人探しを自力で行う9つの方法|知っておきたい注意点と共に詳しく解説

「昔の親友と再会したい」「初恋の人に会いたい」「生き別れた父を探したい」様々な出会いと別れがあるなか、誰にでもどうしてももう一度会いたい人はいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、自力で行える人探し方法と、知っておきたい注意点を詳しく解説していきます。

会いたい人がいるなら、自分の力だけで探すことはできないと諦める必要はありません。自分が実行できそうなものを試し、大切な相手を自分の力で見つけ出してみましょう。

この記事を読んでわかること
  • 人探しを自力で行う9つの方法
  • 自力で人探しを行う注意点
  • 自力で探す以外の人探し方法

そもそも自力で人探しはできるの?

人探しを自力で行うことは可能です。ただ自力で探す場合は、いくつかの注意点があります。もし探している人物が子供や老人など自分で行方をくらませることが難しい場合は、自力で探すことを優先せず早急に警察の協力を仰ぎましょう。

この他にも探している相手と連絡を取ったのが10年以上前だったり、探したい人物の情報が古かったり少なかったりする場合は、長い時間と大変な労力がかかることを覚悟しなくてはいけません。

人探しを自力で行う方法は多くありますが、自力で探すことを決断する前に、自力で探すことが正しい決断か?探すまでに時間や多大な労力がかかることを覚悟できるか?などを自分に問いかけてから捜索をスタートさせましょう。

人探しを自力で行う9つの方法

ここからは人探しを自力で行う様々な方法を紹介していきます。人探しには多くの方法が存在するため、諦めることなく自分にできる方法を試してみましょう。

検索窓で探す

検索窓に探したい人物の情報を打ち込み、捜索する人物の情報がないかを探してみましょう。

検索窓には「名前」「名前 卒業した学校」「名前 趣味」など、自分が知っている情報を組み合わせて、該当する情報がないかを確かめていきます。検索窓で調べてみると具体的に以下の様な事がヒットする場合があります。

  • 発表された論文
  • 本名が載った新聞記事
  • 本名が載ったネット記事
  • 本名のブログ・SNS
  • 務めている会社のHP

ヒットした内容があれば、その新しい情報をもとに現在の状況や進路・務めている会社・住んでいる地域などがわかるかもしれません。

検索窓で調べる際は、Googleだけでなく検索窓自体を変えることで異なるアルゴリズムで検索結果をはじき出すことができます。

次に挙げる検索窓でも同じ単語で検索をかけて、探している人物の新しい情報がないかをチェックしてみましょう。

  • Yahoo!
  • Bing
  • エキサイト
  • BIGLOBE
  • livedoor

検索窓は組み合わせ次第で検索結果が大きく異なります。持っている情報が少ない・古い場合は自力で試せる方法も限られるため、様々な組み合わせを試して情報収集に務めましょう。

Facebookで探す

Facebookを使って自力で探してみましょう。Facebookは基本的に本名での登録が必要です。相手の本名がフルネームでわかる場合は、一度検索してみましょう。探している人物がFacebookに登録していれば、検索にヒットしてそこから連絡が取れるかもしれません。

検索する際には、本名を「漢字」「ローマ字」「ひらがな」など、考えられる全ての組み合わせを試すことがポイントです。同姓同名が多数ヒットした場合は、フィルター機能を使い「人物」の欄で「市区町村」や「学歴」で絞り込んでみましょう。

SNSで探す

X、Instagram、mixiなど、Facebook以外のSNSを使って、それぞれの特色を生かした人探しを行いましょう。

Xは「拡散力」に長けたSNSです。もし自分のアカウントにある程度の拡散力を期待できるなら、探している人物の情報を具体的に記載してX内で情報提供を呼び掛けることができます。

自分のアカウントに拡散力を期待できなくても、もし探している人物が以前使っていたアカウントがわかるなら、そのアカウントと親しくしている人はいないか確認してみましょう。親しくしていた人に直接DMで連絡することで、新しい情報を掴める可能性があります。

