パートナーから突然浮気を疑われたとき、動揺して感情的になってしまうと、かえって疑念を深めてしまうことがあります。相手の疑念が深まるとその後の関係が悪化しかねないため、まずは冷静になり、適切に対処しましょう。
本記事では、疑いを悪化させるNG行動と、その回避方法を解説します。さらに、信頼回復のための正しい対応ステップや、自分の潔白を証明するための証拠の種類、探偵や専門家への相談方法まで詳しく紹介しています。
- 浮気を疑われたきの対処法
- 浮気の疑いを晴らす方法
- 浮気疑惑が晴れない場合の相談先
浮気を疑われた時にやってはいけないNG行動
パートナーから浮気を疑われたとき、ついやってしまいがちな行動があります。しかし、これらの行動はかえってパートナーの疑念を深め、事態を悪化させる可能性があります。ここでは、絶対に避けるべきNG行動を4つ紹介します。
パニックになり逆ギレする
浮気を疑われた瞬間、身に覚えがない場合は特に感情的になりがちです。しかし、パニックになって声を荒げたり、相手を非難するような言動を取ってしまうと、パートナーは「やましいことがあるから逆ギレしているんだ」と感じてしまいます。
逆ギレは、浮気疑惑を認めたことにはなりませんが、相手の不信感を決定的なものにしてしまう危険性があります。まずは深呼吸をして、冷静になることを心がけましょう。
口論になり感情的になる

「そんなはずはない」「どうして信用してくれないんだ」といった言葉から、口論に発展してしまうケースも少なくありません。口論になると、お互いに感情的になり、建設的な話し合いができなくなります。本来の目的である「浮気の疑いを晴らすこと」から話が逸れてしまい、さらに傷つけ合う結果になりかねません。
感情的になってしまったときは、一度話し合いを中断することも大切です。「少し頭を冷やそう」「お互い冷静になってからもう一度話そう」と提案し、クールダウンの時間を設けましょう。
スマホや持ち物を隠す
パートナーが「スマホを見せて」と言ってきたとき、慌ててスマホを隠したり、パスワードを教えるのを拒否したりするのもNG行動です。これは、浮気の証拠を隠そうとしていると解釈され、疑念をさらに強めてしまいます。
本当にやましいことがないのであれば、堂々とスマホを見せることが一番の解決策です。ただし、プライベートな情報(友人とのやりとりなど)を全て見せる必要はありません。疑われている内容に関連する部分だけを提示するなどの工夫も検討してみましょう。
特に次のようなスマホの使い方は浮気の疑いを加速させかねません。
- 肌身離さずスマホを持ち歩く
- スマホの画面を下にしている
- スマホに見慣れないSNSがインストールされている
肌身離さずスマホを持ち歩く
常にスマホを手元から離さず、トイレやお風呂に行くときまで持ち歩く行動は、「何かを隠しているのではないか」と受け取られることがあります。特に以前は机や棚に置きっぱなしにしていた人が、急にそのような行動を取り始めた場合は、相手の疑念をますます深めるでしょう。
スマホの画面を下にしている
会話中や食事中にスマホを机に置く際、画面を下に向ける行動は、通知を見られたくない心理の表れとされることがあります。もちろん、単に画面保護やマナーのための場合もありますが、「やましいことがあるから画面を隠している」と捉えられかねません。
特に着信やメッセージがあってもすぐに確認しない、もしくは場所を変えて確認する行動は、相手に不信感を与えるでしょう。
スマホに見慣れないSNSがインストールされている
これまで利用していなかったSNSやメッセージアプリが突然スマホに入っている場合、「秘密のやり取りをしているのではないか」と疑われる可能性があります。特に、国内ではあまり使われない海外製アプリや匿名性の高いサービスを利用している場合は要注意です。
友人から勧められた、趣味のコミュニティに参加しているなど、利用するきっかけや用途を事前に報告しておくとよいでしょう。
無視や沈黙を続ける

