生き別れの兄弟はどう探す?探し方や注意点を徹底解説

生き別れの兄弟はどう探す?探し方や注意点を徹底解説

生き別れになった兄弟に、もう一度会いたいと願っている人は少なくありません。しかし、調査方法を知らず、何の手がかりもなく探し始めるのは難しいでしょう。

この記事では、生き別れの兄弟を探すための具体的な方法、自分で探すのが難しいケース、再会する際の注意点などを詳しく解説します。調査をスタートする前に、ぜひチェックしておきましょう。

この記事を読んでわかること
  • 生き別れの兄弟を探す方法や難易度
  • 生き別れの兄弟と再会する際に注意すべきこと
  • 生き別れの兄弟探しを探偵に依頼する場合のポイント

生き別れの兄弟の探し方

生き別れの兄弟を探すときは、戸籍を辿ったり、家族から情報を聞き出したりするとよいでしょう。ここでは、6つの方法を紹介しますので、自分に合った探し方を検討してみてください。

戸籍を辿る

戸籍を辿る

生き別れの兄弟を探すうえで、戸籍はとても重要な手がかりのひとつです。戸籍には、親の婚姻関係、子どもの出生や死亡、養子縁組などの情報が詳細に記録されています。あなたが親と同じ戸籍に入っている場合、その戸籍謄本を取り寄せることで、兄弟姉妹の氏名や生年月日、転籍などの情報を把握できるでしょう。

仮に兄弟がすでに別の戸籍に移っていたとしても、その経緯が戸籍に記載されているケースもあります。ただし、記載事項の一部が省略されている場合もあるため、絶対に求める情報を得られるとは限りません。

まずは役所の戸籍課に相談し、何の情報が必要か、どのように申請すればよいかを確認しましょう。戸籍は重要な個人情報であるため、本人確認書類の提示を求められることが一般的です。(※1

家族や知人から情報を聞き出す

生き別れの兄弟に関する情報は、親や親戚、幼馴染みなど、身近な人が知っている可能性があります。とくに親は、兄弟がなぜ生き別れになったのか、現在の状況はどうかなど、あなたよりも多くの情報を保有しているかもしれません。まずは親族に連絡を取り、生き別れになる前の状況など、兄弟に関する手がかりがないか尋ねてみましょう。

ただし、デリケートな話題であるため、相手の気持ちに配慮して慎重に話を進めることが重要です。また、親が既に亡くなっている場合でも、叔父・叔母や祖父母など、他の親族が情報を知っている可能性もあります。さらに、昔の近所の人や両親の友人が思わぬ手がかりをもっているケースもあるでしょう。多くの人に話を聞くことで点と点が線になり、探している人につながる可能性もあります。

インターネットを活用する

インターネットは、人探しにおいて非常に有効なツールのひとつです。たとえば、特定のキーワードで検索エンジンを使って情報収集をしたり、人探し専門の掲示板やWebサイトを利用したりする方法があります。人探し専門の掲示板では、氏名や生年月日、出身地などの情報を匿名で投稿し、情報提供を呼びかけることが可能です。

また、ニュース記事やブログ、Webサイトのアーカイブなどを辿り、過去の出来事や人物に関する情報を見つけられる可能性もあります。ただし、インターネット上には虚偽の情報も多く、個人情報を公開することで予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクもあります。安易に個人情報を開示するのは避け、信頼性の高い情報のみを参考にしながら注意深く利用しましょう。

SNSをチェックする

SNSをチェックする

Facebook、X(旧Twitter)、InstagramなどのSNSは、生き別れの兄弟を探すための強力なツールです。たとえば、共通の友人や知人、趣味嗜好などを手がかりに検索をかけたり、SNSのグループやコミュニティに参加して情報収集をしたりする方法があります。本人のアカウントに投稿された文章や写真から、これまでの足取りや現在の居場所のヒントを得られるケースもあるでしょう。

また、昔の写真や思い出の場所を投稿すれば、何らかの手がかりを知る人からの情報提供を促せます。ただし、SNSで連絡を取る際は、相手があなたをすぐに兄弟だと認識できない可能性もあるため、丁寧なメッセージを心がけましょう。相手を戸惑わせてしまう可能性もあるため、慎重なアプローチが必要です。

公的機関に相談する

必ず協力を得られるわけではありませんが、公的機関に相談するのも方法のひとつです。福祉事務所や児童相談所など、過去に何らかの形で関わっていた可能性のある機関に相談してみる価値はあります。とくに、兄弟が児童養護施設や母子生活支援施設で育った場合、スタッフが過去の情報の一部を把握しているケースもあるでしょう。

しかし、個人情報保護の観点から、安易に情報が開示されることはありません。まずは自分が親族であると伝えたうえで、なぜ情報が必要なのか、どのような情報を求めているのかを具体的に説明し、相談にのってもらうことが重要です。また、警察に行方不明者届を提出しても、事件性がない限り積極的に捜索してくれません(※2)が、特殊な事情がある場合は相談してみましょう。