Instagramは「写真投稿」がメインのSNSです。そのため、具体的な検索には不向きです。しかし、持っている情報によってはインスタから人探しをすることも可能です。

例えば、探したい人物の趣味がわかっているケースです。趣味に関連する投稿を見ていく中で、探している人物本人の投稿に辿りつけるかもしれません。

もし見つけることができた場合は、写真に写っているものをくまなく確認して精査することで、現在の足取りを掴める可能性があります。例えば美味しかった食事の投稿の場合、店の名前や場所、撮影日などがわかることもあるでしょう。

mixiは「特定の年代に人気」のSNSです。現在はメジャーなSNSではありませんが、現在の30代や40代が若い頃に爆発的な指示を集めたSNSです。この年代の人物を探している場合は、趣味や学歴などのコミュニティで現在も交流が続いている場合があります。

Facebookとは異なりどれも匿名性の高いSNSですが、それぞれの特徴を理解したうえで人探しに利用すると、様々な活用方法があります。

人探し掲示板で探す

人探し掲示板を使ってみましょう。

人探し掲示板とは、探している人物の情報を書き込み、掲示板を読んだ人から情報を募る方法です。基本的に無料で書き込むことができ、誰でも返信できるのが一般的です。探している人物の状況と関係によって最適な掲示板が異なるため、以下を参考にしてみましょう。

行方不明者・失踪者捜索の掲示板
  • 日本失踪者捜索協力機構【MPSジャパン】
  • 日本行方不明者捜索・地域安全支援協会
昔の友人・恋人を探す掲示板
  • いまどこ?青い糸、赤い糸
  • 同窓会支援サイト ゆびとま
  • 尋ね人

掲示板は誰もが閲覧・書き込みが可能という特徴から、いたずらや誤情報が寄せられること多いのがデメリットです。掲示板だけに囚われず、見つけるための一つの手段として考え取り入れるようにしましょう。

家族・友人・知人に聞き込みを行う 

探したい相手の家族・友人・知人に聞き込みを行いましょう。

もし探している相手の近しい人物に連絡が取れるなら、自分が相手を探している事、探してどうしたいかという理由をしっかり説明したうえで、探している人物についての情報を聞きましょう。

聞き込みをされる側としては、知らない人物からの突然の連絡は少なからず警戒してしまうものです。事前にしっかり状況を話せるようにしておくと、不審がられることなく持っている情報を教えてもらいやすくなります。

探している人物の残したものを観察する

残したものに手掛かりがないかを観察しましょう。探している人物が子供や家族の場合は、一人暮らししていた部屋や子供部屋などに残った荷物を確認して、手掛かりになるものがないかを探していきます。

具体的には以下の点を確認してみましょう。

  • 見慣れない旅行雑誌がないか
  • 残していったPC・スマホがあるか
  • 洋服や下着がどれだけ減っているか
  • 部屋の中は散らかっているか、片付いているか
  • 普段あったものでないものはあるか
  • 見慣れないものはないか

例えば新しい旅行雑誌がある場合は、その地に赴いているかもしれません。PCやスマホが残されていれば、ブックマークや閲覧履歴が手掛かりになるでしょう。

部屋の服や下着が減っていて部屋が片付いている場合は、明確な意思を持っていなくなったことがわかります。逆に必要である服や下着が残っていて部屋も乱雑になっている場合は、突発的に行方をくらませている可能性が高いでしょう。

このように、部屋を慎重に見ていくだけでも探している人物の心理状態を推し量ることができます。部屋中をくまなくチェックし、所在の手掛かりを掴みましょう。

ポスター・ビラ配りをする

古典的ですが、ポスターやビラ配りで情報を集めるのも一つの方法です。ポスターやビラ制作の際は以下のことを記載しましょう。

  • 名前、年齢、性別、身長
  • 失踪した日時、失踪時の服装、失踪時の様子
  • 身体的特徴
  • 最近の写真

また情報だけでなく、多くの人の目に留まるようにレイアウトも工夫しましょう。

「探しています」「この人探しています」などの文字は、目につくように大文字にしたり赤文字や色を変えておくといいでしょう。写真については顔がよくわかるもの、また当時の服装がわかるものを載せておくのがベターです。

