あなたの妻が連絡なしに朝帰りしたらどうでしょう?状況や頻度により、「許す」「許さない」と意見が分かれます。
いずれにしても、放置してエスカレートすると、子どもの心に悪影響があるのは確かです。離婚して後悔しないためにも早急に対処しましょう。
浮気・不倫が疑われる場合には、プロに依頼して証拠集めを始めてもよいでしょう。
- 妻が朝帰りする理由
- 朝帰りの原因が浮気である場合の見抜き方
- 妻の朝帰りが子どもに与える影響
妻の朝帰りを許す男性は半数以下

「妻の朝帰りを許せるか」というアンケート結果として次の回答があります。
- 「許す」:42.9%
- 「許さない」:57.1%
妻の朝帰りを許せる男性は半数以下のようです。それぞれの意見を確認してみましょう。
「許す」派の3つ理由と許す条件
妻の朝帰りを許す派は、42.9%と半数を下回ります。許す理由としては、次の3つが挙げられました。
- 妻の友人関係を考慮
- 息抜きしてもよい
- 自分も朝帰りするから
ただし、許すといっても手放しに許すわけではなく、次のような条件に当てはまる場合であれば許容する、という人が多いようです。
- 場所と理由を明確にすること
- きちんと連絡をすること
- 同性の友人であること
- 頻繁ではないこと
連絡なしに頻繁に朝帰りするようであれば、さすがに許されないでしょう。
「許さない」派の8つの理由
一方、妻の朝帰りを許さない派は、57.1%と半数より多く、その理由もさまざまです。
- 子どもをほったらかすのはいけない
- 家事をしないで遊びまわるのはいけない
- 朝帰りする必要性がない
- 朝帰りする理由が気になる
- 連絡なしは許せない
- 夜は危ない
- モラルがない
- 浮気を疑う
許せない派には、女性は家庭を守る妻・母であるべきという思いがあるようです。また、女性の安全を心配する声もあります。
妻が朝帰りをする4つの理由
妻が朝帰りをするのには次の理由があります。
- いつまでも独身気分が抜けない
- 羽目を外したい
- 仕事の付き合い
- 浮気・不倫をしている
詳しく確認してみましょう。
いつまでも独身気分が抜けない

結婚しても、いつまでも独身気分の女性もいます。家庭をもっているのであれば、一緒に生活している人の気持ちを考えて行動する必要があります。しかし、独身気分の女性はそのことが分かっていないのです。
妻が頻繁に朝帰りをしたら、夫は妻の安全を心配したり、何をしているのか不安になったりします。独身気分で朝帰りを繰り返す妻には、そういった夫の気持ちへの配慮が欠けてしまっているのです。このタイプの女性は、家族より自分の楽しみを優先する傾向にあります。
連絡なしの朝帰りは困りものですが、社交的であるという良い面まで否定することはないでしょう。家庭にしばられることを息苦しく感じるため、頭ごなしに否定せず、お互いの許容範囲を決めて、適度に遊べる環境を残してあげるのがよいでしょう。
羽目を外したい
どのようなタイプの女性であっても、ときには羽目を外したいということがあるものです。例えば久しぶりに会う友人と一緒のとき、おしゃべりに夢中になってしまったとき、飲み会が盛り上がってるときなどは、うっかり終電を逃がしてしまう、または家に戻るのが億劫になってしまうこともあるでしょう。
連絡がしっかりあって、説明にうそがないようなら、そこまで目くじらを立てる必要はないかもしれません。朝まで営業しているお店にいることもできますし、ビジネスホテルやカプセルホテルなど、安全に宿泊できる場所もあります。ネットカフェやスーパー銭湯に泊まるケースもあるでしょう。
いずれにしても、不安にならずに帰宅を待てるよう、居場所をしっかり伝えてもらうようにすることが大切です。
仕事の付き合い
妻が働いている場合、仕事で朝帰りになってしまうケースもあるでしょう。プロジェクトの仕上げや打ち上げ、接待の場から中抜けできないなど、本人は帰りたいと思っていても、仕事の関係でどうしても断れないことや、先に帰れないことはあります。
妻にとっても仕事は大切なものです。「朝帰りになるまでやらなくてもいい」と頭ごなしに決めつけることはやめましょう。本人の説明に曖昧な点がなく、信用できるようなら、労うべきことかもしれません。
ただし、「仕事」というのは浮気・不倫の隠れ蓑としてよく使われる言い訳でもあります。仕事を言い訳に頻繁に朝帰りするようなら要注意です。
浮気・不倫
妻が朝帰りをするのは、浮気相手の男性とホテルで過ごしていたから、ということも考えられます。仕事や友人を言い訳として利用しますが、実は、男性と密会しているのです。
そもそも、そこまで仕事熱心ではない女性が急に仕事を理由に朝帰りをしたり、社交的ではない女性が友人付き合いを理由に外出が増えたりしたら、浮気を疑ってみてもよいかもしれません。
もし、浮気・不倫の可能性が高い場合には、いきなり問い詰めるのは得策ではありません。妻が警戒してしまうと、その後の証拠集めが困難になってしまいます。
浮気に気がついたことを知られないようにして、まず泳がせることがポイントです。尻尾を出したら、粛々と証拠集めをして、その後の展開を有利に運べるようにします。
連絡なしは浮気のサイン?浮気を見破るポイント
妻が連絡なしに朝帰りをしたら、事故や事件の不安とともに、頭をよぎるのは「浮気」です。妻が浮気をしているかもしれないと悩んでいる場合は、次で紹介するポイントをチェックしてみましょう。
- 頻繁に朝帰りを繰り返す
- 説明が不自然
- スマホの扱いが変わった
- 外見が変わった
- 残業・外出が増えた
- 出費が増えた
- 夫婦生活を避けるようになった
複数当てはまるようなら要注意です。
頻繁に朝帰りを繰り返す