探偵事務所に依頼する

自分で探しても手がかりが見つからない、忙しくて探す時間がないという場合は、探偵事務所に依頼するのも有効な手段です。探偵は人探しの専門家であり、独自の調査ノウハウやネットワークをもっています。戸籍や住民票の調査、聞き込み調査、張り込み調査など、さまざまな手法を組み合わせて、効率的に情報を集めてくれます。

依頼する際は、探偵事務所が過去にどのような人探し案件を成功させているか、料金体系は明確かなどを事前に確認しましょう。また、探偵事務所は依頼者のプライバシー保護にも配慮してくれるため、安心して任せられます。費用はかかりますが、自力で探すよりも早く、確実な結果を得られるでしょう。

生き別れの兄弟を自分で探すのが難しいケース

以下のようなケースに該当する場合は、自力での調査は難しいでしょう。

親の戸籍を出ているケース

前述のとおり、生き別れの兄弟を探すときは戸籍を辿るのが有効ですが、兄弟がすでに親の戸籍から出て、別の戸籍を新たにつくっている場合、探し出すのが難しくなります。戸籍謄本には、本人が転籍したことまでは記載されていても、転籍先の詳細な情報までは記載されていないケースがほとんどです。

さらに、結婚して姓が変わっている場合、手がかりはさらに少なくなります。この場合、親の戸籍から得られる情報だけでは、その後の足取りを追うことは難しいでしょう。親族や知人からの情報収集、インターネットでの検索など、他の手段と組み合わせて探す必要が出てきます。

家族や知人が情報を提供してくれないケース

家族や知人が情報を提供してくれないケース

生き別れの兄弟に関する情報は、家族や親戚、知人など、身近な人が多く保有しているでしょう。しかし、何らかの理由で情報を提供してくれない場合、自分で調査を進めるのは非常に困難です。たとえば、過去の複雑な事情から家族がその件に触れたくないと思っている、兄弟の存在自体を隠している、単に話したがらない、といったケースが考えられます。このような場合、強引に聞き出そうとすると、家族関係に亀裂が入ってしまうかもしれません。

まずは、兄弟の情報を探している理由や、再会を強く望んでいる気持ちを正直に伝え、相手の理解を得ることが重要です。それでも情報が得られない場合は、探偵事務所に相談するなど、第三者の力を借りることを検討しましょう。

児童養護施設で育ったケース

兄弟が児童養護施設で育った場合、まずは施設のスタッフや関係者に相談してみるのが第一歩ですが、探すのが難しいケースもあります。児童養護施設では、さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもたちが生活しており、施設に入所する際の経緯や、親の戸籍情報がはっきりとわからないケースも少なくありません。

また、プライバシー保護の観点から、施設を退所した後の居場所や連絡先を簡単に開示してくれるケースは少ないでしょう。施設に迷惑がかからないよう、スタッフや過去の入所者、ボランティアなどで、兄弟のことを知っている人がいないか、慎重に情報を探っていく必要があります。

母子生活支援施設に入所しているケース

兄弟が母子生活支援施設に入所していた場合も、探すのが難しいケースのひとつです。母子生活支援施設は、母と子が安定した生活を送れるよう支援する施設であり、多くの場合、DVや経済的な困窮などの複雑な事情を抱えた人が入所します。そのため、入所している母子のプライバシーは厳重に保護されており、施設側が情報を開示することは原則としてありません。

また、施設を退所した後の行方を把握し続けることも困難です。このようなケースでは、施設に直接問い合わせても情報を得られる可能性は低いでしょう。まずは、どのような経緯で母子生活支援施設に入所することになったのか、当時の状況を知る人物から情報を集める必要があります。

生き別れの兄弟と再会するときの注意点

生き別れの兄弟を見つけたら、すぐにでも再会したいと思うでしょう。しかし、注意点を把握しておかなければ、期待していたような結果を得られない可能性もあります。再会するときは、以下のような点に注意が必要です。

事前に丁寧に連絡する

事前に丁寧に連絡する

生き別れの兄弟と再会を果たす際、一番大切なのは事前の連絡です。何の前触れもなく突然会いに行くと、相手は驚き、困惑してしまうかもしれません。まずは、手紙やメール、SNSのメッセージ機能などを使って、丁寧に連絡を取りましょう。

その際、あなたが誰なのか、なぜ連絡を取ったのかを簡潔かつ誠実に伝えます。相手があなたの存在を知らない可能性も考慮し、高圧的な態度や感情的なメッセージは避け、相手の気持ちを尊重する姿勢を見せることが重要です。

自分の存在を知らない可能性もある

生き別れになった期間が長ければ長いほど、相手があなたの存在を知らない可能性は高くなります。とくに幼い頃に生き別れになった場合や、親が再婚している場合などは、さまざまな理由であなたの存在を知らされていないケースもあるでしょう。

このような状況で再会を求めても、相手はあなたのことを見知らぬ人として認識し、警戒心や不信感を抱くかもしれません。再会を急がず、まずはあなたの存在をゆっくりと受け入れてもらうところから始めましょう。