ポスターを掲示する際は、必ずその場所の管理者の許可を取り掲示しましょう。ビラ配りの場合は、最後に行方が分かった地点などで行うと、足跡を辿りやすく情報を集めやすくなります。

住民票の除票や戸籍附票で探す

探している人物が直系親族の場合や、同居の家族の場合は住民票の除票や戸籍附票で現在の住所を割り出すことができるかもしれません。

住民票の除票とは、転出・死亡で住民登録が抹消された住民票です。除票には、引っ越しの場合は転出先が記載されています。そのため、同居家族で住民票の除票を取得できる場合、取り寄せれば転出先がわかる場合があります。

戸籍附票とは、戸籍が作られてから現在に至るまでの住所が記載されているものです。住所を転々としている場合は、住民票の除票よりもこちらの方が確実に足跡を辿ることができます。しかし、申請できる人が直系親族・配偶者と限られているため、自分が活用できるかを考えてから申請を行いましょう。

自ら行方をくらませている場合は、住民票の移動をしていないケースがありますが、不便な点が多いため、ほとぼりが冷めたころに住民票を移動するケースもあります。一度申請して成果がない場合でも、何度も時間を空けて請求してみましょう。

GPSで探す

探している人物が家族など近しい間柄の場合は、GPSを使って現在位置を知る方法があります。

例えばiPhoneユーザーの場合、自宅にiCloudと接続したPCがあれば、iPhoneに標準搭載されている「探す」の機能を使うことでiPhoneの現在位置を把握できる可能性があります。Androidユーザーであれば、「デバイスを探す」が同様の機能になります。

この方法を試すには探している人物のIDやパスワードが必要なうえ、GPSが有効になっていることが条件であることから、ハードルの高い捜索方法といえるでしょう。

また、相手に探していることがわかる通知が届くことも考慮に入れておかなくてはいけません。

この他にも「life360」などの位置情報共有アプリを災害のために恋人・友人・家族で事前にインストールしていると、アプリを開くだけで現在位置を把握することができます。

GPSを使った人探しは、位置情報を有効にしているだけですぐに相手の位置がわかるため、子供の反抗期に困っているなど普段から心配事がある場合は、事前にトラブルを見越してインストールしておくと良いでしょう。もしもの時に活用できます。


具体的に自力で行える人探しの方法を見ていくと、確実性の高い方法から特定の人しか試せない方法など様々なものがありました。探したい人物を見つけるためにも、一つでも多くの方法を試し、ぜひ再会に役立ててみましょう。

自力で人探しを行う注意点

ここまで様々な自力で人探しを行う方法を紹介していきましたが、次は人探しを自力で行う際の注意点を解説していきます。

発見するまでに時間がかかることを覚悟する

自力での人探しは、発見まで時間がかかることを覚悟しておきましょう。

人探しはプロの探偵であっても、地道な調査や根気のいる作業の連続です。それを素人がやる場合は、その何倍も時間がかかってしまいます。

探し始めると、早く会いたい。連絡を取りたい。という気持ちが先走り、成果が出ないことに対して苛立ちが募る場面が出てしまいます。しかし、人探しは一朝一夕で終わるものではなく、根気強く諦めない気持ちが大切です。

法に抵触しない方法で探す

人探しを自力で行う中で、最も気をつけるべきは法に抵触しない方法で探すという点です。

例えば戸籍附票を取り寄せるために、親族と偽って申請をすると公文書偽造罪に問われます。この他にも、探したい人物の情報を知っていそうな人を尾行したり、しつこく訪問しているとストーカー規制法に抵触する恐れもあります。

