新婚なのに不倫する理由とは?不倫発覚時の対処法と浮気させない方法

大切な人と結ばれ、幸せに包まれる新婚時代に、相手の浮気や不倫が発覚するというのは、大きな絶望を抱く出来事です。

そこで今回は、「新婚なのに不倫をする理由とは?」「新婚で不倫が発覚した場合の対処法」「新婚期間に浮気させない方法とは?」を紹介していきます。

不倫や浮気は、どんな時でも許されることではありません。

しかし、お互いに愛を誓い合ったばかりの新婚だからこそ、不倫されたことによる精神的ダメージは計り知れません。

幸せなはずの今、なぜ不倫に走ってしまうのか?未然に防ぐ方法はないのか?を考えていくことで、ぜひ幸せな結婚生活を送るヒントにしてください。

新婚の離婚が多いって本当?

新婚期間というのは明確な決まりはありませんが、一般的には入籍から1年程度と考えられています。

そこで新婚期間と定義される入籍から1年以内に、実際にどのくらいの人が離婚しているのか具体的に調べてみると、2019年には離婚総数の約6.1%が結婚から1年以内に離婚していました。(参照:厚生労働省「人口動態調査」の「年次別にみた同居期間別離婚件数及び百分率並びに平均同居期間」より

この離婚率は、昨今だけでなく1980年ごろから全体の離婚総数の6%~9%ほどは、新婚期間である結婚1年以内に離婚していました。

このように具体的なデータを見ていくと、離婚理由は不倫とは限らないものの、結婚してもわずか1年で気持ちが離れ、離婚に至るというのは今も昔も珍しいことではないことがわかります。

新婚でも不倫をしてしまう理由とは?

新婚期間である、入籍から1年以内の離婚は珍しくないということが分かったところで、それではなぜお互いに想いあって結婚したにも関わらず、わずか1年で不倫や浮気をしてしまうのでしょうか?

理由①:理想と現実の違い

新婚なのに浮気に走る一番の理由は、結婚に対しての理想と現実の違いを受け入れられないということがあります。

例えば夫側は「結婚したら美味しい朝ご飯を作ってもらって、手の込んだお弁当を食べて、家事や育児も笑顔でこなしてもらって…」と理想の妻を想像していたのに、実際は共働きで忙しく理想とはかけ離れた生活になったとしたら、「こんなはずではなかった…」と不満を抱くかもしれません。

同様に妻側も「子供好きだし、二人で子育てを頑張っていきたい!」と思っていたのに、いつまでたっても夫が家事や育児に協力的でなく、この先も改善する兆しがないなら、夫に対して嫌気がさしてしまうかもしれません。

このようにいくらお互いに想いあって結婚したとしても、それぞれが思い描く理想と現実の間に大きな差が生じてしまえば、家庭に不満を抱えることになり、その発散口として不倫に走ってしまうということがあるのです。

理由②:結婚したことで相手に魅力を感じなくなった

交際期間中は連絡もマメで優しかった恋人が、結婚したとたんに自分に興味がなくなるケースもあります。

これは特に男性側に多く見られる傾向があり、結婚という強い結びつきを得たからこそ、簡単に関係を断ち切れないという安心感から、パートナーに対して配慮や気持ちが薄れてしまうのです。

その結果、すでに自分のものと認識したパートナーに魅力を感じなくなり、新しい恋の獲物として不倫相手にのめり込むことになります。

理由③:結婚してから相手の欠点が分かった

新婚なのに不倫してしまう3つ目の理由が、交際期間にはわからなかった本性を知ってしまった場合です。

例えば交際期間はデートや趣味に対して、優しく自分の意見を聞いてくれたのに、結婚してからは「こうしろ」「ああしておけ」などモラハラ気質が明らかになり、相手に対して交際期間中と同じ感情を持てなくなった。

他にも、共働きで協力して家を買ったり、子どもが欲しいね!と話し合っていたのに、結婚したとたんに相談もなく仕事を辞めてしまっただけでなく、「もっと稼いでほしい」「残業を増やしてほしい」など金銭的な依存が始まった。

など、結婚前と結婚後でパートナーの態度が豹変してしまえば、「こんなはずではなかった…」「自分は騙された」という気持ちが膨らんでいき、パートナーへの愛情が薄れ、不倫に繋がってしまいます。

理由④:結婚と交際の違いがわかっていない

新婚なのに不倫をしてしまう4つ目の理由は、既婚者という意識の欠如が挙げられます。

2020年は70年ぶりに平均初婚年齢が下がったものの、男性は31.0歳、女性は29.1歳と、1980年代の25歳までに結婚という時代から比べれば、圧倒的な晩婚化が進んでいます。

こうした時代背景から、長い独身期間を経て結婚すると、婚姻関係を結んでも、すでに自分のライフスタイルを確立しており、今までの生活様式を変えられない人もいます。

またこうした既婚者という意識が薄いと、飲み会や遊びに対しても独身時代と同じように行うため、結果的に男女の出会いの場に多く出席することになり、誘惑が多く不倫に繋がる一因となります。