第三者がいる場所で再会する

初めて再会する際は、お互いに安心して話せるよう、人目のあるカフェやレストランなど、第三者がいる場所を選ぶのが賢明です。見知らぬ相手と二人きりになるのは、お互いにとって不安や緊張を生む原因となります。

万が一、トラブルが起きた場合でも、第三者がいる場所であればすぐに助けを求めることができます。初対面の再会は、あくまでも相手の気持ちを尊重し、穏やかな雰囲気をつくることが大切です。

理想的な再会にならない可能性もある

生き別れの兄弟が見つかったとしても、思い描いてきたような理想的な再会になるとは限りません。再会した兄弟が、想像していた人物像とはかけ離れているかもしれませんし、再会を喜んでくれない可能性もあります。

そのような場合でも、相手の気持ちを尊重し、受け入れる姿勢をもつことが重要です。再会はあくまでも始まりであり、そこから二人の関係をゆっくりと築いていきましょう。

生き別れの兄弟の調査を探偵事務所に依頼するメリット

生き別れの兄弟の調査を探偵事務所に依頼するメリット

生き別れの兄弟を自分で探すのが難しい場合は、探偵事務所に依頼しましょう。ここでは、探偵事務所に依頼するメリットを紹介します。

専門的なノウハウやネットワークがある

探偵事務所には、長年の経験で培われた専門的なノウハウと、情報収集のための独自ネットワークがあります。戸籍調査、聞き込み調査、尾行調査など、さまざまな手法を組み合わせ、効率的かつ確実に生き別れの兄弟の情報を調査してくれます。一般的な人探しでは見つけられないような情報も、探偵事務所であれば見つけ出せる可能性が高いでしょう。

プライバシーに配慮してもらえる

探偵事務所は依頼者のプライバシー保護を徹底しているため、生き別れの兄弟を探すというデリケートな依頼内容を、他人に知られることなく進めてもらえます。また、探偵業法に基づき、収集した個人情報は厳重に管理されるため、安心して調査を依頼することが可能です。

精神的な負担を軽減できる

自分で人探しを行うと、時間や労力がかかるだけでなく、精神的な負担も大きくなります。手がかりが見つからずに焦りを感じたり、過去の辛い出来事を思い出して落ち込んだりするケースもあるでしょう。探偵事務所に依頼すれば、上記のような精神的な負担から解放され、再会に向けた準備に集中できます。

短期間で結果が出る可能性が高い

自分で調査する場合、仕事や家事の合間に少しずつ情報収集を進めることになるでしょう。しかし、探偵事務所に依頼すれば、プロが専任で調査を進めてくれるため、短期間で結果が出る可能性が高まります。

また、探偵事務所は法律や個人情報保護に関する知識も豊富であり、違法な手段で情報を収集することはありません。安全に調査を進めてくれるため、トラブルを未然に防ぐことも可能です。

生き別れの兄弟の調査を依頼する探偵事務所の選び方

探偵事務所を選ぶときは、以下のようなポイントに注目しましょう。

人探しの経験が豊富か

探偵事務所を選ぶ際は、人探しの経験が豊富かどうかを必ず確認しましょう。生き別れの兄弟を探す調査においては、一般的な浮気調査などとは異なり、複雑な事情や過去の背景が絡んでくるケースもあります。そのため、人探し専門や同様の案件で実績のある探偵事務所を選ぶのが賢明です。

料金体系が明確か

料金体系が明確か

料金体系が明確で、事前にしっかりと説明してくれる探偵事務所を選びましょう。人探し調査の料金は、調査期間や手法によって大きく異なります。後から追加料金を請求されるなどのトラブルを避けるためにも、契約前に見積書の内容や内訳、追加料金が発生する可能性について詳しく確認しておくことが重要です。

探偵業法に基づく届出をしているか

探偵業を営むには、営業所の所在地を管轄する都道府県公安委員会への届出が必要です。(※3探偵業法に基づく届出をしている探偵事務所は、一定の基準を満たしているため、信頼性が高いといえます。依頼を検討している探偵事務所が届出をしているかどうか、 Webサイトなどで確認しましょう。

対応が丁寧か

依頼者の気持ちに寄り添い、丁寧に対応してくれる探偵事務所を選ぶことも重要です。生き別れの兄弟を探すというデリケートな依頼だからこそ、信頼して任せられる探偵事務所を選びましょう。まずはいくつかの探偵事務所に相談し、対応の質や担当者との相性を比較検討することをおすすめします。

生き別れの兄弟を探すなら探偵事務所への依頼がおすすめ!

今回は、生き別れの兄弟を探す方法や調査時の注意点などを紹介しました。戸籍を辿ったり、SNSを活用したりすれば、兄弟の居場所が見つかる可能性もあります。

ただし、家族が情報を提供してくれない場合や、児童養護施設で育った場合など、自力での調査が難しいケースも多いでしょう。調査に行き詰まったときは、探偵事務所へ依頼するのがおすすめです。探偵事務所に相談すれば、生き別れの兄弟に関する情報を効率的かつ安全に調査してくれるでしょう。