特別な事情もないのに、妻が頻繁に朝帰りを繰り返すようなら、浮気の可能性は高いでしょう。例えば、次の場合は怪しいと考えます。
- 急に仕事を理由に朝帰りするようになった
- 友人と一緒に朝まで遊ぶようになった
ポイントは、以前はしなかった朝帰りを、急に繰り返すようになったことです。
職種にもよりますが、職場としても、頻繁に朝帰りになるような仕事の任せ方をするかどうか、よく考えてみましょう。
友人も、頻繁な朝帰りに付き合えるのだろうか疑問です。
説明が不自然
次のように、朝帰りをする理由の説明が不自然であったり曖昧であったりしたら、浮気が疑われます。
- 仕事→具体的な仕事内容を説明できない
- 友人→誰とどこにいたのか説明できない
また、質問したときに「私のことが信じられないの?」などと逆ギレするようならさらに怪しいと考えます。後ろ暗いことを言い当てられて、逆上しているのかもしれません。
スマホの扱いが変わった
浮気している人は、スマホの扱いに変化がみられます。次のような変化がある場合には浮気の疑いがあるでしょう。
- スマホのパスワードを変えて絶対に教えてくれない
- プッシュ通知をオフにする
- 家の中でもスマホを手離さない
- 操作画面を見られないように気をつけている
- LINEメッセージが来ても配偶者の前では確認しない
まず怪しいのが、スマホをトイレやお風呂場にまで持っていく場合です。浮気相手とのやりとりが見つかったら困るため、誰にもスマホを触らせまいとして、そのような行動をするようになります。
また、メッセージの返信をするだけなのにわざわざ別室へ移動するようなら、浮気相手に返信をしているのかもしれません。
外見が変わった
女性が浮気をしていると、外見に変化がみられるようになります。浮気相手に美しいと思ってもらうために、美容にもファッションにも力を入れるようになるでしょう。
具体的には次のような変化です。
- 女性らしい服装になる
- ダイエットやジム通いでスタイルが良くなる
- 男性受けするヘアメイクになる
- 香水をつけ始める(または香水を変える)
- 下着がセクシーになる
あまり外見にこだわりのなかった妻が、急に美容に力を入れ始めたら、異性の影響かもしれません。とくに、高価な下着やセクシーな下着に懲り始めたら浮気が疑われるでしょう。
残業・外出が増えた
仕事や友人との付き合いは、浮気の言い訳の常套句です。
- 急に残業が増えた
- 友人と出かける用事が増えた
- 習い事で外出するようになった
上記のような場合、妻は嘘をついて浮気相手と密会しているかもしれません。残業代を確認したり、習い事が本当であるか確認したりすると、嘘が発覚することがあります。
不自然に帰りが遅くなったり、外出したりすることが増え、さらに朝帰りもするようなら、浮気の疑いがあるでしょう。
出費が増えた