理由⑤:打算的な結婚だった

最後に新婚での不倫や浮気で最も悲しいのが、そもそも結婚自体が打算的な結婚であったという理由です。

特に女性は婚活市場において、結婚適齢期が男性よりも明確にあるため、「結婚しなければと焦っていた」「早く子供を持ちたかった」と、相手への好意よりも自分が抱える事情で結婚を急いでいたという場合があります。

このため実際にいざ結婚をしてみると、打算的な結婚だった故に、「相手に対して深い愛情を抱くことができなかった」「そもそも、それほど好きになれなかった」という結果になり、気持ちの穴を埋めるために、不倫に走ってしまうという人がいるのです。

こうしてみていくと一概に言い切ることはできませんが、新婚であるにもかかわらず不倫をする人は、結婚相手に対して愛情が不足していたり、自己中心的な傾向があったり、自分の行動がもたらす結果を深く考えていない、ということを読み解くことができます。

新婚で不倫や浮気が発覚した場合の対処法

新婚なのに不倫に走ってしまう理由を知ったところで、実際に不倫をされた場合は、どのように対処していけばいいのでしょうか?

対処法①:まずは冷静に自分の気持ちと向き合おう

新婚なのにもし不倫をされたら、まずは感情的になる自分の気持ちを静めて、冷静に自分はどうしたいのかをしっかり考えましょう。

不倫はどんな場合でも許されることではありませんが、共に人生を歩んでいくと決めた直後の裏切りを、軽く考えるべきではありません。

今後関係を続けていくなら、二度と同じ過ちを繰り返さないためにどうするか。別れる決断をするなら、パートナーや不倫相手への制裁をどうするか、など証拠を集めるとともに今後の指針を決めておく必要があります。

感情に任せて相手を責める気持ちを抑えるのは、とても大変ですが、自分の今後の人生がかかっているからこそ、まずは冷静になり「自分自身がどうしたいか?」をしっかり問いかけてみてください。

対処法②:事実を確かめよう

新婚であるにも関わらず、相手が不倫をしているかもしれないと知り、自分はどうしたいか?ということに冷静に向き合ったら、次は本当に不倫をしているのか?ということを確かめましょう。

もし怪しいだけでまだ不倫関係に至ってなければ、関係修復の希望があるかもしれませんし、そもそも結婚前からの関係だったとわかれば一切の迷いなく離婚の決断を下せるかもしれません。

離婚を決めるにしても、関係修復を行うにしても、不倫している事実を掴むことは非常に重要なポイントです。裁判などで有効とされる不貞の証拠は、主に以下の3つです。

  • ホテルから出てくるところの写真や動画
  • 肉体関係があったことが分かる連絡・写真・動画
  • 探偵事務所からの調査報告書

もし、自分で浮気調査を行いたい。探偵事務所などに頼むのはハードルが高い。と感じる場合は、以下の記事も参考にしつつ、自分でできることは何かを考えてみましょう。

対処法③:関係修復を行う場合は念書を制作しよう

不倫の事実が確認できても、もし婚姻関係の継続を望む場合は、互いの了承のもと念書を制作しておきましょう。

念書とは後日証拠となるように、事実や約束事について念のため書き記しておく書面です。念書事態には法的拘束力はありませんが、互いに合意して作るため、再度約束が破られた時には浮気の証拠として裁判所に提出できるなど、相手の不貞の有力な証拠として活用できます。

念書には

  • 不貞を行った者の氏名
  • 不貞関係にあった者の氏名
  • 不貞の内容
  • 今後の約束
  • 再度不貞を行った場合の制裁(離婚・慰謝料など)
  • 念書を制作した日時と場所

を書きましょう。できれば事前に定型文を作っておき、署名はもちろん不貞を行った側が、できるだけ全文を自筆で書いてもらいましょう。

念書はあくまで約束事ですが、次回同じ過ちを繰り返したらどうなるかということを明確に示しておくことは、同じ過ちを繰り返さない抑止力となります。

新婚で不倫された!離婚を決意した時に知っておきたい3つのこと

新婚であるにも関わらず不倫をされた…。癒えない心の傷を負いつつ離婚を決意した場合、以下の3つのことを心にとめておきましょう。

①周りに左右されずに自分の人生を生きよう

新婚で浮気され離婚を考えている場合「せっかく結婚式にたくさん友達が来てお祝いしてくれたのに、すぐに別れるなんて申し訳ない…」「新婚早々離婚なんて、恥ずかしい…」など、自分以外の誰かにどうみられるかが気になり、離婚に踏み切れないケースがあります。

そんな時考えて欲しいのが、周りにどう思われるかよりも自分の人生をどう生きたいのかをしっかり考えようという点です。

気持ちは離婚したいと思っているのに、周りの目が気になり離婚が決断できないとしたら、人生において取り返せない大切な時間を無駄にしてしまいかねません。傷つけられたのはあなた自身です。ぜひ周りの目ではなく、自分の心に従って行動してください。