パートナーの問いかけに対し、何も答えずに無視したり、沈黙を続けてしまうのも良くありません。話し合いから逃げていると受け取られ、「都合の悪いことを聞かれたから黙っているんだ」と思われてしまいます。
たとえ言葉が見つからなくても、「今はどう話せばいいかわからないけど、話すことから逃げているわけじゃない」といった意思表示をするだけでも、パートナーの気持ちは落ち着くはずです。
疑いを晴らすための正しいステップと対処法
浮気を疑われたときに避けるべきNG行動について解説しましたが、ここでは具体的にどのように対処すれば良いのか、正しいステップと対処法を紹介します。
まずは冷静になる
浮気を疑われたとき、多くの人は驚きや怒り、悲しみといった感情に支配されやすくなります。しかし、感情的に反応すると言葉選びや態度が攻撃的になり、相手の誤解を深める結果になりかねません。まずは深呼吸をして気持ちを落ち着け、状況を客観的に整理する時間を持つことが大切です。
相手が感情的な状態にある場合も、こちらが冷静でいることで話し合いがスムーズになります。短時間でも一旦会話を中断し、水を飲んだり場所を変えたりすることも有効です。冷静さは「自分にやましいことがない」という姿勢を自然に示し、相手の不安を和らげる効果もあります。感情のコントロールは信頼回復の第一歩です。
パートナーの気持ちに寄り添う
疑いをかけられたとき、「どうして信じてくれないのか」と自分の気持ちを優先してしまいがちですが、まずは相手が感じている不安や不信感を理解することが先決です。相手の立場に立ち、なぜ浮気を疑うに至ったのかを冷静に聞き取りましょう。このとき、反論や言い訳を急がず、「不安にさせてしまったことは申し訳ない」と気持ちを受け止める姿勢が信頼回復の鍵になります。
相手が望むのは、自分の感情を理解してもらえることです。言葉だけでなく、うなずきや落ち着いた声のトーン、適度なアイコンタクトといった非言語的な要素も重要です。寄り添う姿勢は、関係の修復に向けた土台づくりとなります。
具体的な疑問に誠実に答える
相手からの質問や指摘には、曖昧に答えたりはぐらかしたりせず、事実に基づいて丁寧に答えることが大切です。小さな疑問であっても軽視せず、できる限り具体的な説明を心がけましょう。例えば「その日は誰とどこにいたのか」など、詳細を明確にすることで相手の不安は少しずつ解消されます。
誠実な対応は「隠し事をしていない」という証拠そのものです。また、嘘や誇張は後々の信頼を損なう原因になるため避けるべきです。事実を伝える際には感情的にならず、落ち着いたトーンで話すことが信頼性を高めます。質問に答える姿勢そのものが、相手に安心感を与える重要な要素となります。
潔白である証拠を自ら提示する

潔白を証明するためには、自ら積極的に証拠を提示することが有効です。例えば、当日の行動を示す写真や位置情報の履歴、第三者の証言、メッセージ履歴などが挙げられます。これらを相手に見せることで、「疑いを払拭したい」という誠意を形として示せます。
ただし、証拠提示は相手の気持ちを尊重しながら行うことが大切で、見せ方によっては逆に不信感を招く場合もあります。必要以上にプライバシーを侵害する形にならないよう配慮しつつ、相手が納得できる範囲で開示します。証拠の提示は、感情論だけでは埋められない溝を客観的な事実で埋める強力な手段となり、信頼関係の再構築を後押しします。
浮気疑惑が晴れない場合の対処法
どれだけ説明してもパートナーの疑念が解消されない場合は、第三者の力を借りることが有効です。感情がこじれた状態では、当事者同士の話し合いだけで解決するのは難しく、むしろ関係を悪化させる可能性があります。
信頼できる専門家に相談することで、冷静な視点から状況を整理でき、適切な行動方針が見えてきます。ここでは代表的な相談先を紹介します。
カウンセラーに相談
心理カウンセラーは、当事者が抱える不安や疑念、怒りといった感情を整理するサポートを行います。カウンセリングを受けることで、互いの感情の背景や誤解の原因を客観的に把握でき、建設的な話し合いに繋がります。
特に、疑念が長期化して信頼関係が大きく揺らいでいる場合には有効です。カウンセラーは中立的な立場から意見を述べるため、感情的になりがちな当事者同士のやり取りを落ち着かせる効果もあります。オンラインで受けられるサービスも増えており、忙しい人や距離のあるカップルでも利用しやすい環境が整っています。
浮気を捏造された場合は探偵に相談

