妻が妊娠中に浮気する夫は少なくありません。妊娠した妻の変化への戸惑い、寂しさ、父になるプレッシャー、満たされない性欲などの事情が関係しています。妊娠中の浮気に関連した離婚率は約18%というデータもあるため、妊娠中の浮気には注意が必要です。
この記事では、妊娠中に夫が浮気する理由や対処法、防止策などを解説します。
- 妊娠中に浮気をする夫の心理
- 妊娠中に浮気をする夫としない夫の特徴
- 妊娠中に浮気をされた場合の対応
妊娠中に浮気をするのはなぜ?仕方ない?夫の心
妻が妊娠中に夫が浮気・不倫をするのはなぜでしょう?まずは、浮気に走ってしまう夫の心理を探ってみましょう。男性側からすると仕方ないと思う理由があるのかもしれません。
自分が妊娠しているわけではないため、妻の心身の変化が分からず、父親になる実感がない男性ほど浮気に走りがちです。しかし、妊娠という精神的にも肉体的にも大きな負荷がかかっている女性からしたら、理解して寄り添ってもらいたいところです。
寂しい
妻が妊娠していることが分かると、出産を待ち望む反面、寂しさを感じる男性は少なくありません。妻は子ども中心になってしまうため、相手をしてもらえない寂しさを感じるのです。
- 夫婦の時間がなくなる寂しさ
- 子ども中心の生活になる寂しさ
夫は、妻が妊娠したからといってすぐに親になる感覚がやってくるわけではありません。
妻は妊娠してすぐから心身が変化し、母親へとマインドが切り替わります。しかし、男性は子どもが生まれてみて、だんだん父親の自覚が芽生えていく場合が多いようです。
父親の自覚がない状態では、子どもをもつ喜びよりも妻にかまってもらえなくなる寂しさが勝ってしまう夫も少なくありません。そしてその寂しさから、ほかの女性に心を動かされて浮気に走ってしまうケースもあるでしょう。
性欲が満たされない

妊娠中の夫婦の性生活は、妊娠前より減る、または全くなくなります。妻は妊娠によるホルモン変化で体調が悪くなり、さらに週数が進めばお腹が大きくなってくるため、妊娠前と同じような性生活は難しいでしょう。
そのため、男性側は性欲が満たされず、浮気で性欲を解消しようとしてしまうのです。
妊娠中に浮気した原因について、「性欲を消化する術が減った」と答えた男性が約36%というアンケート結果もあります。(※1)性欲と表現されていますが、性生活が減ったことで精神的なつながりが希薄になったように感じることもあるでしょう。
妻が応じてくれないため、ほかの女性に癒しを求めてしまうようです。
父になるプレッシャー
父になるプレッシャーの重さから楽になるために、浮気に走る男性もいます。子どもができたことで、男性は次のようなプレッシャーを感じています。
- 今後の経済的負担
- 子どもの教育への責任
子どもが生まれたら、成人するまで養っていかなければなりません。教育にも責任があります。真面目な男性ほど、プレッシャーを重く感じることでしょう。
また、「趣味の時間がなくなるのではないか」「好きなものも買えなくなるのではないか」など、不安もあることでしょう。
女性からしたら覚悟が足りないと感じるところですが、妻が妊娠してすぐに父になる自覚をもつのは難しいものです。
妻の変化への戸惑い
妻は、妊娠すると、心身ともに母になるために変化していきます。お腹が大きくなっていけば、凝ったメイクや疲れる服装は難しくなるでしょう。内面的には感情の変化が激しくなり、突然怒り出す、気分が落ち込む、神経質になるなど、精神的に不安定な状態が続きます。つわりや眠気、腰痛、倦怠感、頻尿など、体調の変化にも悩まされるでしょう。
お腹に子どもがいるわけではなく、まだ子どもをもつことに実感があるわけではない男性は、妻の変化に戸惑いを感じることもあります。また、以前ほど身だしなみに時間を使えなくなった妻から、女性らしさや華やかさがなくなったように感じてしまうこともあるかもしれません。
本来なら、妻の変化に寄り添って、ともに出産を迎えるのが理想です。しかし、妻の変化を受け入れられずに、ほかの女性に癒しを求めてしまう男性も存在します。
妻の帰省中に羽を伸ばしてしまう
妊娠中や出産前後に長期間の帰省をする妻もいます。妻にとっては家族に頼り、安心して過ごせる貴重な機会です。
しかし、妻の帰省は、まだまだ遊びたい夫にとって、浮気する絶好の機会がやってきたことになります。妊娠中の妻の変化に不満を感じていた男性は、妻の帰省をきっかけに解き放たれ、自由に浮気を楽しんでしまうでしょう。
妊娠中に浮気する旦那の特徴
妊娠中に浮気する危険性が高い旦那の特徴は次の4つです。
- 性欲が強い
- うそつき
- 寂しさに弱い
- 向き合うことが苦手
こういった特徴をもつ旦那は、妊娠した妻が母へと変化するのを受け入れられず、浮気へと走ってしまいがちです。
性欲が強い
妻の妊娠によって夜の生活が減少したことで性欲をもてあましている男性は、浮気をしてしまう可能性が高いでしょう。
妊娠中の妻は、体調の変化から、妊娠前のように夜の生活に応じることは難しいものです。一方、男性は妻が妊娠したからといって、自分の体調に変化があるわけではありません。そのため、自分を拒否する妻に不満を感じてしまうのです。
とくに性欲が強い男性は、もてあました性欲を解消するために浮気してしまうことになるでしょう。
うそつき