②慰謝料はそれほど取れない

新婚で不倫され、離婚することになった場合、慰謝料請求額はそれほど高くないということも知っておきましょう。

慰謝料の相場は50万~300万程度と大きく差があり、この金額には婚姻年数や浮気の期間、それぞれの年齢など複合的な要素が組み合わさり金額がきまります。このため新婚期間に浮気をされ離婚に至った場合、どんなにひどい裏切りであったとしても、婚姻期間が短いため比較的慰謝料が低くなりがちです。

新婚なのに不倫をされた心の傷は大きく、とてもそんな金額で許すことはできないかもしれませんが、離婚を考えている場合は、こうした現実と向き合う必要があるということを心にとめておきましょう。

詳しい慰謝料について知りたい場合は、以下の記事も合わせて読んでみてください。

③ご祝儀を返す必要はない

新婚での離婚でもう一つ気になるのが、ご祝儀を返す必要があるのだろうか?という点です。

せっかくお祝いの気持ちでいただいたご祝儀ですが、結婚してわずか1年以内に離婚となると、親戚や友人に対して申し訳ない気持ちになるかもしれません。ただもし離婚の理由が相手の不倫であるなら、あなた自身が申し訳なさを感じたり、ご祝儀を返さなくてはいけないのでは?と悩む必要はありません。

そもそもご祝儀とは、相手に対して好意で包んだお金となるため、法的には贈与ということになります。つまりいったん贈与されたものを、どんな事情があるにしろ返却する義務はなく、結果的にスピード離婚になったとしても、ご祝儀を返さなくてはいけないということにはなりません。

新婚で不倫をされるという、精神的に大きなダメージを追っているからこそ、こうした小さな悩みをため込まないようにしてください。

新婚で不倫や浮気をさせない3つの方法

新婚でも離婚や浮気のリスクがあり、もし不倫された場合の対処法を学んだところで、不倫や浮気を防ぎ、幸せな結婚生活を送るためにはどんな方法があるのでしょうか?

①価値観のすり合わせを怠らない

新婚のうちから、生活様式・考え方・習慣のすり合わせを丁寧に行いましょう。

それぞれ違った家庭で育ってきたからこそ「こうしてもらって当たり前」「それはこうあるべきだ」といった常識の押し付けあいは、関係の不和の原因になりかねません。

「なぜわかってくれないのだろう…?」「どうしてこんなことをするんだろう?」と不満を心の中にため込むのではなく、お互い譲れないところはどこなのか?どんなことを大切に思っているのか?できるだけ口に出す努力を続けていきましょう。

片方だけが頑張りすぎても、夫婦関係はうまくいかないことが多いため、二人で問題を解決しようという意識を持ちつつ、生活の中でお互いの妥協点を一つ一つ探してみてください。

②身だしなみに気を配る

結婚してからも、身だしなみに気を配ることを忘れないようにしましょう。

夫婦関係を長くときめくものにしていくコツは、互いに異性であることを忘れないということです。

家の中がくつろげる空間であることは、結婚生活に安らぎを求めるうえで大切ですが、たまには二人でおしゃれをしてデートに出かけたり、自分磨きを忘れないでおくことも、長い時間を共に過ごすうえでは必要です。

時を重ねるほど、お互いを愛し合う夫婦から、共同生活を送る家族にシフトチェンジしてしまいがちですが、普段から身だしなみに気を配り、時には互いに恋人気分に戻れる時間を意識して作ってみましょう。

③浮気をしたらどうなるか、やんわり伝えておく

新婚であっても普段の生活の中で、もし浮気や不倫をしたらどうするか?ということをしっかり伝えておくことも、浮気や不倫を未然に防ぐ効果的な方法です。

例えば芸能人の不倫ニュースが流れたとき「自分なら許すなんてありえないかな…」「なんでこんなひどいことをするんだろうね」など、自分の不倫に対するスタンスを伝えておけば、新婚期間に限らず何か誘惑があった際も、踏みとどまるきっかけになるかもしれません。

新婚なのに不倫をする場合は、どこかで「こんなことをしてもバレないだろう」「もしバレても別れられないだろう」という気持ちが働いていることがあります。

だからこそ甘い考えを持たせないために、普段から不倫に対するスタンスを明確にしておきましょう。

まとめ

新婚で不倫をされてしまうと、「なぜこうなってしまったのだろう…」「どこがいけなかったのだろう?」と、真面目な人ほど自分の中に答を求めてしまいがちです。

ですが実際には、不倫をする理由の多くは、相手に対する侮りや自分だけはバレないといった傲慢さに起因しています。

新婚だからこそ、今別れると多くの人に申し訳ない、恥ずかしいという気持ちに襲われるかもしれません。

しかしどんな選択をするにしろ、必ず世間や自分以外の誰かのために答えを出すのではなく、自分の未来をどうしていきたいか?を考えて、これから先の自分の未来を切り開いていってください。