浮気をしていると、次のような費用で月に2〜3万円は出費が増えると考えられます。
- デート代
- 食事代
- ホテル代
- プレゼント代
女性の場合、費用を男性に負担してもらっている可能性も高いでしょう。そのかわり、美容やファッションにかける費用が増えているかもしれません。
夫婦生活を避けるようになった
妻が浮気をしていると、夫との夫婦生活やスキンシップを避けるようになります。女性は、好きな男性以外の男性に触れられるのを嫌がる性質があるためです。
もちろん、セックスを拒んだからといって、一概に「浮気」とは言い切れません。妻が夫とのセックスを避けるのには、次のような理由が考えられます。
- 仕事・育児で疲れている
- 夫への不満が蓄積している
- 夫を異性としてみられない
- 性欲の減退
- 浮気をしている
浮気は可能性の一つでしかありません。妻の行動を観察して、性生活のほかにも怪しい変化がないか見極めましょう。
妻の朝帰りへの対処法
妻が朝帰りを繰り返すようなら、どのように対処すればよいか考えてしまうでしょう。
次の方法で対処していくのがおすすめです。
どうしてそうなったのか話し合う
まず、妻が朝帰りをするようになった原因について話し合いましょう。たとえ朝帰りに不満を感じていたとしても、妻を叱ってはいけません。妻が心を閉ざしてしまったら、夫婦の心の距離が開いてしまいます。妻の心に寄り添う、朝帰りしてしまう原因を一緒に探すといった姿勢が大切です。
妻も、妻なりの理由があって朝帰りをしています。「朝帰りは悪いことだ」と決めつけずに、どうしてそうなったのかを一緒に考え、話し合うことから始めましょう。
回数や連絡についてのルールを作る

朝帰りをどうしてもしたい妻のために、回数や連絡方法についてルールを設定しておきましょう。
例えば、次のようなルールです。
- 朝帰りは3ヵ月に1回までは可
- 前日までに知らせておく
- 当日であれば22時までに連絡する
- 必ず居場所を明らかにする
ルールを破った場合にどうするかも決めておくとよいでしょう。
社交的で夜遊びが好きな妻であれば、夜遊びを完全に禁じてしまうと、ストレスで離婚にもなりかねません。ここまでなら許せる、という妥協点を探すことが重要です。
子どもへの悪影響を一緒に考える
母親が連絡なしに朝帰りする環境に、子どもは強い不安を感じます。母の不在による寂しさや母が帰らないことへの不安は、子どもの心に影を落とすでしょう。まずは子どものことを第一に考えて、朝帰りによる子どもへの影響について一緒に考えることが大切です。
普段ずっと子どもと一緒にいるのは母親です。妻にしてみれば、「たまに、朝帰りするぐらいはいいじゃない」という気持ちもあります。子どもの心に負担をかけないよう頻度を下げたり、連絡を徹底したりできるように話し合っていけるとよいでしょう。
カウンセリングを活用する
話し合いで解決しない。あるいは、話し合うこともできない、という状況であれば、カウンセリングを活用することもできます。夫婦カウンセリングで、一緒にプロのサポートを受けながら心の整理をしてみてもよいでしょう。
妻の朝帰りが子どもの心に影を落とす
前述のとおり、妻が連絡なしに朝帰りを繰り返す場合、子どもの心に悪影響があるかもしれません。
子どもは不安を感じる

