます。
不倫関係にある
食事に行った女性と不倫関係にある場合、夫はパートナーに食事に行ったことをわざわざ報告しないでしょう。さらに、不倫が疑われる夫の帰宅時間が遅い場合、食事の後にホテルに寄ってきた可能性も考えられます。
夫が嘘ついてほかの女性との食事は不倫になる?
夫が嘘をついてほかの女性と食事をしている場合、不倫として認められるのでしょうか。ここでは不倫の定義も交えて解説します。
食事だけでは不倫の定義にならない
不倫に明確な定義はありません。そのため、人によってどこからが不倫なのかが異なります。先述のとおり、人によっては夫がほかの女性と食事に行ったことを不倫と判断するかもしれません。
一方、なかには夫がほかの女性と食事に行くことを不倫と考えない女性もいるでしょう。しかし、民法においては食事だけでは不倫として認められないのが一般的です。
不倫の定義
民法において、不倫関係にあるかどうか判断される要素は不貞行為の有無です。不貞行為つまり肉体関係があることが明確になれば、不倫関係にあるとされます。
不倫ではなく浮気も同様です。不倫と浮気は、既婚か未婚かで使い分けられるのが一般的です。前者が既婚、後者が未婚の際に用いられます。既婚者に対して浮気という言葉を用いるケースであっても、不貞行為がなければ浮気としては認められません。
夫が不倫を隠す際に使う嘘
夫がほかの女性と不倫をしている場合、次のような嘘で事実を隠そうとするでしょう。
- 仕事が終わらない
- 飲み会が入った
- 不倫を否定する
- 友達が困っている
上記のような発言が多いのであれば、不倫を疑ってみましょう。
仕事が終わらない
不倫相手と食事をしている場合、ホテルに行っている場合など、帰宅時間が遅くなったケースで多く用いられる嘘が残業です。夫があまりにも残業が多いのであれば、不倫をしている可能性があります。
残業と同じく、仕事が終わらないと嘘をついて休日出勤するケースもあるでしょう。繁忙期でもない、役職や部署に変化があったわけでもないといった場合、仕事を嘘に不倫相手と会っているかもしれません。
飲み会が入った
飲み会を口実に不倫相手と食事をするケースもあります。夫がお酒を嗜むタイプの場合、不倫相手との食事でもお酒を飲んだり、食事のあとにバーに立ち寄ったりすることもあるでしょう。しかし、残業や休日出勤を言い訳に外出した場合、帰宅時にアルコールのニオイがすると妻に疑われかねません。
そのため、不倫をしている夫のなかには飲酒に備えて飲み会を言い訳にしている人もいるでしょう。
不倫を否定する
不倫を否定することも夫がつく嘘の特徴です。パートナーが冗談で不倫を疑ったとしても、全力で不倫を否定するでしょう。また、テレビや週刊誌で報じられる不倫のニュースについても否定的になる傾向があります。他人の不倫を否定することで、自分は不倫をしないということをパートナーに印象付けようとしています。
友達が困っている
仕事終わりにすぐ帰宅しない、休日に家をあける、スマートフォンをずっと見ているなど、さまざまなケースにおいて用いられるのが、友達が困っているという嘘です。例えば友達が困っていると嘘をついて、不倫相手とメッセージのやり取りをしている可能性があるでしょう。
不倫をしているのに嘘をつく夫の特徴
不倫をしているのに嘘つく夫の特徴として以下が挙げられます。
- 家庭を大事にしていると思われたい
- 社会的地位に固執している
- ゆくゆくは離婚を考えている
このような夫はパートナーだけでなく、周囲に対しても不倫について嘘をついている可能性があります。
家庭を大事にしていると思われたい
不倫をしているにも関わらずパートナーに嘘をつく夫は、家庭を大事にしていると思われたいという特徴があります。仕事を言い訳にすることで、家庭を大事にしている夫を演出できるため、パートナーや周囲の人からの信頼を得ようと考えています。
社会的地位に固執している
社会的地位に固執している夫も、不倫を隠すために嘘をつく可能性があります。不倫がバレた場合、社会的地位に影響が及びます。特に会社経営者、重役など社会的地位が高い夫の場合、その影響は大きくなるでしょう。