会いたい気持ちが先行し、行動が暴走してしまうことは誰にでも起こりえることです。しかし、行き過ぎた行動は再会に近づけるどころか、相手を見つけた際に不信感をもたれたり、拒否される原因にもなりかねません。明るい再会を果たすためにも、節度ある行動を心がけましょう。

トラブルに巻き込まれる可能性を考慮する

探している人物の状況によっては、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。

例えば探している相手が事件などに巻き込まれている場合は、探されることを危惧した事件相手から危害を加えられる可能性もあります。また借金などのトラブルを抱えていた場合も、調べるうちにそのトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。

この他にもどうしても見つけたいからと情報提供者に謝礼を支払ったがデマ情報を流された、SNSで情報を募っていたら個人情報が流出した、など様々なトラブルが考えられます。

自力で人探しをする際は、事件性・個人情報・情報の正確性などを気を付けましょう。

見つけても再会できないことがある

もし相手を見つけても、再会できない可能性があることを考慮しておきましょう。

あなたが会いたいと一生懸命探しだしたとしても、相手が同じ気持ちとは限りません。例えば昔の親友に再会したいと思って相手を見つけ出しても、相手の状況次第では再会を拒絶されることがあります。

時間は人の状況や環境そして感情に大きな影響をもたらします。相手が自分を嫌っていないとしても「今の惨めな状況を見られたくない」「昔のことを思い出したくない」「忙しくてとても時間を作れない」など拒絶される理由も様々です。

無理に自分の気持ちを押し通すと、その後の関係性が永遠に失われてしまうかもしれません。見つけ出して再会できないのは辛いですが、こういう可能性があることを事前に知っておきましょう。


自力で人探しを行う際は、自分の行動や心理を自分で管理しなければなりません。どんな部分に注意が必要なのかをしっかりと確認し、明るく喜びに満ちた再会を目指しましょう。

自力で探す以外の人探し方法

ここまで自力で探す方法を紹介してきましたが、以下の場合は自力での捜索ではなく、他者に頼ることも考えておきましょう。

警察に捜索を依頼する

探している相手が子供や老人など、自分で行方をくらませる可能性が低い場合は、自力での捜索ではなく迅速に警察へ捜索の依頼をおこないましょう。

捜索で肝心なのは、どれだけ早期に探せるかです。事件や事故の可能性がある場合は、素人が自力で捜索するのではなく、すぐに警察といったプロに相談し捜索を開始しましょう。

探偵に捜索を依頼する

自力での捜索が難しいと感じた場合は、探偵に依頼することを検討してみましょう。

探偵事務所では素人が使えない、様々な情報収集や捜索方法を駆使して人探しを行います。また探偵事務所のカウンセリングでは、プロが探している人物についての情報を聞き出すうえで、自分でも意識していなかった大切な手掛かりがわかる場合もあります。

人探しの依頼料は10万円~100万円ほどと決して安くはありませんが、相手をどうしても見つけたいなら、諦めることなくプロに頼ることで目的を達成できるかもしれません。

自分のケースはどうなるか気になる場合は、多くの探偵事務所では無料相談を行っているため、まずは気軽に現状を相談してみましょう。

探偵事務所に無料相談してみる


自力で人探しを行うことは可能ですが、状況によっては自力で探すことがベターとは言えません。早期発見が必要な場合、事件性がある場合など、自力で捜索することで時間のロスが生まれるのは危険です。ぜひ自力で捜索する前に、本当に自力での捜索が正しいかを自分に問いかけるようにしましょう。

まとめ

疎遠になった友人を探したい、昔の彼女に会いたい、生き別れた父を探したい、誰かを探す理由は人それぞれですが、それを自分の力で叶える方法はたくさんあります。

1つの方法がだめでも別の方法を試したり、複数の方法を並行して取り入れたり、自分に合った探し方を行えば、きっと見つけたい人物の行方の欠片を掴むことができます。人探しは根気のいる行為ですが、ぜひ探している人物を見つけるために、諦めることなく希望をもって粘り強い捜索を続けましょう。