日常的にうそをつく人は、そもそも倫理観が欠如している傾向にあります。浮気をたいして悪いこととも思っていないため、機会があれば普通に浮気するでしょう。
- 自分がかまってもらえないから仕方ない
- 妻が冷たくなったから仕方ない
上記のように自分中心に考え、浮気をしていても、罪悪感なく平気でうそをついてごまかすでしょう。
寂しさに弱い
妊娠している妻は、赤ちゃんのことを第一に考えています。ホルモン変化で体調が悪いなか、赤ちゃんを迎える準備を進めていたら、以前のように旦那の世話をすることは難しいでしょう。
そのような状態が続くと、寂しさに弱い男性はよその女性に癒しを求めてしまいがちです。夫が寂しがり屋で甘えたがりな場合は、妊娠中の浮気に注意しましょう。
向き合うことが苦手
妊娠したら、父親になることの責任に向き合わなければなりません。今までのように自分の好きなことに時間やお金を使えなくなるかもしれない不安もあるでしょう。出産後は、子育て中心の生活に変化します。
そういった現実に対して向き合うことが苦手な男性の場合、プレッシャーから逃げるように浮気へと走る傾向があります。
妊娠中に浮気しない旦那の特徴
妊娠中はお腹の赤ちゃんのことばかり優先してしまうだけでなく、自分の心身の変化に余裕がなくなってしまい、夫を後回しにしてしまいがちです。
夫に寂しい思いをさせてしまうため、「妊娠中の夫の浮気は仕方ないもの」と考えてしまう女性もいるかもしれませんが、妻の妊娠中に浮気しない男性も数多く存在します。
妊娠による妻の変化は一時的なものだと理解していて、寄り添いながら親になる心構えをしていく男性の場合、浮気の心配は少ないでしょう。
妻の妊娠を喜んでいる

妻の妊娠を心から喜んでいる夫は、浮気したいと思うこともないでしょう。自分が父親になることに前向きであるため、「妊娠前のようにかまってもらえなくなった」「寂しくて不満」と感じることも少ないはずです。
妻の妊娠をポジティブにとらえ、一緒に親になる日を待ち望んでくれるでしょう。
定期検診に付き添ってくれる
熱心に定期検診に付き添ってくれる夫は、おなかの赤ちゃんの成長を実感できるため、妻の変化にも理解があるでしょう。少しずつ大きくなる赤ちゃんの様子を見ていくことで、段階を踏んで親となる準備が整っていきます。そのため、浮気に気持ちが傾くことは少ないでしょう。
妊娠中の妻を気遣っている
妊娠中の妻を気遣ってくれる夫は、妊娠の大変さを理解しています。
- 家事をしてくれる
- 荷物を持ってくれる
- 出産準備を手伝ってくれる
上記のような行動が見られる男性であれば、浮気の心配は少ないでしょう。
妻が心身ともに負荷が高い状態であることを理解しているのに、あえて浮気しようとは思わないものです。
育児や子どもの将来について積極的に語る
育児や子どもの将来について積極的に話してくるような夫であれば、家庭の外で女性に目が向く可能性は低いでしょう。
生まれてくる子どものことで頭がいっぱいであること、父親になる自覚十分であることなどから、親の責任を放り出して女性を追いかけるような行動はしないでしょう。
妊娠中の浮気発覚!離婚率は約18%

妊娠中の浮気が発覚した場合、離婚率は約18%という調査結果があります。(※1)妊娠中の離婚は、経済的な負担も大きく、できたら回避したいという人が少なくないようです。
実際、妊娠中の浮気で離婚した人には次のような負担があったようです。
- 経済面の苦労
- 精神的サポートの欠如
出産してすぐに働くことは難しく、1人だけで育児をすることに対しても不安があるため、離婚まで踏み切るのは勇気がいることです。
妊娠中の浮気への対処法【離婚する?しない?】
妊娠・出産という女性にとっては心身ともに大変な時期に浮気をされるというのは、大変なショックであり、怒りも悲しみも大きいことでしょう。それでも、あとさき考えずに離婚するのは考えものです。まずは出産を優先し、経済的・精神的安定を得ながら育児をしていける道を探ってみましょう。
離婚の選択は慎重に
離婚の選択には慎重になりましょう。一時的な感情で、準備もないまま離婚するのはおすすめできません。
出産前後は仕事を休まざるを得ず、乳幼児の世話をしながらすぐに復職できるかは分かりません。近くの実家に頼れる場合は子どもの世話をお願いできますが、そうでない場合には、職場探しも難航する可能性が高いでしょう。
これから乳幼児を育てていくのなら、経済的なことを優先し、離婚は踏みとどまるという選択肢もあります。
別居を検討してみる
浮気した夫と一緒に暮らすのはストレスがたまるという場合は、一旦別居して距離を置いてみるのも一つの方法です。気持ちが落ち着いてきて、今後のことを冷静に考えられるようになるでしょう。
実家を頼れるのなら、早めに里帰りをしてしまうのもおすすめです。
別居をすることで、シングルで子育てをするのがどのような暮らしかをイメージすることもできるでしょう。
夫の態度によって関係修復を検討する
夫婦関係を修復するという選択肢もあります。
次のような点に着目してみましょう。
- 夫は心から反省しているか
- 二度と浮気をしないと約束できるか
- 今後、家族を大切にしていくつもりはあるか
夫婦関係を修復すると決めたのであれば、今後は浮気をしないという誓約書を書いてもらうこともできます。口約束だけではなく誓約書を交わすことで、今後の浮気を抑止する効力があるでしょう。
誓約書は、インターネット上のテンプレートを参考に自作することも可能です。本格的に作成するのであれば、専門家に相談してみてもよいでしょう。
無事な出産が最優先