例えば会社の重役が不倫していることが発覚した場合、降格などにつながりかねません。そのため、不倫をしていてもパートナーや周囲に嘘をつき続けるでしょう。
ゆくゆくは離婚を考えている
ゆくゆくはパートナーとの離婚を考えている夫も、不倫については明かしません。不倫をしていることがバレてしまうと、離婚の際にパートナーから慰謝料を請求される恐れがあります。
慰謝料は不倫相手にも請求される可能性があるため、慰謝料から逃れるために離婚するまで嘘をつき通そうとするでしょう。
夫の嘘を見抜く方法
夫の不倫の嘘を見抜くには、次のような方法を取ってみましょう。
- 早口になる
- 態度が以前と変わった
- 目の動きがおかしい
- スマホを操作し始める
- 浮気を否定する
- 怒り出す
- 顔を触りだす
- 特定のフレーズを繰り返す
- 必要のない多くの情報を提供する
- 給与明細を確認してみる
早口になる
不倫をしていないと嘘をついているときに夫は、早口になっている可能性があります。早口になってしまう理由は、その場から少しでも早く逃げたいという心理の現れです。パートナーからの質問にストレスを感じ、早く逃げようと早口になるでしょう。
態度が以前と変わった
不倫をきっかけに、パートナーや家族への対応が以前と変わる夫もいます。パートナーに対して以前よりもあたりがきつくなる夫もいれば、不倫の罪悪感から以前よりも優しくなるパートナーもいるでしょう。
目の動きがおかしい
人は嘘をつくと目の動きに変化が現れるとされています。視線を合わせてくれない、反対に執拗に視線を合わせてくるといった目の動きには要注意です。このような目の動きをする場合、パートナーは嘘ついている可能性があるでしょう。
スマホを操作し始める
嘘をついている夫は、スマートフォンを操作し始めることもあります。その場から逃げたい気持ちからスマートフォン操作を始める人もいれば、不倫相手からのメッセージを隠そうとスマートフォンを操作する人もいるでしょう。
不倫を否定する
不倫をしている夫はパートナーに疑われた際、否定するのが一般的です。しかし、不倫をしている夫としていない夫では、否定の仕方に差が出ます。不倫をしていない夫の場合、冷静さを保って否定するでしょう。一方、不倫をしている夫は必要以上に力を込めて否定する傾向にあります。
怒り出す
不倫を疑われた夫のなかには、怒り出す人もいるでしょう。しかし、本当に怒っているのではなく、パートナーから責められるのを避けるために怒っているケースが多くあります。怒ってるフリをしながらも、内心は嘘がバレないか心配しています。
顔を触りだす
顔を触りだすのも嘘をついている人の特徴です。顔を触ることで気持ちを落ち着かせるためと考えられています。夫が手を鼻にあてる、目をこすり始める、口を手で隠そうとするといった行動を取った場合、嘘をついている可能性があります。
特定のフレーズを繰り返す
嘘をついている人は、特定のフレーズを繰り返す傾向にあります。パートナーを納得させるためではなく、自分自身を正当化させるための行為といわれています。
必要のない多くの情報を提供する
夫の友人の夫婦関係や不倫相手についての当たり障りない情報を、聞いてもいないのに話してくる場合は、隠したいことから話を逸らして誤魔化そうとしている可能性があります。
なお、必要のない情報であっても可能な限り記憶しておきましょう。夫が話した情報について後日確認することで話のつじつまがあわなくなっている可能性があります。
給与明細を確認してみる
夫が嘘をついているのかどうかを判断するなら、給与明細を確認してみましょう。特に残業や休日出勤が多くなっている夫の場合、給与明細の確認が効果的です。
本来、残業や休日出勤をしている場合、手当が付与されています。残業や休日出勤をしていると言ったわりに手当てが少ない場合、浮気の口実であった可能性があるでしょう。
夫が嘘をついて不倫しているなら証拠を集める