母親が帰ってこないことで、子どもは不安を感じます。幼い子どもの場合、一夜の不在であっても、「お母さんが帰ってこなかったらどうしよう」「お母さんに会いたい」と、寂しい気持ちを募らせることでしょう。
思春期の子どもであれば、母親の精神状態や、家庭の不安定を感じとることもあります。
夫が妻の朝帰りに不満を抱いているのであれば、子どもは敏感に感じとるでしょう。
子どもを味方につけようとしたり、子どもの前で激しく喧嘩したりするような行為は、子どもの心に影を落としてしまいます。「たかが朝帰り」と軽視せず、現状が子どもにとって安心できる環境であるのかどうか判断する必要があります。
深刻な場合は専門家に相談
子どもからSOSのサインが出ているようなら、専門家に相談してみるのも一つの方法です。
次の症状が出ていたら、早急な対応を検討しましょう。
- 食欲不振
- 不眠
- 友人関係の悪化
- 素行の悪化
- 著しい成績低下
- 不登校
身近で相談できるスクールカウンセラー、クリニックの専門家、ホットラインなどを頼ってみてもよいでしょう。
妻が朝帰りをやめない場合
どのように対処しても妻が朝帰りをやめてくれない場合には、厳しい対応が考えられます。
浮気の証拠を掴む
こちらが懇願しても朝帰りを繰り返すようであれば、浮気の可能性が高いと思わざるをえません。
その場合、まずは妻を泳がせて、証拠集めをしましょう。
- クレジットの明細
- レシート
- ドライブレコーダーの履歴
- 時間外手当の金額(仕事を言い訳にしている場合)
- 朝帰りのパターン
自力で調べる場合には、上記の情報をまとめておくとよいでしょう。証拠集めというと、まずはスマホを調べたいと思うかもしれません。しかし、スマホを勝手に調べることは、違法になる可能性があるため要注意です。
本気で浮気の証拠を掴むなら、探偵に依頼するのがおすすめです。プロの探偵であれば、専門知識が豊富であるため、違法にならないように決定的な証拠の入手をしてくれるでしょう。
調停の流れは次のように進みます。
離婚する
妻の朝帰りをどうしても我慢できないようなら、離婚も選択肢にあがります。ただし、「妻の朝帰りだけ」を理由に離婚する場合、配偶者の同意が必要です。同意がない場合、離婚は難しいでしょう。
| 朝帰りを理由に離婚ができる | 協議離婚・離婚調停 |
| 朝帰りを理由に離婚はできない | 離婚裁判 |
一方、離婚に対して妻の同意を得られなくても、朝帰りの原因が浮気・不倫であり、肉体関係の証拠もあれば、離婚は認められる可能性が高いです。(※1)また、妻の頻繁な朝帰りによって婚姻関係が破綻した場合にも離婚は認められるかもしれません。
いずれにしても、妻の朝帰りに浮気の影を感じるのであれば、不貞行為の確たる証拠を入手して、話し合いを有利に進める必要があります。
そのためには、プロの探偵に浮気調査を依頼することが最善策です。
調停で話し合う

夫婦関係調整調停(円満)を利用するという方法もあります。(※2)家庭裁判所では、円満な夫婦関係を回復するための話し合いの場として、調停を利用できます。
夫婦関係調整調停の概要は以下のとおりです。
| 申立人 | 夫 妻 |
| 申立先 | 相手の住所地の裁判所 当事者が合意で定める家庭裁判所 |
| 費用 | 収入印紙1,200円分 連絡用の郵便切手など |
| 必要書類 | 申立書及びその写し1通 夫婦の戸籍謄本(全部事項証明書) |
調停では調停委員が夫・妻双方の話を聞き、夫婦関係が円満でなくなった原因を究明し、解決のためのアドバイスをする形で進められます。離婚を迷っている場合に利用できる制度です。
頻繁な朝帰りには要注意!浮気かどうかはっきりさせよう
妻が朝帰りをする背景には、ストレスなどのさまざまな要因があるでしょう。たまに羽を伸ばしたいだけなら、ルールを決めて、守るようにしてもらうという解決策があります。
しかし、浮気が背景にあり、頻繁に朝帰りするようなら、子どもへの影響も軽視できません。プロに相談して、浮気の事実をはっきりさせるのがおすすめです。