まずは出産をすることが最優先であると認識しておきましょう。
浮気が発覚する頃には、多くの場合、出産は差し迫ってきています。
浮気や離婚といった問題からはいったん距離を置き、出産に集中しましょう。母子の生活を安全にスタートさせることが先決です。
離婚するなら出産後に考える
どうしても浮気が許せず離婚すると固く決めているとしても、離婚後にゆっくり考えることにしましょう。
赤ちゃんが生まれてみると、男性は父親の自覚が芽生えるものです。離婚をするなら、出産後の夫の様子をうかがってみてからでも遅くはありません。
浮気の証拠は確保しておく
離婚や慰謝料請求をすぐに行うわけではなくても、浮気の証拠は確保しておきましょう。今後の話し合いを有利に進めるためにも、証拠があるなら保管しておくことをおすすめします。
- ラブホテルに2人が出入りする画像
- 肉体関係を確認できるやりとり(LINEメッセージなど)
- 肉体関係が分かる画像
- 浮気・不倫を認める音声
特に、上記のような証拠があるのなら、いつか利用できる可能性があるため、破棄せずに保管しておきましょう。
妊娠中に浮気されないポイント
妊娠・出産という、たいへんな時期に浮気などされたくないものです。
前述した浮気をする理由や、浮気しがちな夫の特徴をふまえ、妊娠中に浮気されないためのポイントを紹介します。
コミュニケーションをとる

妊娠したら、夫の理解を得るためのコミュニケーションを意識してみましょう。
- 体調不良
- 不安やイライラ
上記は、説明されなければ男性には分からないものです。
「つわりで食べることがつらい」
「お腹が重くて動くのが大変だから家事を手伝ってほしい」
など、心身の変化を具体的に説明し、どのように協力してほしいのかも伝えましょう。
セックスについて話し合ってみる
妊娠中の性生活についても話し合いをしましょう。わけも分からず断られるばかりでは、夫は傷ついたり、不満に思ったりして、浮気に走ってしまいます。
妊娠中の体調について伝えて、今は難しいけれど、セックスに応じられない状況がずっと続くわけではないことを伝えましょう。
妻の変化が一時的なもので、自分のことも思いやってくれていると感じられたら、浮気に心が傾く確率を下げられるでしょう。
出産準備を一緒にする
出産準備を一緒にするのもおすすめです。ベビーベッドや赤ちゃんの衣服を選んだり用意したりすることで、夫も父親になる実感が沸いてきます。
赤ちゃんを迎えることが楽しみになれば、浮気する気も起きないでしょう。
定期検診に付き添ってもらう
定期検診に付き添ってもらえば、エコーの様子を見て「自分の赤ちゃんだ」と実感するようになります。産婦人科医の話を聞くことで、妻の体調の変化にも理解が深まるでしょう。
病院に行くのは気が進まない男性も多いものですが、まずは一度だけでも付き添ってもらいましょう。妊娠の大変さや、実際に妻のお腹に自分の子が宿っていることを理解できるようになるはずです。
妻もリフレッシュする
妊娠中の精神不安定やイライラを、常に夫にぶつけてしまうことは、浮気のリスクを増やしてしまいます。できるだけリフレッシュして、ストレス解消をしていきましょう。
実家に頼ったり、家事を夫に任せてみたりして、少しでも負担を減らして過ごすのがおすすめです。
妊娠中の浮気は無事な出産を優先して対処しよう
妊娠中は、男性にとっては、寂しさや父になるプレッシャーなどから、浮気しやすい状況にあります。
検診に付き添ってもらったり、一緒に出産準備をしたりして、夫にも少しずつ父親になる実感をもってもらいましょう。子どもをもつことに前向きな気持ちになってもらうことは、浮気の防止につながります。
それでも、もし、浮気が発覚してしまったら、まずは無事な出産を優先して対処していきましょう。離婚するなら、産後の夫の様子を見てからでも遅くはありません。