夫の様子の変化などから嘘をついて不倫をしている可能性が高いと感じたら、まずは証拠を集めましょう。離婚や慰謝料請求を希望する場合、夫の不倫を決定的なものとする証拠が欠かせません。また、再構築を希望する場合であっても、夫に不倫を認めさせて今後の話し合いを有利に進めるためには証拠が不可欠です。
夫の不倫を証明するためには、不倫相手とラブホテルに入室・退室している写真が有効です。先述のとおり、民法では肉体関係が認められれば不倫として扱われます。
しかし、夫と不倫相手の肉体関係を示す直接的な証拠を集めるのは難しく、現実的ではありません。そのため、一般的に証拠として認められるラブホテルの入室・退室写真を手に入れることで、不貞行為を証明しましょう。
なお、ラブホテルの入室・退室写真以外の証拠として、以下も効力が認められる可能性はあります。
- 肉体関係が推測できる不倫相手とのメッセージ内容
- 夫や不倫相手が浮気・不倫を詳しく自白した録音
上記以外にも、パートナーと不倫相手が行ったであろうホテルや飲食店の領収書を証拠として扱おうとするケースがあります。しかし、領収書だけでは不倫の証拠として認められることはないでしょう。
不倫の証拠集めの注意点
夫の不倫が本当だとしても、証拠を集めるにはそれなりの時間と労力がかかります。夫が用心深い性格であれば、証拠集めはますます困難になるでしょう。
しかし、証拠集めが困難だからといって無理な行動は避けましょう。無理に不倫の証拠を集めようとすると、思わぬトラブルにつながりかねません。
不倫の証拠を集める際は次のような点に注意しましょう。
- 法律に抵触しない
- パートナーや不倫相手にバレない
- 証拠が集まるとは限らない
法律に抵触しない
不倫の証拠を集める方法として、尾行や張り込みなどの手法は効果的です。しかし、これら方法は場合によって法律に抵触する恐れがあります。
このほかにも、違法行為になりかねない証拠集めの方法は意外と多く、注意が必要です。
不倫の証拠集めで抵触しかねない法律と罰則は次のとおりです。
上記のような刑法以外にも、民法で定めるプライバシー侵害としてパートナーや不倫相手から慰謝料を請求される可能性があります。
違法行為によって収集した証拠は効力が認められません。それどころか自身が訴えられる恐れもあるため注意しましょう。
パートナーや不倫相手にバレない
不倫の証拠を集めるには、パートナーや不倫相手にバレないことが大切です。パートナーや不倫相手に証拠収集がバレてしまうと、証拠隠滅のための口裏を合わせられてしまいます。証拠隠滅されてしまうと、不倫を理由とした離婚や慰謝料請求が難しくなるでしょう。
証拠が集まるとは限らない
不倫の証拠は個人では集められない可能性があります。さらに証拠を集められたとしても、揃うまでに時間がかかりかねません。とくに働きながら証拠を集めようとすると、より時間がかかってしまいます。証拠収集に時間がかかってしまった結果、多くの費用がかかってしまいます。
不倫の証拠集めは探偵への依頼も検討
不倫の証拠集めを個人で行なうと、さまざまなトラブルにつながりかねません。そのため、不倫の証拠集めは不倫・浮気調査のプロである探偵に依頼しましょう。探偵であれば法律に抵触せず、スムーズに証拠を収集してくれます。
さらに、探偵が調査終了後に提出する調査報告書は、不倫の証拠として強い効力を発揮します。調査報告書のクオリティによっては効果が得られない場合もあるため、探偵を選ぶ際は、調査報告書のサンプルを確認することが大切です。
不倫の証拠を集めて夫の嘘を見抜こう
夫がパートナー以外の女性と食事をしている場合、不倫としては扱われません。しかし、それでもやましい気持ちがある夫や、本当に不倫している夫は嘘をつく可能性があるでしょう。
夫が嘘をついているかどうかは、言動や行動、給与明細などから判断可能です。夫が嘘をついているようであれば不倫の証拠集めを進めましょう。自分で証拠を集めようとすると、トラブルにつながりかねません。
不倫の証拠集めはプロである探偵に依頼するのがおすすめです。探偵であれば法律に配慮したうえでスムーズな証拠集めが可能です。