身に覚えのない浮気を捏造された場合は、探偵に依頼して事実を明らかにするという選択肢もあります。探偵は法的に認められた方法で証拠を収集し、写真や報告書などの形で結果を提供します。これにより、事実を客観的に示し、疑念の有無をはっきりさせられるでしょう。でっちあげの証拠の出所を特定することも可能です。
信頼できる探偵事務所を選ぶ際は、実績や料金体系、調査方法の説明が明確であるかを確認することが大切です。また、証拠が得られた場合は、今後の関係修復や離別の判断材料としても活用できます。感情論では解決できない場合、専門的な証拠収集は非常に有効な手段です。
探偵に依頼する場合は事前に状況を伝える
探偵に依頼して「浮気していないこと」を証明したい場合は、通常の不貞調査とは異なるため、依頼前にその目的を明確に伝えることが重要です。疑われるに至った経緯やこれまでのやり取り、特定の日や行動に関する疑念など、証明したいポイントを具体的に説明しましょう。また、自分の行動を裏付ける可能性のある記録や証拠(移動履歴、領収書、第三者証言など)を事前に整理して共有すると、調査の方向性が定まりやすくなります。目的と背景をしっかり伝えることで、探偵も効果的な調査計画を立てやすくなります。
探偵業の届出を確認しておく
探偵に依頼する前には、必ず探偵業の届出がされているかを確認しましょう。日本では探偵業を営む場合、「探偵業法」に基づき公安委員会への届出が義務付けられています。届出をしていない業者は違法営業となり、依頼者もトラブルに巻き込まれる可能性があります。
探偵業の届出を提出しているかどうかは、営業所の見やすい場所やウェブサイトに以下を網羅した標識があるかを確認しましょう。(※1)
- 届出書を提出した公安委員会
- 届出書の受理番号
- 届出書を提出した年月日
- 商号、名称又は氏名
- 営業所の名称
- 営業所の所在地
- 営業所の種別
- 広告又は宣伝をする場合に使用する名称
浮気疑惑を晴らす証拠の種類
疑いを解消するためには、感情的なやり取りだけでなく、客観的な証拠を示すことが重要です。証拠はパートナーを納得させるだけでなく、第三者から見ても事実が明確になるため、説得力があります。
ここでは、浮気をしていないことを裏付けられる具体的な証拠の種類を紹介します。複数の証拠を組み合わせることで、信頼回復の可能性がより高まります。
アリバイを証明する客観的な記録

アリバイの証明には、交通系ICカードの利用履歴、クレジットカードの利用明細、防犯カメラ映像、勤務記録などが有効です。これらは第三者機関やシステムによって記録された客観的なデータであるため、信憑性が高く、反論の余地が少ないのが特徴です。
特に時間や場所を特定できる証拠は、行動の正当性を明確に示すうえで有効です。証拠を提示する際は、必要な部分だけを開示し、プライバシーを守る配慮も忘れないようにしましょう。
スマートフォンの履歴
スマートフォンの通話履歴、メッセージ履歴、位置情報の記録は、日常の行動や連絡先を明らかにする有効な証拠になります。特定の日や時間帯の連絡内容や位置情報がパートナーの主張と一致すれば、疑いを払拭する助けとなります。ただし、履歴の開示は個人情報を含むため、必要な範囲にとどめることが重要です。
証拠を提示する際は、相手に信頼してもらうことを目的とし、詮索や監視の印象を与えないよう配慮しましょう。
生活パターンや行動の記録
日々の生活パターンや行動を記録することも有効な証拠となります。例えば、日記やスケジュール帳、運動や外出記録アプリの履歴などが該当します。定期的な習慣や特定の行動パターンが一貫していれば、浮気の可能性を否定する根拠となります。これらの記録は長期的に蓄積されるほど信頼性が高まり、突発的な疑念にも対応しやすくなるでしょう。日常的なメモや写真を残す習慣を持つことで、いざという時に自分の潔白を示す有力な資料となります。
浮気の疑惑を晴らすには探偵に相談してみよう
浮気の疑いを完全に晴らすには、客観的で信頼性の高い証拠が必要です。自分で説明や証拠提示を行っても、感情的な対立や不信感が残る場合、探偵に相談することで第三者の中立的な視点から事実を明らかにできます。
特に「浮気していないこと」を証明する調査は特殊なケースのため、依頼時に目的や状況を丁寧に伝えることが重要です。また、探偵業の届出確認を行い、信頼できる業者を選ぶことで、安心して依頼できるでしょう。確かな証拠を得ることで、関係修復や今後の判断を冷静に進めることが可能になります。